小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

めちゃくちゃ便利かも!折りたたみ電動バイクのシェアリングサービス「Shaero」試乗レポート

2021.09.10

ニューノーマルな時代にぴったり!国内初・折りたたみ電動バイクのシェアリングサービス「Shaero」

9月1日よりスタートした国内初となる、折りたたみ電動バイクのシェアリングサービスの「Shaero(シェアロ)」をご存知だろうか。いままでシェアリングサービスといえば、クルマはもちろんのこと、最近では、ドコモなどが行っている電動アシスト自転車を都内でもよく見かけることが多いので、利用したことのある方もいるかも知れない。

ただ、電動自転車だとアシストがあるとはいえペダルを漕ぐ必要があり、あまり遠い距離に使用するには難しく、移動にも時間がかかってしまう。逆にクルマの場合は、ドライブなど遠出したり大人数で移動するには便利だが、駐車場の問題など何かと料金もかさみ、必ずしもお手軽とはいえない。

そこで登場したのが、シェアリングサービスの「Shaero」。基本的に原付(原動機付自転車)と同じ扱いの電動バイクなので、スムーズで快適な移動が可能。しかも折りたためるので、ちょっとしたスペースに収納できて駐車に困ることが少ない。これは、コロナ禍の移動手段としても便利に使えそうだということで、「Shaero」を体験してきたので、その様子をレポートしたい。

「Shaero」を利用するための準備と料金

こちらは撮影・体験用のステーション

さて、今回訪れたのが都内にある「Shaero」の折りたたみ電動バイクが収納されている「ステーション」と呼ばれる場所。9月1日のサービススタート時点では、9か所ほどあるこのステーションも、今後1年以内には東京23区で200か所まで増やす予定なのだとか。

なお、このステーションの大きさは、幅129cm、奥行60or80cm、高さ158cmと自動販売機ほどのサイズ。そこに最大4台のバイクを収納できてしまうのだから、いかに折りたたみ電動バイクがコンパクトに収まっているかが、おわかりいただけるだろう。(注:他にも幅250cmの8台ステーションもある)

それでは、実際に「Shaero」の利用方法を手順を追って紹介しよう。まず必要となるのが、原付免許とキーの役割も果たすスマホ。そのスマホでは、貸出可能なバイクのあるステーションの検索や予約・返却、支払いなどができるので、事前にアプリをインストールして会員登録(無料)しておくと便利だ。

利用料金に関しては、開始から最初の15分までは200円で、それ以降は15分毎に200円が課金される1TIMEプラン。また、24時間何度でも利用可能な2,000円/24時間乗り放題という1DAYプランもある。

そして、うれしいのが、15分毎に200円の1TIMEプランを利用していても、料金が2,000円を超えた場合は自動的に1DAYプランに切り替わってくれること。つまり、2時間半以上利用しても24時間までは2,000円で済むということになる。

また、ヘビーユーザーのために、30日間(約1ヶ月)何度でも利用可能な20,000円/30日間乗り放題という30DAYプランもあるので、自分のライフスタイルに合わせた料金プランを選べる。

ちなみに、基本となる1TIMEプランの200円/15分という料金設定なのだが、バイクで15分で移動できる距離と同等の電車の運賃を参考にしているとのこと。例えば、バイクでは、表参道駅~中目黒駅のおよそ4kmを15分ほどで到着するのだが、電車での最安料金は199円(IC払い)。同様に、渋谷駅~六本木駅のおよそ2.5kmは10分弱なのだが、こちらも電車での最安料金は199円(IC払い)となるので、それほど料金に差がないことがわかるだろう。

「Let’s Shaero!」で利用スタート

さて、スマホアプリから貸し出し可能なバイクのあるステーションを検索して予約をしたら15分間は確保されるので、それまでに現地に向かう。到着したらアプリ画面の「Let’s Shaero!」ボタンをタップして利用開始。その後、ステーションからバイクを取り出して展開するのだが、手順は以下の通り。

充電ケーブルを外す

転倒防止フックを外す

ステーションからバイクを取り出す。このとき車体を自分の方に少し傾けながら両手でホールドして引くように動かすとスムーズ

そして次は、なるべく平らな安定した地面の上で、以下のようにバイクを展開する。

白いロック板を引き上げる

ロック板を引き上げたまま車体を前方に少し傾けると前輪部分が前へ押し出される

ロック板を引き上げたままサドルを持ち上げて、最後にロック板を元どおりに押し込んで展開完了

なお走行の際には、ヘルメットを装着する必要があるのだが、ステーションの上部に吊るされているものは、その都度クリーニングを行なったものなので衛生的にも安心だ。(※使用済みのものは別の収納袋に分けられている)

ただ、それでも気になるという方には、不織布製の使い捨てのインナーキャップも用意されているので使用するといい。もちろん、マイヘルメットを持参するというのもアリだ。

また、各ステーションには、感染症防止対策として次亜塩素酸水が設置してあるのでしっかりと活用したい。

軽快なフットワークながら安定した走り

いよいよ試乗なのだが、バイクの電源のON・OFFはアプリ上から行なう。なお、バイクのメーター付近には、スマホホルダーやUSB充電ポートが設置されているので、ここにスマホをセットすると便利だ。

そして、走行する際には、バイクのスタンド部分を跳ね上げると、それが乗車の際のステップ(足置き)になるという、なかなか工夫されたつくりとなっている。

実際に走り出してみるとギクシャクした感じはなく、とてもスムーズな動きに感心させられる。しかも折りたたみ式のバイクだというのに、しっかりとした剛性感があり安定した走りが可能なのだ。さらに、ハンドリングも素直でコントロール性が思いのほか優れているので、運転もしやすくて楽しい。

たぶん、その理由は写真を見てもわかるとおり、バイクのフレーム構造が合理的でシンプルなため車体全体が頑丈なつくりとなり、それが走行性能のよさや安定感につながっているのではないだろうか。

実は筆者は、いままでにも何台かの折りたたみ電動バイクに乗ったことがあるのだが、車体構造が複雑であったり、キックボード型だったりして、これほどまでにバランスのよい走りが敵わなかった。

車体がコンパクトながら安定しているので押し歩きもラク

それもそのはずで、「Shaero」のバイクは、電動トライクや電動スクーターなどを製造する創業21年目の老舗EV企業のアクセスという会社が販売する「Cute mL」というバイクがベースとなっている。だから、品質や走行性能などに関しては間違いないのだが、そのアクセスが定期メンテナンスまで請け負っているというのだから、さらに安心感が増すというもの。

また、安心という点についていうと、「Shaero」は対人・対物無制限の賠償責任保険や傷害保険などに加入しているので、万が一の事故などのときも頼もしい。

展開時も折りたたみ時も自立して停車可能

さて、この「Shaero」のバイクのサイズは、全長1,160mm×全幅580mm×全高1,040mm(折りたたみ時:全長630mm×全幅310mm×全高1,160mm)と、いわゆるママチャリなんかよりも全然コンパクト。さらに、車両重量は25kgと通常の原付バイクと比べても軽量なため、女性でも扱いやすいことだろう。

ライト、ウィンカー、ホーンのスイッチ

フロントタイヤ。サイズは前後とも3.5-6

リアタイヤ。ブレーキは前後ともワイヤーディスク式

バックランプ部に表示されるウィンカーが矢印でキュート

また、最高速度は30km/hで、1充電の走行距離は30km(走行状況による)となっているので、1DAYプランでも充分使えるのではないだろうか。とはいえ、1DAYプランでは、時間内であればバイクを何度乗り換えてもOKなので、あまり充電の心配をする必要がないかも知れない。

「Shaero」をより楽しむための返却方法

最後に「Shaero」の返却方法について。基本的には、借り出しの際の逆の手順どおりなので説明は割愛しようかと思ったのだが、こんなによいサービスをもっと普及させつつ、いつまでも継続してもらうために、いくつか注意してもらいたい点があるので、ポイントを絞って紹介しよう。

返却の際は、まずは目的地近くの返却可能なステーションを検索して返却予約を行なう。貸し出しの際と同様に、返却用の充電ポートは15分間予約が維持される。そして、返却ステーションに到着したらスタンドを立てて停車し、スマホのアプリからバイクの電源をOFFにする。

そして、利用したヘルメットは、上の写真のミントブルーに「Shaero」のロゴが入った使用済袋に入れる。これを後にクリーニングして再利用するため、必ず守ってほしい。

また、バイクを折りたたむ際に注意して欲しいのが、ナンバープレートだ。このプレート部分は、展開する際にはスプリングで自動で跳ね上がるようになっているため、折りたたむときには手で内側に倒しながらサドルを下げる必要がある。そうしないとナンバープレートの破損につながるので注意したい。

最後は、折りたたんだバイクをステーション内に移動させ、転倒防止フックをかけて、充電ケーブルをしっかりと接続。それが終了したら、スマホアプリの「Let’s Shaero!」から「バイクを返却」ボタンをタップして返却完了だ。

まとめ

さて、「Shaero」の魅力を少しでも感じていただけだろうか?ただ、やはりもっと普及させるにはステーションの数がネックとなる。「Shaero」の担当者によれば、1年以内には東京23区で200か所まで増やす予定とのことだが、そこまで増えればとても便利に使えそうだ。

例えば、電車の路線が発達した都市部に通っている方などには、特におわかりいただけると思うが、目的地に行くまでに遠回りして何度も乗り換えをしなければならないことがよくある。

そんなときに、「Shaero」のバイクでショートカットして電車に乗り継げたら、時間的にも料金的にもメリットが生まれてくるような気がする。もちろん、目的地が駅から遠い場所であったり、数か所をまわる必要がある場合なども有効だ。また、休日に街中を散策するというような使い方も楽しいかも知れない。

コロナ禍によるニューノーマルなライフスタイルが広がり、多くの方が“密”を回避する移動手段を模索している現在、「Shaero」はかなり有望な手段のひとつではないかと思う。

実をいうと、今回の撮影の最中にも、通りがかりの3組の方が大変興味をもったらしく、いろいろと質問をしてくるような場面に遭遇した。そのうち1組の方は、ステーションをぜひ会社に設置したいとのことで、「Shaero」の注目度の高さがよくわかった。今後、このサービスが普及していく様子や進化に目が離せない。

関連情報:https://www.shaero.jp/

モデル/Take

取材・文・撮影/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
「CanCam」「Oggi」「Domani」などのファッション誌やサイトの編集に長年にわたり携わる。現在は、DIMEにてクルマや家電、グルメ、ファッション情報、また小学館Men’s Beautyでは、男性に向けた美容・健康法、コスメ情報なども発信。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年3月15日(金) 発売

DIME最新号はデザイン一新!大特集は「東京ディズニーリゾート&USJテーマパークの裏側」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。