現在、感染力が強い変異株デルタ株への置き換わりが進む中で、子供への感染が急拡大している。厚生労働省によると、第4波の時と比べると、4倍以上となっている。
各学校が新学期スタートして学校での換気が徹底されている一方で、私たちが日常的にできることは、濃厚接触者における感染経路の約半分が「家庭」であることから考えると家庭内での「換気」が引き続き重要視されている。
そこで、空気のプロ・ダイキンは、見落としがちな換気のポイントと、換気による暑さ対策にもつながる、5分で分かる「上手な換気の方法」動画を作成。感染症の専門家の声とともに、動画の内容を紹介しよう。
感染症の専門家 「今こそ、換気の徹底を」
Q:感染予防対策として、私たちが今重要視すべきことは何でしょうか?
新型コロナウイルスへの基本的な対策として、「換気が重要である」という認識は広がっていると思いますが、コロナ禍の長期化に伴い、「換気の徹底」への意識が薄れがちになっています。
昨年の緊急事態宣言の頃から1年を経て異なるのは「変異株」の存在です。感染力が強く、1密でも感染リスクが高いことが分かっています。そのため、実際に換気を徹底できるかが、感染拡大の差をつけます。外出先で人と接するならば、ご家庭でも今こそ、換気の徹底をしていただきたいと思います。
松本哲哉先生
国際医療福祉大学
医学部主任教授
知りたいことが5分で分かる!「上手な換気の方法」動画
夏の換気における最大の課題は暑さです。気象庁の3か月予報(8~10月)によると、東日本、西日本は50%の確率で平年よりも気温が高くなる見込み。感染症対策として換気を徹底しながら、暑さ対策にもつながる5分で分かる「上手な換気の方法」を紹介。
【上手な換気の方法 動画】
換気の基本は対角線上にある2カ所の窓を開け空気の通り道を作ることだが、ここでは見落としがちな換気のポイントと、換気による暑さ対策について紹介する。
今こそ、換気の徹底を!見落としがちな換気のポイント
窓が一つしかない場合は、窓を開けただけではなかなか空気が入れ替わらない。リビングダイニングの場合、窓やドアを開けた上で、キッチンのレンジフードを使うと排気量が大きく、効果的。個室なら、窓とドアを開けて、窓に向けて扇風機などを置き、家の外に空気を流すと効果的だ。
エアコンはスイッチを入れた瞬間に消費電力が大きくなる。換気のたびに小まめにオン・オフを繰り返すと消費電力
が大きくなるので、換気時は「つけっぱなし」にすることをおすすめ。また、2020年にダイキンが行った検証実験では、エアコンを「つけっぱなし」にした方が電気代が低くなった。
窓開け換気と、暑さ対策に効果的なエアコンの使い方
夏場、帰宅時は、まず窓開けて室内にこもった暑い空気を外に出してからエアコンを使うことで、効率的に部屋を冷やすことができる。
夏場の窓開け換気では、外から暑い空気が入ってくる。エアコンに近い窓を開けると、暑い空気をエアコンが直接吸
い込んで負荷がかかるので、エアコンから離れた窓を開けるようにしよう。それでも暑い空気が入ってくると熱中症リスクが高まる。窓開け換気時のエアコンの設定温度は少し低めにしよう。
関連情報:https://www.daikin.co.jp/
構成/DIME編集部