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傑作「糸杉」が16年ぶりに来日!ゴッホの作品52点が集結した「ゴッホ展」が上野で開幕

2021.10.13

フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のプロヴァンスの田舎道》1890年5月12-15日頃 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館

日本人が最も好きな画家のひとりである、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)の52点の作品が集結した「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が、東京都美術館にて開幕した。

最も注目すべき作品は、16年ぶりに来日した《夜のプロヴァンスの田舎道》と《黄色い家(通り)》。日時指定予約制で密を避けながら「芸術の秋」を楽しもう。

フィンセント・ファン・ゴッホ《草地の木の幹》1890年4月後半 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館

ゴッホ作品の世界最大の個人収集家「ヘレーネ・クレラー=ミュラー」って誰?

今回の展覧会は、ゴッホ作品の世界最大の個人収集家であるヘレーネ・クレラー=ミュラー(以下、ヘレーネ)に焦点を当てている。

ヘレーネは実業家の夫と共に近代絵画の収集を始め、1万点を超える作品を入手した。その中でも特に、ゴッホの作品から感じられる非常に深い精神性や人間性に魅了され、積極的に収集した。

フローリス・フェルステル《ヘレーネ・クレラー=ミュラーの肖像》1910年 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館

ヘレーネが初代館長を務めた「クレラー=ミュラー美術館」は、ファン・ゴッホ美術館に次ぐゴッホコレクションを誇る美術館として知られている。

今回はクレラー=ミュラー美術館の所蔵品を中心に、ゴッホのまとまった作品が来日。また、ヘレーネのように「ゴッホを後世に伝えたい」と尽力した方がいるからこそ、今このように日本でゴッホが鑑賞できるという背景も知っておきたい。

それでは、本展覧会の見どころを紹介したい。

本展覧会で必見の作品

フィンセント・ファン・ゴッホ《コーヒーを飲む老人》1882年11月 鉛筆・黒のリトクレヨン・升目状の跡・人物の周囲に定着液による変色、水彩紙 クレラー=ミュラー美術館

ゴッホは27歳で画家になる決意をする。画家になるために素描から始め、特に人物素描に没頭した。

こちらの作品は鉛筆の素描に、牛乳の定着液を吹きかけて、黒を滑らかに変化させている(人物の周りに見える染みが定着液の跡だ)。

ほかにも素描の作品は多く、大工用の鉛筆やリトグラフ用のクレヨンなどの、さまざまな画材を使った豊かな表現方法に引き込まれてしまうだろう。

フィンセント・ファン・ゴッホ《森のはずれ》1883年8-9月 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館

ゴッホは次に油彩画を描き始める。ゴッホが手本にした画家に倣い、はじめは暗い色調の作品を描いていた。こちらはゴッホが絵画を本格的に描き始めた初期の作品で、ヘレーネが最初に収集したゴッホの作品でもあり、日本初公開だ。

フィンセント・ファン・ゴッホ《レストランの内部》1887年夏 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館

1886年(32歳)にゴッホはパリへ移る。印象派や浮世絵版画などと出会ったことから、作品の色調が明るくなり、筆遣いにも新たな試みが見られるようになる。

本作は新印象派の点描技法が試みられており、壁の中央にはゴッホの作品《サン=ピエール広場、パリ》が描かれている。「ゴッホ=黄色」というイメージが強いが、このように白やピンクの淡い色合いの作品にも、ほっと癒されるだろう。

<参考>

ジョルジュ・スーラ《ポール=アン=ベッサンの日曜日》1888年 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館

ゴッホが参考にしたスーラの点描技法にも注目したい。本展覧会ではスーラの作品も展示されており、非常に緻密な点描技法にはきっとため息が出るはず。

フィンセント・ファン・ゴッホ《種まく人》1888年6月17-28日頃 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館

1888年(34歳)にゴッホはフランス・アルルに拠点を移す。ゴッホの才能がさらに開花していくアルルの時代だ。

《種まく人》は絵具が厚塗りされてごつごつとした印象すらあるが、やはり真ん中に描かれた太陽の力強さに圧倒される。畑の「紫」と太陽の「黄色」の補色の対比や、ゴッホの筆遣いに注目して欲しい作品だ。

フィンセント・ファン・ゴッホ《黄色い家(通り)》1888年9月 油彩、カンヴァス ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)

ファン・ゴッホ美術館からも4点来日している。

こちらはゴーガンと一緒に暮らした《黄色い家(通り)》。太陽に照らされた黄色い家と、雲ひとつない南仏の真っ青な空のコントラストが非常に美しい。共に暮らしたゴーガンとは仲違いし、この家で芸術家たちとともに仕事をする夢も途絶えてしまったゴッホに思いを馳せたくなる作品だ。

フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のプロヴァンスの田舎道》1890年5月12-15日頃 油彩、カンヴァス クレラー=ミュラー美術館

展示室最後の部屋に静かに鎮座する、本展覧会の最大の見どころがこちら。

ゴッホはアルルで病気を患い、南仏のサン=レミ郊外の療養院に入院した。晩年は糸杉を多く描いたが、本作はその糸杉シリーズの中でも特に傑作と呼ばれている。本作を描いた後、北仏に移り住み、その2カ月後に37年という短い人生を終えた。

学芸員の大橋菜都子さんは報道内覧会で、

「糸杉は死を象徴すると解釈されることもありますが、実際に見てみると、天に伸びていくような糸杉の生命力の強さを感じられます。また、南仏時代からは記憶や想像からも作品を制作するようになり、この月と星も、記憶や想像力を駆使して描いています。

『おそらく南仏最後に描かれた作品』というだけでなく、南仏で試みた糸杉や色彩の探求、記憶と想像から描く制作方法など、まさに南仏の集大成の作品とも言えます」と解説した。

少し遠いところから、次に近寄ってと、いろいろな角度からじっくり堪能して欲しい。

《夜のプロヴァンスの田舎道》を鑑賞する人たち。

コラボグッズも充実!おすすめグッズをご紹介

名作を鑑賞した後は、非常に充実しているグッズ売り場も見て回ろう。ごく一部だがご紹介したい。

メモパッド・スクエア440円

可愛らしいゴッホのイラストが目を引くメモパッド。一冊ごとにそれぞれ4種の絵柄があるので、メモパッドの裏を見ながら好きな絵柄を探してほしい。

エルコミューン フラットケース660円

お薬手帳やポストカードが入る大きさで、ちょっとした収納にも便利。男女ともに使いやすい、秋らしいとても落ち着いた色合いだ。よく見ると絵柄が全部違うのもポイント。

尚雅堂 朱印帖1980円

糸杉をモチーフにした朱印帖も登場。ほかにも和柄のグッズが多数あるのでチェックしてほしい。

上記以外にも、さまざまなコラボグッズや文房具、お菓子などが充実している。

デザイン/©グリーンハウス

ヒマワリと糸杉にすべてを捧げた「ヴィン聖V画神」が誕生。オリジナルシールが入ったポテトスナックは、本展限定のオリジナルグッズだ。

グラフィックアーティスト「ニシクボサユリ」がデザインしたTシャツやパーカーなども、本展限定だ。

オランダのウォッカミニボトル(50ml)の販売も。

定番のポストカードやクリアファイルも充実。

アトレ上野のレストラン・カフェコラボメニューも開催中!

アトレ上野のレストラン・カフェ18店舗限定で、コラボメニューも10月31日まで実施中だ。欲張って芸術と食欲の秋の両方を満喫してみるのはいかがだろうか。

「マンゴツリーカフェ」ゴッホ展コラボ黄色いカレープレート 1650円

「アンデルセン」糸杉デニッシュ 346円

コラボメニュー対象店舗を利用した方には「特製コースター」をプレゼント中。

コラボメニューの詳細はアトレ上野の公式サイトをチェック!

(展覧会の様子)

展覧会は2021年12月12日まで東京都美術館で開催され、その後は福岡、名古屋と巡回する。今回はゴッホ作品を中心に紹介したが、ミレー、ルノワールなどの作品にも注目だ。

なかなか海外に行けない今、来日した絵画を鑑賞できる機会は、いつも以上にありがたく感じる。チケットを事前予約して、芸術の秋をじっくりと楽しんでいただきたい。

【展覧会詳細】
「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」(東京都美術館 企画展示室)
・会期:2021年9月18日(土)~12月12日(日)※日時指定予約制。詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。
・開室時間:9時30分~17時30分 10月15日以降の金曜日は9時30分~20時(入室は閉室の30分前まで)
・休室日:月曜日 ※ただし11月8日(月)、11月22日(月)、11月29日(月)は開室
・観覧料:一般2000円、大学生・専門学校生1300円、65歳以上1200円、高校生以下は無料(日時指定予約は必要。未就学児は不要)
・問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
・チケット購入場所:展覧会公式オンラインチケット、各種プレイガイド、東京都美術館(事前予約が困難な方に当日券を販売。ただし来場時に予定枚数が終了している場合あり)
※詳しいチケット情報はこちら
https://gogh-2021.jp/ticket.html

【展覧会公式サイト】
https://gogh-2021.jp

東京の次は、2021年12月23日(木)から2022年2月13日(日)まで福岡市美術館に、2022年2月23日(水・祝)から4月10日(日)まで名古屋市美術館に巡回する予定。

(東京都美術館における新型コロナウイルス感染症予防対策とご来館される皆様へのお願い)
https://www.tobikan.jp/information/20200629_1.html

取材・文/Mami
https://mamiwine.themedia.jp/

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