https://www.microsoft.com/en-us/d/surface-duo-2/9408kgxp4xjl
米マイクロソフトはSurfaceイベントにて、2画面を搭載した新型スマートフォン「Surface Duo 2」を発表した。初代モデルはスペック面での不満が多く指摘されていたが、新モデルはそれらの課題を克服した魅力的な製品に仕上がっている。
本体スペックを全面刷新したSurface Duo 2
https://www.microsoft.com/en-us/d/surface-duo-2/9408kgxp4xjl
Surface Duo 2はパスポートのように折りたためる本体の内部に、2画面の5.8インチディスプレイを搭載。見開き状態では8.3インチの大画面としても使えるが、ディスプレイの中央にはベゼルが存在する。マイクロソフトは資料を見ながらのビデオ通話、あるいは動画を見ながら気になった点をメモ書きする、などの分離した2画面を活かした使い方を提案している。
搭載プロセッサは米クアルコムの「Snapdragon 888 5G」へと刷新。背面カメラも1200万画素広角+1200万画素超広角+1200万画素望遠のトリプル仕様となり、他社のフラッグシップスマートフォンに引けを取らないスペックとなった。さらに、新型スタイラス「Surafaceスリムペン2」にも対応。外出先でもイラスト作成などに挑戦できる。
高速な5G通信への対応も特徴で、大容量の資料のダウンロードや高画質な映画のストリーミング再生に対応。本体外側のヒンジ部分には通知やバッテリー駆動時間を表示するインジケーターが搭載されている。Surface Duo 2の海外向け価格は1499.99ドル(約17万円)で、日本でも2022年前半に発売予定だ。
次世代の書き心地のSurfaceスリムペン2
https://blogs.windows.com/japan/2021/09/24/introducing-new-surface-products-built-for-windows-11/
Surface Duo 2を含め、イベントで発表された多くのSurfaceデバイスはペン入力に対応している。それにあわせて登場したのが、新型スタイラスの「Surfaceスリムペン2」だ。本体に触覚モーターを内蔵し振動させることで、まるで紙にペンで書いたような感覚を生み出すとアピールしている。
Microsoft 365アプリなら円を書いて選択する、Adobe Frescoのツールを使うなどのジェスチャー操作にも対応。マグネットで「Surface Laptop Studio」に取り付けたり、あるいはキーボードカバーの「Surface Pro Signature キーボード」に収納することで、自動で充電が行われる。
Surfaceスリムペン2の国内価格は1万5950円で、11月1日より販売を開始。新しいSurfaceシリーズの製品を購入する際に、ぜひ導入を検討したいプロダクトだ。
エコロジーとアクセシビリティへの取り組み
https://blogs.windows.com/japan/2021/09/24/introducing-new-surface-products-built-for-windows-11/
今回のイベントでは、サステナビリティ(持続可能性)に配慮したワイヤレスマウス「Ocean Plastic マウス」も発表された。本体に再生海洋プラスチックを20%使用しており、さらにパッケージからもプラスチック素材が排除されている。Ocean Plastic マウスの海外向け価格は24.99ドル(約2800円)で、一部市場では予約を開始している。
https://blogs.windows.com/japan/2021/09/24/introducing-new-surface-products-built-for-windows-11/
障碍がある方でもキーボードやSurfaceデバイスの外部ポートをより正確に把握できるようにするアイテムが「Surfaceアダプティブキット」だ。パッケージにはキーキャップラベル、3D バンプラベル、ポートインジケーター、さらにはデバイスオープナーが含まれており、キーボードやSurfaceデバイスに貼り付けて使用する。Surfaceアダプティブキットは年内の提供を予定している。
初代Surface Duoは実用面での不満が多かったのも事実だが、今回のSurface Duo 2は仕事やプライベートでメインの端末として使えるだけの完成度に仕上がっている。今後、マイクロソフトが提案する2画面スマートフォンというスタイルがどれだけ消費者に受け入れられるのかに注目だ。
文/塚本直樹
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