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コロナ感染者急増で一時調整もベトナム株は長期的に好調を維持

2021.09.19

新型コロナウイルスの感染抑制が功を奏し、年前半は過去最高値を更新した『ベトナム株』だが、7月に入ると、デルタ型の感染急拡大を受けて大きく調整した。

今後、『ベトナム株』はどのように推移していくことが予想されるのか?

このほど、三井住友DSアセットマネジメントが以下のレポートにまとめた。

『ベトナム株』は最高値圏もみ合い

『ベトナム株』は昨年のコロナショック以降、堅調に推移してきた。代表的な株価指数であるVN指数はほぼ右肩上がりの上昇トレンドをたどり、今年7月初には1,420ポイントを付け、過去最高値を更新した。

今年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大で多くのアジア株式市場は上値が重くなっていたが、『ベトナム株』はコロナ感染が抑制されているとして、年前半はアジア株のなかで選好されていた。

ところが、7月に入ると、デルタ型の感染拡大でベトナムでも1日当たりの新規感染者数が1,000人を超え、これまで抑制されていた同国のコロナ感染者数が急増した。8月中旬以降は1日当たりの新規感染者数が10,000人を連日超えており、最大都市ホーチミンなどで不要不急の外出禁止措置が続いている。

コロナ感染の急拡大を受けて、『ベトナム株』は7月に大きく調整した。VN指数は一時1,268ポイントまで急落したが、その後は、世界的なリスク選好の動きや、証券取引所のシステム改良で取引高の増加に対応できるようになったことも追い風となり、持ち直した。足元(10日時点)のVN指数は1,345ポイントまで戻しており、最高値圏でもみ合いを続けている。昨年末からの上昇率は22%となっている。

当面減速するベトナム経済

ただ、コロナ感染拡大で景気は当面減速が避けられないとみられる。これまでベトナム経済は新型コロナの感染拡大以降でも、インフラ開発などが支えとなり、四半期ごとのGDP成長率がプラスを維持するなど底堅く推移してきた。

しかし、2021年4-6月期は前年同期比6.6%増と市場予想を下回った。さらに、足元ではコロナ感染拡大による行動制限が延長されていることから、当面景気は下振れすると考えられる。

『ベトナム株』は、景気減速やコロナ感染の不透明感から目先上値が重い展開が想定される。

好環境に変化なく、中長期的に堅調地合いが期待される

しかしながら、人口動態や好立地などを背景とした中長期的なベトナム経済の成長期待に変化はない。

若くて安価な労働力を求めて、ベトナムに海外からの直接投資が続いていることや、経常収支が黒字基調で定着しており、ベトナムの通貨ドンが安定していることも支援材料と考えられる。

ブルームバーグによれば、株価収益率(予想PER)は13倍程度となっており、バリュエーションに割高感はない。

ベトナムはワクチンの普及率が低く、コロナ感染のピークアウトは見えていないものの、政府の積極的な取り組みにより、mRNAタイプの国内開発や海外企業との提携でワクチン確保の目途がついており、行動規制はいずれ緩和されると考えられる。

『ベトナム株』をめぐる基本的な好環境に変化はなく、コロナ抑制後は、堅調地合いを取り戻すと期待される。

出典元:三井住友DSアセットマネジメント株式会社
http://www.smd-am.co.jp


構成/こじへい

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