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大規模イベントのスタンダードになるか?Bリーグ開幕戦でソフトバンクの顔認証入場を体験

2021.10.12

どうすれば安心、安全な有観客イベントを開催できるか……今、スポーツ、エンターテインメントなどのイベント関係者が抱える、共通課題の一助となるかもしれない。そんな顔認証ソリューションの実証実験が、バスケットボールB.LEAGUEの開幕戦、琉球ゴールデンキングス対アルバルク東京の試合会場で実施された。行ったのはB.LEAGUEトップパートナーでもあるソフトバンク。会場となった沖縄アリーナの入場ゲート、売店、送迎バス乗り場などに顔認証システムを設置し、来場者のうち事前登録した1日あたり約1500人が、「顔パス」での入場や参加特典の受け取り、好きな選手のメッセージの個別視聴などを体験した。

実証実験が行われた琉球ゴールデンキングスの本拠地、沖縄アリーナ。今年春にオープンしたばかりの最新のアリーナだ。

入場ゲートに設置された顔認証システム。『iPad』を使用したもので、顔を認証すると登録したニックネームと好きなチームのロゴが表示される。

プレミアムラウンジには、今回の実証実験にあわせて、ソフトバンク「5G LAB」の体験コーナーも設置された。

チケットを購入したファンにB.LEAGUEから専用アプリ「Face&Go」のスマートフォンへのダウンロードを呼びかけてもらい、参加希望者はチケット情報とともに、自分の顔とニックネームを登録。あわせて好きなチームや選手名も登録する。顔の特徴点を数値化したデータベースは一旦クラウド管理され、そこから会場に設置された『iPad』を用いたシステムにデータをダウンロード。参加者が『iPad』に顔を映すとローカルで認証が行われ、登録したニックネームと好きなチームのロゴが表示されるしくみだ。認証が行われた履歴は「アクティビティ」として、参加者自身のアプリ内でも確認できる。

参加者は今回の実証実験にあわせて専用に用意された送迎バスの利用時や入場時のほか、グッズ売り場での特典の受け取り、フード、ドリンクスタンドでの特典の受け取り時に顔認証を実施。また会場内には、顔認証を行うと事前登録した自分の好きな選手からのメッセージが見られるコーナーも設置された。このほか、事前の抽選に当選した一部の参加者は、限定エリア の「プレミアムラウンジ」へも顔認証で入場が可能に。ラウンジ内にはユニフォームの展示やフォトスポットのほか、AR、VRなど次世代のエンターテインメントを体験できる、ソフトバンク「5G LAB」の体験コーナーなども設置された。「本来ならばチケットの確認等が必要な場所に、生体認証の中でも非接触で行える顔認証を用いることで、イベントスタッフと観客の接触機会を減らすことができる。安全安心な興業を実現する実証実験」(ソフトバンク企画担当者)だ。非接触という意味では、すでにQRコードを用いた電子チケットなども普及。B.LEAGUEでも採用されているが、「顔認証であればスマートフォンを取り出す必要もない。さらに今後顔認証などで決済なども可能になれば、お客様がいつどこで何を購買したのか、興行主がデータをマーケティングに活かすこともできるようになる。ソフトバンクとして、スポーツDXを推進していくための取り組みの1つ」という。

最寄りの駅や商業施設、空港から顔認証で乗車できる専用の送迎バスも運行された。

実証実験の参加者には顔認証でフリードリンク、フリーフードが受け取れる特典を提供。一時行列もできたがスムーズに人が流れていた。

グッズ売り場では、ウェルカムギフトとして琉球ゴールデンキングスのキャラクターグッズも配布された。

顔認証で事前登録した好きな選手からのメッセージ動画が見られるコーナー。会場内に複数設置され、多くのファンが利用していた。

筆者も実際にアプリで事前登録し、バス乗り場や入場ゲート、フードスタンド、ドリンクスタンドで顔認証を体験した。処理がローカルで行われていることもあるのか、顔を映してから結果が表示されるまでが速く、思いの外スムーズに進むことができた。もちろん顔の向きや周囲の明るさの加減、設置された『iPad』の高さと身長の不一致などで、数名に1人程度の割合ではエラーになることも。またほかの人のデータと一致してしまうというケースもあったが、スタッフの誘導もあって概ねスムーズに人が流れていた印象だ。試合時間が近づくにつれて、フードスタンドやドリンクスタンドには一時行列もできていたが、大きな混乱は見られなかった。これらの場所で数名の参加者に話を聞いたところ、「スムーズに入場できて良いと思う」「登録も認証も簡単だった」「いろんな特典を受けられてうれしい」「(スマホを取り出さず)顔だけでいいのがラク」など、いずれもこの新しい体験をポジティブに受け止めているようだった。

筆者も顔認証を体験。メガネをかけていてもきちんと認証された。光の加減などによってエラーになることもあり、その精度にはまだ課題もある。

ソフトバンクの技術担当者によれば、今回の実証実験ではまだそこまで精度を高められていないものの、「技術的にはマスクをした状態でも、顔認証は可能だと考えている」とのこと。将来的には顔認証を用いた決済なども視野に入れていて、「用途など必要に応じても認証のしくみや精度を変えていくことも検討したい」という。

現地を訪れたソフトバンク代表取締役副社長兼COOの榛葉淳氏は、同社が今回の実証実験に取り組む理由について「ソフトバンクとしてスポーツDXに貢献したいという思いがある」と話し、「プロ野球、B.LEAGUE、D.LEAGUEなど、様々なスポーツに我々のテクノロジーをどう活用できるか、ずっと挑戦を続けている。特にB.LEAGUEとはトップパートナーとして、これまでにもいろんな取り組みをさせていただいてきた。今回は我々が持っている顔認証のテクノロジーを、実際の試合の場でトライさせていただくということにご理解をいただき、ご協力いただくことができた」と実証実験の経緯を説明。

ソフトバンク代表取締役副社長兼COOの榛葉淳氏

また、こうした取り組みを通じてスポーツファンに「ソフトバンクは、こうした新しいテクノロジーに常に挑戦していることを知っていただきたい。またそれを利活用していただくことで、ソフトバンクのユーザーだと便利になったり、楽しかったり、おトクになったりするという体験も提供していきたい」とも話していた。

取材・文/太田百合子

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