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TileやappleのAirTagなど「紛失防止タグ」とAIが連携したら…人間力低下を防止できるかも?

2021.09.18

【連載】もしもAIがいてくれたら

第18回:TileやappleのAirTagなど「紛失防止タグ」とAIが連携したら…人間力低下を防止できるかも?

【バックナンバーのリンクはこちら】 
第1回:私、元いじめられっ子の大学副学長です
第17回:混迷する自民党総裁選、いっそのことAIに任せてみたら?

紛失物を”かくれんぼ感覚”で見つけられる

恥ずかしながら、私はよく物をなくします。

数日前、鍵を落としたまま気づかずに帰宅し、帰路を慌てて探し回った結果、スーパーで保管されていました。親切な方に拾っていただいたおかげで、無事に手元に戻りましたが、大切な物を紛失すると、焦りますよね。

ちょうど少し前に、友人からいただいた紛失防止タグをお財布に入れたのですが、鍵につけておけばよかった、ととても後悔しました。今は、鍵にも紛失防止タグをつけています。しかし私のことだから、また別の物を紛失してしまいそうです。

紛失防止タグは、スマホと連携して、タグを取り付けてある物を探すことができますが、肝心のスマホもよく紛失するという間抜けぶりです。固定電話がないのにスマホを紛失すると、連絡のつかない人になるリスクがありますが、PCでスマホを探すことはできるので、インターネットに接続できるものを全て紛失しない限りなんとかなりそうです。IoT技術のおかげです。

私が最初に使い始めた紛失防止タグはTileですが、紛失防止タグは、基本的に、スマホなどとBluetoothで通信することで専用アプリ上のマップを使って落とし物の距離や場所を探せる仕組みになっています。かくれんぼをしている感覚で、探すのが面白くなりそうです。

Tile(公式HPより)

さらに紛失防止タグの仕組みとして、落とし物が自分の近くになくても、同じタグを使っている他のユーザーが落とし物の近くにいると、自分の落とし物を探すことができます。この仕組みで抜きんでているのが、今年の4月にAppleが発表したAirTagです。AirTagのユーザーではなく、全世界のユーザーが持つ数億台のiPhoneなどApple製品同士のネットワークを利用できるからです。

AirTag(公式HPより)

こういった仕組みを利用すればどのような便利なサービスを展開できるか、を考える人間のアイディア競争が楽しみです。

MAMORIOは、2017年という早い時期に、ユカイ工学株式会社のコミュニケーションロボット「BOCCO」と連携し、出かけけるときにユーザーが「忘れ物チェック!」とBOCCOに話しかけると、タグが取り付けてある鍵や財布を忘れていないか、音声とアプリで教えてくれる機能を発表しています。

コミュニケーションロボット「BoCCO」(公式ホームページより)

こんなに便利になってくると、すぐ物を紛失する間抜けな私はとても助かるのですが、技術に頼って、どんどん人間力が落ちていきそうで怖いです。

AIとの連携で何ができる?

そこで、紛失防止タグとAIが連携すれば何ができるか考えてみたいと思います。

できれば、すぐ忘れ物をしたり物を落としたりするパーソナリティを改善したいですよね。自分がどういうときに、どういう場所で物を落とすのか、自分の行動パターンをAIに学習させて、改善につなげられるような指摘をしてもらいたいです。

例えば、かばんなどを3つ以上手に持っていると、落とし物をする確率が高いことがわかれば、荷物は2つ以内にするように努力できます。物を手に持ったまま人と話を始めると、紛失する確率が高いことがわかれば、人と話を始めるときは物はかばんにしまうように習慣づけられます。

ターゲットとする人間にタグをつけることで(実際にはインターネットに接続するものを持っていればスマホでもなんでもいいのですが)、ターゲット属性の人間の行動パターンをAIに学習させることができれば理想的です。しかし、研究としてはとても興味深いですが、こっそり人につけることによる悪用も懸念されています。悪用を防ぐため、紛失防止タグには本来の持ち主ではない人がタグを持っていると判断されると、アラームで教えてくれる機能などがありますが、便利な技術は悪用されやすいというのが世の常です。

被害に遭わないように、神経を研ぎ澄ませ、人間力を高めたいものです。

坂本真樹(さかもと・まき)/国立大学法人電気通信大学副学長、同大学情報理工学研究科/人工知能先端研究センター教授。人工知能学会元理事。感性AI株式会社COO。NHKラジオ第一放送『子ども科学電話相談』のAI・ロボット担当として、人工知能などの最新研究とビジネス動向について解説している。オノマトペや五感や感性・感情といった人の言語・心理などについての文系的な現象を、理工系的観点から分析し、人工知能に搭載することが得意。著書に「坂本真樹先生が教える人工知能がほぼほぼわかる本」(オーム社)など。

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