
米アップルはイベントにて、「新しいiPad mini」と「新しいiPad」を発表した。新しいiPad miniではデザインが一新されApple Pencilにも対応するなど、注目度の高い製品に仕上がっている。
新世代デザインへの移行
「iPad Pro」や「iPad Air」など最近のアップル製品では曲面的な形状が排除され、フラットなデザインが採用されていた。そして新しいiPad miniでも、本体背面や側面はエッジを効かせたフラットな形状へと変更されている。
また外観における最大の変更点は、物理ホームボタンがなくなったことだ。これにより上下ベゼルの幅が細くなり、画面サイズも前モデルの7.9インチから8.3インチへと大型化している。
生体認証機能としては物理ホームボタンではなく、電源ボタンに埋め込まれた指紋認証センサー「Touch ID」を利用。この電源ボタンにふれることで、画面のロック解除やApple Payでの支払いが可能となる。
miniもついにPencilに対応
本体デザインの変更と同じくらいインパクトがあったのが、Apple Pencil(第2世代)への対応だ。これにより他のiPadシリーズと同じように本格的なイラスト作成に挑戦したり、あるいは思いついたアイディアをすばやくメモとして保存することができる。
外部端子がライトニングからUSB-Cへと変更されたのも、大きなポイントだ。これにより、カメラやスピーカー、マイク、マウスやキーボードなど、幅広い市販のUSB-C対応アクセサリが利用できる。フロントカメラと背面カメラは1200万画素にパワーアップし、ビデオ通話で移動する自分にフレームをあわせつづける「センターフレーム」機能も利用できる。
本体スペックとしては、最新の「A15 Bionic」プロセッサを搭載し、前モデルと比較して最大80%もパフォーマンスが向上。携帯通信が可能なCellularモデルは5G通信による高速なデータ送受信が可能で、国内の大手キャリアでも運用が始まった「eSIM」にも対応している。
新しいiPad miniはピンク、スターライト、パープル、スペースグレイの4色が用意され、すでに予約を開始しており9月24日から販売予定。製品価格はWi-Fiモデルが5万9800円から、Wi-Fi + Cellularモデルが7万7800円からとなっている。
スペックアップにとどまったiPad
ベーシックな新しいiPadでは、搭載プロセッサが「A13 Bionic」に刷新。新しいiPad miniのように最新プロセッサというわけではないが、「iPhone 11シリーズ」と同等のプロセッサなので、十分なパフォーマンスを発揮することだろう。フロントカメラは1200万画素で、こちらもセンターフレーム機能に対応。さらに従来モデルと比較し、ストレージ容量は2倍に増強されている。
新しいiPad miniはシルバー、スペースグレイの2色が用意され、こちらも予約が始まっており9月24日から販売を開始。製品価格はWi-Fiモデルが3万9800円から、Wi-Fi + Cellularモデルが5万6800円からとなっている。
文/塚本直樹
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