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世界で激化する宇宙開発、米、中、露が月面を目指す一方で高まる民間ベンチャーの存在感

2021.09.20

世界各国で激化する宇宙開発競争

持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ除去サービスを含む軌道上サービスに取り組むアストロスケールが、最新の宇宙開発トピックをまとめてニュースレターとして公開したので紹介しよう。

 中・露での月面調査予定を6月発表/ 3年以内の月面着陸を目指す米の計画 

今年6月、中国の宇宙機関「中国国家航天局(CNSA)」は、「ILRS (International Lunar Research Station:国際月面研究基地)計画」の具体策として、「ILRS Guide for Partnership」を発表した。

月面での基地建設までのステップとして、ロシアの宇宙機関に相当する国営企業「ロスコスモス社」の協力のもと、今後5年で月面での探査やソフトランディング技術の研究を進め、2030年までにサンプルリターンや大型貨物輸送技術を確立し、2030年~35年に長期的な探査と研究を予定しているという。

一方、米国は2017年に、月面への人の着陸を2024年までに実現する「アルテミス計画」を発表。2024年の人の月面着陸までに、無人機での月軌道の飛行と、有人での月軌道での飛行ミッション、そして、月を周回する有人拠点「ゲートウェイ」を設ける計画だ。アルテミス計画にはカナダや欧州、そして日本などが協力していく予定となっている。

 月面探査で強まる民間ベンチャー企業の存在感

「アルテミス計画」では民間企業の技術も積極的に用いられる予定。NASAは有人月面着陸船についてイーロン・マスク氏が率いるスペースX社やジェフ・ベゾス氏が創業したブルーオリジン社を選考対象とした。

SpaceX社月面着陸船のイメージ図
Credits:SpaceX

そして、今年の4月にはNASAは月面着陸船としてスペースX社の採択を決定。しかし、同年8月末にブルーオリジン社は本決定を不服として、訴えを起こした。判決や和解まで時間がかかると、2024年までを予定している月面有人探査計画スケジュールにも影響する恐れがあるが、ベンチャー企業の動向と存在感が強まっていることは間違いないだろう。

日本でも、月面探査への民間ベンチャー企業の取り組みが始まっている。東京都大田区にあるダイモン社が開発する月面探査車「YAOKI」は、2022年初頭に打ち上げ、月面探査をする予定。

「YAOKI」は、「七転び八起き」から由来された名前の通り、転倒しても走れる設計が特徴で、実現すれば、民間企業初の月面探査となる。

ダイモン社の月面探査車「YAOKI」

一方、東京・日本橋に管制室を構えるispace社は独自に民間での月面探査を目指しており、2022年後半での第1回探査実現を計画している。この第1回目の月面探査では、自社開発のランダー(月着陸船)に、UAEドバイの政府宇宙機関であるMBRSCの月面探査ローバー(月面探査車)搭載が計画されている。

また、日本の政産学で作る団体「月面産業ビジョン協議会」は、7月に宇宙政策担当の井上信治内閣府特命担当大臣に「月面産業ビジョン」を提出した。

「宇宙開発のみならず月での開発が民間主導となり地球と一体となった循環型経済」が確立された将来の月面産業で日本企業が国際競争に勝ち残るための提言や、長期的な月の活用への視野を持った取り組みについて民間企業主体での検討がされている。

関連情報:https://astroscale.com/

参考文献・脚注
China National Space Administration, ROSCOSMOS, ”ILRS Guide for Partnership(V.1.0)”, June 2021
https://www.roscosmos.ru/media/files/mnls.pdf
NASA, “The ARTEMIS PLAN NASA’s Lunar Exploration Program Overview”
https://www.nasa.gov/sites/default/files/atoms/files/artemis_plan-20200921.pdf
国際宇宙探査協働グループ「国際宇宙探査ロードマップ 追補版」(2020年8月)
https://www.exploration.jaxa.jp/assets/img/news/GER_Supplement_Japanese.pdf
NASA, “NASA Selects Blue Origin, Dynetics, SpaceX for Artemis Human Landers”, 1 May 2020
https://www.nasa.gov/feature/nasa-selects-blue-origin-dynetics-spacex-for-artemis-human-landers
NASA, “As Artemis Moves Forward, NASA Picks SpaceX to Land Next Americans on Moon”, 17 April 2021
https://www.nasa.gov/press-release/as-artemis-moves-forward-nasa-picks-spacex-to-land-next-americans-on-moon
NASA、月面着陸船開発でスペースXとの作業中断 訴訟受け(ロイター通信、2021年8月20日)
https://jp.reuters.com/article/blue-origin-nasa-spacex-idJPKBN2FL05N
ダイモン社「YAOKIとは」
https://dymon.co.jp/yaoki/
ispace「ispace、UAEドバイ政府宇宙機関MBRSCとペイロード輸送契約を締結」(2021年4月14日)
https://ispace-inc.com/jpn/news/?p=1874
月面産業ビジョン協議会「月面産業ビジョン」(2021年7月)
https://ispace-inc.com/wp-content/uploads/2021/07/LunarIndustryVision_Full_JP-lowres_ver1.1.pdf

構成/DIME編集部

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