
十字レーザー機能などの搭載で操作性が向上した業務用刺しゅうミシン「PR680W」
業務用刺しゅうミシンは、ハンカチなどの小物からスーツや作業着といった衣類まで、さまざまな既製品に名入れやロゴを刺しゅうするサービスを行う店舗に導入されている。
近年は、クリエーター市場の盛り上がりに伴いオリジナルグッズ製作用途で購入する個人や企業も増加。そこでブラザー工業は、ミシン操作に不慣れな人でも操作しやすい機能や作業ミスを防ぐ機能を強化した「PR680W」を発売する。
【1】縫製前の位置合わせが簡単になる十字レーザー機能
従来のLEDポインタ―【※1】と比べて、水平・垂直方向の位置合わせが簡単にできる十字レーザー機能を搭載した。素材を斜めにセットしても自動で刺しゅうの角度や位置を調整できる簡易位置合わせ機能を新たに搭載し、縫製ズレなどの作業ミスを防ぐ。
【2】液晶画面の操作効率向上やセキュリティー機能
本体の液晶画面の操作手順を大幅に削減できる「ショートカット」や、作業者離席時の誤操作を防ぐ「作業者ロック」をはじめ、作業効率向上やミス防止の機能を強化した。
無線LANを搭載
刺しゅうデータ作成ソフトウェア「刺しゅうPRO 11」や無償ソフト「Design Database Transfer(デザインデータベーストランスファー)」をインストールしたパソコンから刺しゅうデータを無線LAN経由で転送できる。さらに、専用のスマホアプリ「Brother My Stitch Monitor(ブラザーステッチモニター)」を使えば、スマホから刺しゅうの進捗状況や糸切れなどのエラーを確認できる。
ダウンロードで広がる充実の刺しゅうデータ
PRシリーズ最多となる50フォントを内蔵し、名入れサービスの幅が広がる。また刺しゅうデータは、内蔵の180模様のほか、ダウンロードサービス「Heart Stiches(ハートステッチズ)」上に商用利用が可能な刺しゅうデータを500模様以上追加した。内蔵データだけでなく、ダウンロードサービスを活用いただくことで、刺しゅうで出来ることが広がる。
刺しゅうデータ自動変換サービス「BEaaS Image」を開発
ブラザーでは、刺しゅうデータ自動変換サービス「BEaaS(ベアーズ)」を2020年3月に開発し、業務効率が向上するサービスの提供も強化している。このたび、テキストの自動変換をする「BEaaS Text(ベアーズテキスト)」に加えて、イラストなどの画像データを刺しゅうデータに変換できる「BEaaS Image(ベアーズイメージ)」を開発した。API連携により刺しゅうデータのプレビューや自動変換をサイト上で実現できるため、専用のソフトを使った刺しゅうデータ作成作業や付随業務が不要となる。カスタマイズやオリジナルグッズ需要に対応したい企業のサービス向上などに貢献する。
【ブラザー】刺しゅうデータ自動変換サービス「BEaaS(ベアーズ)」
https://www.brother.co.jp/news/2021/pr680w/index.aspx
構成/ino.