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これもSDGs!山梨県で年間1万トンも発生するワインパミスから生まれた「23時は大人のフェイスマスク」

2021.09.21

ワインの副産物「ワインパミス」

山梨県は日本一のワインの産地である。

現地の高速道路のSAやPA、道の駅へ行くと甲州ワインがよく売られている。それも、一升瓶で。我々が普段見慣れているフルボトルの倍以上の量だ。ラベルがなければ日本酒と勘違いしてしまいそう。ここを訪れた外国人の多くが、一升瓶ワインの雄姿に驚愕するようだ。

特異なのは瓶だけではない。山梨のブドウ農園の光景も、欧米諸国から訪れた人々の目には新鮮に映るようだ。なぜなら甲州ブドウは「山の中で栽培されるもの」だからだ。欧米の果樹園は、いずれも広大な平野の只中に作られるものが多い。

しかし、山梨ならではの地理があるからこそ、甲州ブドウとその加工品であるワインは極めて高い付加価値を持つに至るのだ。

さて、みなさんは「ワインパミス」というものをご存じだろうか?

ブドウからワインを作る際、必ず種や皮が残る。あえて悪い表現を使えば「残りカス」だ。つまりこれがワインパミスである。

山梨県はワインの産地ゆえ、このワインパミスを年間約1万トンも発生する。

この状況を「やむを得ない」と思うか「新しいものを作る機会だ」と捉えるかで、生活は大きく変わってくる。

捨てられていたものを原材料に

「弊社の代表がワイナリーを訪れた時、地面に穴を掘ってワインパミスを埋める光景を目の当たりにしました。しかしそれを生かして新しいものを作れないか、と思い立ったのがきっかけです」

そう語るのは、山梨県都留市に所在する株式会社中村商事の中澤一也氏。今回はオンラインでの取材に応じていただいた。

山梨県下のワイナリーにとって、例年9月は忙しい時期となる。ブドウの収穫が最盛期を迎え、同時に農家から醸造用ブドウが続々と送られてくるからだ。ワイナリーはその加工に追われる。そして業務用食材卸業者である中村商事も、各農家からワインパミスを確保するため奔走する。

「この2、3か月での調達が、1年分の確保量につながります」

つまり9月は山梨のワイン関連業者にとっての繁忙期ということだ。

が、本来は余剰農産物であるワインパミスをどう加工するのか?

何とフェイスマスクにしてしまうというのだ。

ワインパミスにはワインエキス、ブドウ葉エキス、ブドウ種子油といった保湿成分が含まれている。無論、これらは全て天然由来。美容効果を見込めるフェイスマスクにするには絶好の原材料というわけだ。

『23時は大人のフェイスマスク』の誕生である。これはすでにクラウドファンディングMakuakeに出展されている。

人類はやはり、発想の切り替えで文明を構築する動物である。16世紀イタリアの歴史家ジローラモ・ベンゾーニは『新世界史』で「コロンブスの卵」の逸話を書いているが、今回のフェイスマスクはどちらかといえば「コペルニクス的大転換」に近い。それまで「必要ないもの」だったワインパミスの効果効能に気がつき、それを製品化することで「欠かせない原材料」にしてしまったのだ。

これはSDGsの17の目標のうちの「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」と「12.つくる責任 つかう責任」に該当するのではないか。

やる気は肌の潤いから

早速試してみよう。開封して中身を見ると、そこにあるのは折り畳まれたマスク。液体で濡れているが、それを指先で広げて顔に乗せる。

すると、ほんのり甘い香りがする。これはワインの匂いか? 強烈ではないが、全身を優しく包んでくれるような優しい香りだ。

重くなる瞼をどうにか開き、フェイスマスクを取る。するとどうだろうか、顔の張りが先ほどとはまったく違うではないか。「プルプル」というより「もちもち」といった具合だ。

『23時は大人のフェイスマスク』は、Makuakeで出資を受け付けている。

価格は6枚セットで2800円。これはもちろん、Makuake限定価格である。プロジェクトは9月19日18時までで、これは記事執筆時点ですでに期限を迎えようとしている。

この製品が近所のドラッグストアの棚に並んでくれればいいのに……と思っている。もし本当にそうなったら、店員に怒られない程度に買い込んで「毎夜の楽しみ」に身を委ねるつもりだ。

※クラウドファンディングには立案会社の問題でプロジェクトが頓挫する可能性や支援金が戻らなくなるリスクも稀にあります。
出資に当たっては、読者様ご自身でご判断いただきますようお願い致します。(編集部)

【参考】
ワイン名産地山梨のワインパミスエキスを贅沢に使ったサスティナブルなフェイスマスク-Makuake

取材・文/澤田真一

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