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「iPhone 13」ってどうなの?買うなら「iPad mini」?アップルの新製品をおさらい

2021.10.13

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は発売を開始した「iPhone 13」シリーズや新型「iPad mini」など最新アップル製品について話し合っていきます。

※新型コロナウイルス感染拡大対策を行っております

「シネマティックモード」に1TBモデル! iPhone 13の注目ポイントは?

房野氏:例年通り最新モデルとなる「iPhone 13」シリーズに加えて、新型の「iPad mini」なども発売を開始しましたが、皆さんどのような印象をお持ちですか?

iPhone 13 Pro/Pro Max

iPhone 13/13 mini

房野氏

石川氏:やっぱりiPhoneは2年に1度大きな進化をするんだなと今回改めて思った。印象としては「iPhone 12s」のようなイメージです。

石川氏

石野氏:ただカメラは予想以上に良くなりましたね。

石野氏

房野氏:実物を見るとカメラユニットがかなり大きくなっていてびっくりしました。ちょっとデザインがアップルらしくない気がします。

法林氏:この調子で大きくなってくると、5年後くらいには500gくらいになっているかもね。

法林氏

石野氏:少しネガティブなことをいうと、先日発表された「AQUOS zero6」のように軽量化にこだわったモデルを見た後に触ると、iPhone 13シリーズは重い。レビュー用の端末を箱から取り出した段階で「えっ」と感じるくらい重くなっています。

ただ、シネマティックモードなどを使ってみると、カメラが大きくなっただけのことはあるなと思いますね。人に自慢したくなるくらいです(笑)

「AQUOS zero6」

石川氏:ただ、シネマティックモードは「iPhone 13 mini」でも使える機能なんですよね。ソフトウエア的な処理なので当然といえば当然ですが、“Pro”の立ち位置が微妙になっちゃう。

法林氏:あと、「ポートレート動画」の撮影は2年くらい前からGalaxyやファーウェイなどが取り組んできた機能。人が画面に入ってきたからピントを合わせるといった機能はなかったけど、革新的な機能かといわれると微妙だよ。

石川氏:進化したポイントといえば、“Pro”シリーズではディスプレイのリフレッシュレートが120Hzになった。SNSなどを見ていると「すごい!」といっている人はいるけど、これもAndroidでは数年前からやっていることなので、ちょっとむなしい気持ちになりましたね。

石野氏:120Hzに上がったといっても、正直体感だとあまりわからないんですよね。

石川氏:もちろん60Hzの端末と並べて、同時に動かしてみたり、スローモーション動画で見るとわかるんだけど、普通に使っていてわかるほどですかね。

石野氏:SNSだと、特に若い人は「すごいわかる」といっているので動体視力の問題なのかもしれません(笑)

法林氏:Androidでいうと、60Hzの端末をメインで使っていた後に、AQUOSの120Hz対応端末に変えたら「全然違うな」と思いましたよ。すぐ慣れるけど。

石野氏:僕はAndroidでもあんまり体感できていないんですよね。ただし、iPadのサイズになると違いがわかりました。

法林氏:もちろん使うアプリとかによっても感じ方は変わるからね。

石川氏:横に並べて比較すればわかるレベルだけど、それくらいの違いで10数万円する製品をおすすめするのは少し厳しいかも。

石野氏:120Hzは体感できないかもしれないですけど、“Pro”シリーズに搭載されているのは「可変リフレッシュレート」で10Hzまで下げられます。という意味でいえば、省電力でわかりやすく活躍しています。

石川氏:ただ、下限は10Hzなんだよね。AQUOSは1Hzにまで対応している。

法林氏:1Hzにまで下げられる端末は現状AQUOSの一部端末しかないからね。AQUOS zero6も有機ELだけど実は1Hzまでは対応していない。10Hzまでは2020年発売の「AQUOS zero5G basic」に搭載されていたもので、1年遅れでiPhoneに搭載された形です。

「AQUOS zero5G basic」

房野氏:ディスプレイに関していうと、やはりシャープは他社に比べて強いですね。

法林氏:今回のiPhone 13シリーズは、もちろん内部の設計は大幅に変わっているのでしょうが、“進化”というよりは“熟成”のイメージ。問題は他社が同等の価格で折りたたみを発売したりと工夫を凝らしてきている中で、筐体が重くなっているのはどうだろうという点。中に特別な金属でも入ってるの?(笑)

石川氏:医療現場で使われるステンレススチールが使われていますよ(笑)

法林氏:シネマティックモードも試したけど、特別ではない印象。やっぱりアップルはアピールの仕方がうまいんだなと思いましたけど、大切なのはこういった機能をユーザーが日常生活の中でどれくらい使うかです。そんなに動画撮らなくない?(笑)

石野氏:僕は子供の動画をよく撮影するので、そういった意味ではいいかなと思いましたよ。

法林氏:あと、シネマティックモードもそうだし、Galaxyのポートレート動画もそうなんだけど、絵に独特のクセがあるので、うまく扱えるかどうか……。

房野氏:今回、“Pro”シリーズで1TBストレージ搭載モデルも用意されましたね。

石野氏:そこまで必要な人は多くないでしょうね。

石川氏:今はまだ使えないけど、「Apple ProRes」の撮影機能が使えるようになると容量をかなり使うので、バンバン動画撮影をしたい人向けでしょうね。正直iCloud連携していると端末のストレージはほぼ使わない。

法林氏:今回はどちらかというと、全シリーズで最小容量が128GBに統一されたほうが大きいかな。

石野氏:その分最低価格も上がってしまいましたけどね。1TBは見せ球というか、あくまで「こういった使い方もできるよ」っていうアピールに過ぎなくて、一般的には128GBか256GB程度で十分でしょう。

法林氏:ちなみに僕は1TBモデルを買いました(笑) まだ完全にデータ移行していないけど、音楽や動画をたくさん保存すると思う。

石川氏:自分はiPad Proを買うときに、動画編集をたくさんするから1TBにしたんですけど、結局ストレージは200GBくらいしか使っていません。

法林氏:今、ストレージに対しての考え方は転換期で、パソコンの外付けハードディスクなどは使われなくなりつつある。自分の家に大容量のハードディスクを置いておくより、クラウドに保存した方が確実。スマートフォンも同じで、コンテンツもストリーミングが中心だけど、何となく、勢いだけで1TBモデルを買いました(笑)。

石野氏:僕もほとんどGoogleドライブにアップロードしてますね。素人の自分で管理するハードディスクよりもGoogleドライブのほうが信用できる(笑)

法林氏:これでAWS(Amazonが提供するクラウドプラットフォーム)が止まると困るんだけどね。

石野氏:まぁそうなんですけどね(笑) ただ手元にあるデータは一部でいいかなと思います。

法林氏:世の中のストレージの在り方が変わっているタイミングなので、1TBを買った張本人がいうのもなんですが、ほとんどの人が必要ないと思います。

石野氏:あと、新しい機能としては「デュアルeSIM」が便利です。もうSIMスロットもいらないかも(笑)

石川氏:将来的にSIMスロットはなくなるし、Lightning端子もなくなるかもね。

石野氏:ヨーロッパでUSB Type-Cに統合するという話もあるので、Type-Cにするくらいなら端子なくしますという流れはあり得ますよね。

房野氏:個人的には、Qiでのワイヤレス充電よりもやっぱりケーブルにつないだほうが安心します。

石野氏:僕はもうiPhoneの充電はほぼすべてワイヤレスですし、SIMもeSIMですよ。

法林氏:ワイヤレス充電は過充電と温度のコントロールがまだ上手に機能しないものがある。充電しっぱなしもあまりよくない。そう考えると、AQUOSが「フル充電を抑え、一定量以上はダイレクト給電」のようなバッテリーを保護する技術を極めたほうがいい。

 あと、今後は急速充電で充電のスタイルが変わると思っていて、充電しっぱなしではなく、お化粧している間とか、お風呂に入っている間といった「隙間時間」で充電すればOKというスタイルになっていくと思う。

石野氏:充電ケーブルを挿すときに本体に傷がついて、買取価格が下がったりするのが嫌なんですよね(笑)

石川氏:もうそっと家に置いておくしかないね(笑)

法林氏:eSIMに話を戻すと、スマートフォンが壊れたときに1日通信ができないといったリスクがある。電話一本ですぐどうにかなるならいいけど、そういうわけでもない。

石野氏:楽天モバイルとかahamoは、簡単に再発行できますよ。逆にLINEMOとかpovoは対応時間にも制限があります。

法林氏:時間制限があるのはやっぱり微妙じゃない? SIMカードを抜いて他の端末に差せるほうが安心だと思う。

石野氏:それをいってしまうと、物理SIMもショップが開いていない時間帯は対応できなくないですか?

法林氏:もちろんそうなんだけど、端末を落として壊れたといったときはSIMカードだけ取り出せる。やっぱりこの違いは大きいと思うよ。

石野氏:あと、eSIMの問題点というと、海外に行く時などは飛行機に降りたタイミングでeSIMを書き換えようとすると通信環境が必要なのでWi-Fiがないといけないといったところですかね。事前にプロファイルだけダウンロードしておけばいいのですが。

アップル2021年秋最新デバイスの大本命は「iPad mini」?

房野氏:発表イベントでは、iPhone 13のほかに新型の「iPad mini」(第6世代)も登場しました。かなり進化した印象もありますが、皆さんはどう考えていますか?

「iPad mini」

石川氏:新型iPad mini(第6世代)が登場したことで、デバイス選びの組み合わせ方が大きく変わるかなと思っています。

石野氏:あれだけ高性能なiPad miniが出ると、重量のあるiPhone 13 Pro Maxを持つ必要がないかなとも思います。iPhone 13 miniとiPad miniの組み合わせでいいかもしれません。

法林氏:大きいディスプレイを求めてiPhone 13 Pro Maxといった製品を買うのであれば、iPhone 13/13 miniとiPad miniを買ったほうが楽しめるのではないかという意見もありますね。

石川氏:そうなんですよ。iPad miniを買うならiPhoneはPro Maxじゃなくていいなと思いましたし、iPad miniがあるから「Galaxy Z Fold3 5G」は買わなくてもいいかなとも思っています(笑)

「Galaxy Z Fold3 5G」

法林氏:Galaxy Z Fold3 5Gは発売するタイミングを誤った印象。今出すとiPad miniと完全に比較されてしまうので、夏ごろに買えていたらよかった。今年の夏モデルスマートフォンは全体的に手薄な印象もありましたからね。10月発売となると、iPhoneやiPadでお金を使ってしまった人も多いでしょう。

石野氏:いやいや、僕は買いますよ(笑)

石川氏:今回のGalaxyは、アップルが招待状を出した翌日に日本で発表会をやって、完全にiPhoneにぶつけてきた形です。

法林氏:Galaxyの折りたたみ2モデルは、グローバルモデルに比べると価格が高いよね。FeliCaを搭載すると4万円近くも高くなっちゃうのかと思ってしまう。

石野氏:もちろんFeliCaだけの価格じゃなくて、キャリア発売なので残価設定を見越しての価格設定ではありますね。

法林氏:残価前提の値付けがおかしいよね。あと、楽天モバイルがiPhoneを「Apple Store」とほぼ同額で出した時に、3キャリアはなんでどこも対抗しないのかなと思った。

......続く!

次回は、2021年秋冬最新Androidスマートフォンについて会議する予定です。ご期待ください。

法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

構成/中馬幹弘
文/佐藤文彦

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