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縞模様を見るだけで視力がアップする!?カリスマ眼科医に聞いた目がよくなる生活習慣

2021.10.11

カリスマ眼科医が教えてくれる!目がよくなる50の生活習慣とは

小学6年生から眼鏡の自分からすると、近眼なんて、遠くが見えないだけで大した問題ではない、と思っていた。でも、眼科医の平松類先生はYouTubeで「近眼は将来的に緑内障や白内障、網膜剥離、近視性黄斑症といった重大な目の病気に繋がります」と言っているではないか!

できればそんな怖い目の病気にならずに、生涯、自分の目で見ることができるよう、今から備えておきたい。そこで新刊書「眼科医だけが知っている 一生視力を失わない50の習慣」(平松類著、SBクリエイティブ発刊、定価990円)で、目に優しい習慣を学ぶことにした。

今回は目がよくなる生活習慣を続けるコツや効果的なやり方について、実際に平松先生に質問してみた。平松先生、よろしくお願いします。

コロナ禍で目の不調を訴える人が増加中

――最初に先生!この本を書くきっかけを教えてください。

平松先生 「知っていればこんなことにならなかったのに」……そう思うぐらい、目の使い方を知らなくて目の不調、ひいては体の不調を引き起こしてしまう人が増えました。

特に去年の緊急事態宣言第一回が明けた後は、本当に目の不調を訴える方が増えました。その後も少しづつ増えています。

そこでYouTubeなど積極的に情報発信をしましたが、それだけだと伝わり切らない情報もある。そこで書籍を通じて、知っているようで意外と知らない、理解があいまいな内容を書籍にしました。

スマホもPCも今は無くてはならない存在です。けれども誰も「目にとって良いそれらの使い方、付き合い方」については教えてくれていないと思います。

そうした状況から、まずは目に対する普段の疑問に答えたいという気持ちがありました。年齢に応じて目は変化するので、その変化を知れば、より仕事も生活も楽しくなります。

目にとっては人類史上最悪の危機に

――目について知るのは大切なことなのですね!先生は特に現在、私たちの目は「危機にさらされている」と書いていますが、本当ですか?

平松先生 本当です! デジタル化が進み、私たちの目を取り巻く環境は大きく変化しました。PCやタブレット、スマホはもう私たちの生活に無くてはならないものです。

そもそも人間は長い間、遠くを見て暮らしていました。自然の中で食料を確保したり、身を守るためには、遠くを見る必要がありました。それが今、文明が進化し、人々の生活が変わって、遠くを見る習慣が失われ、手元のスマホなど近くを見る習慣へと劇的に変化してしまいました。

特にPCやスマホの登場で、目に大量の光を浴びています。目で見るためには光が必要ですが、その光の刺激が多すぎて目にダメージを与えてしまっているのです。

社会や生活環境の変化に伴い、目がその変化に追いつかずに、超近視時代が到来してしまいました。これは、日本だけでなく世界的な傾向です。WHOが「深刻な公衆衛生上の懸念がある」と警告しているほど、私たちの目は危機にさらされているのです。したがって、この本の表紙の帯にも赤く「警告!」と書かれています。

脳を使ったエクササイズで、視力がアップする

――怖いですね!先生はモノは脳で見ているから、脳を鍛えれば見えるようになると主張しています。もう少し説明をお願いできますか?

平松先生 人間は目でモノを見ているようでいて最終的には脳で見ています。脳梗塞や脳出血など脳の病気になると、視力が落ちる事もあります。逆に見え方が悪い事で脳に悪影響を及して認知機能の低下を引き起こすこともります。

そこで目に入った情報を脳できちんと処理できるようにすることで、視力がよくなる。そしてそれだけではなくて読書効率があがったり、野球での三振率が下がったりなど、色々な効果が出てきます。

――なるほど!だから脳を鍛えると見えるようになるわけですね!この本には脳を使った視力アップエクササイズの方法が具体的に紹介されています。この中で一番効果のあるエクササイズは何ですか?

平松先生 一番効果があるのは「ガボール・アイ」という方法です。1日1回3分程度で効果がみられるものです。やり方は簡単で、下のようなぼやけた縞模様(ガボール・パッチ)を見るというだけの方法です。

ガボール・パッチは物理学者、デニス・ガボールが作成したもので、脳の視覚をつかさどる「視覚野」に作用しやすいことがわかっています。重要なのは同じ図形を探し出すことではなく、ガボール・パッチをしっかり見てどういう図形なのかを把握しようとすることです。

できることなら毎日やれば、14~21日程度で効果がみられる人が多いです。具体的には近視・老眼の人でともに0.2程度の改善効果があるという研究もあります。

目がよくなる生活習慣を続けるポイント

――ぜひやってみます! 今回、先生は目がよくなる生活習慣を提案しています。いろいろありますが、この中で私たち30歳代ビジネスマンにいちばん効果のある生活習慣は何ですか?

平松先生 日常生活や仕事などちょっとした隙間時間の「パームアイ」がおすすめです。

両手を10回ほどこすります。その手をカップ状にして30~1分ほど目の周りを覆います。こうすることで空気を使って目の周りを温めるという方法です。

エアコンが効いていたり湿度が低い時、また、PCの使い過ぎ、スマホの使い過ぎの時などに効果的です。温めることで血流が良くなり疲労が取れる。さらには目の涙の質をよくしてくれる効果もあります。

――「パームアイ」はいつでもどこでもできますね!目を直接、触らないので、アイメイクしている女性でもできそう!先生、ありがとうございました!

目はセルフケアができないと思っていたので、先生の提案する目のためのトレーニングは本当に「目から鱗」だった。「ガボール・アイ」と「パームアイ」の二つはすぐにやってみたい。

先生の提案する目に優しい習慣を身につけると、糖尿病や高血圧といった生活習慣病も予防できるので、一石二鳥となっている。今日からではなく、今から、目にいいデスクワーク環境に変えて、目に優しい生活を実践して、生涯、自分の目で過ごせるようにしたい。

著者紹介 平松

眼科医/医学博士 愛知県田原市生まれ。二本松眼科病院副院長、三友堂病院非常勤医師。受診を希望する人は北海道から沖縄まで全国に及ぶ。専門知識がなくてもわかる歯切れのよい解説が好評でメディアの出演が絶えない。現在YouTube「眼科医平松類チャンネル」(登録者5万人以上)で無料で情報発信を行っている。 NHK『あさイチ』、TBSテレビ『ジョブチューン』、フジテレビ『バイキング』、 テレビ朝日『林修の今でしょ! 講座』、テレビ 東京『主治医が見つかる診療所』、 TBSラジオ『生島ヒロシのおはよう一直線』、『読売新聞』、『日本経済新聞』、『毎 日新聞』、『週刊文春』、『週刊現代』、『文藝春秋』、『女性セブン』などでコメ ント・出演・執筆等を行う。 著書は『13分見るだけでぐんぐん目がよくなる!ガボール・アイ』『老人 の取扱説明書』『認知症の取扱説明書』(SBクリエイティブ)、『老眼のウソ』 『その白内障手術、待った!』 『緑内障の最新治療』(時事通信社)など多数。

/柿川鮎子

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