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子どもの自己肯定感を高める「言葉」のかけ方

2021.08.29

コロナの影響が続く中、子どもと家庭で過ごす時間が多くなりました。家の中でイライラ、ガミガミが止まらず、子どもとの関係が上手くいかない。というお悩みをたくさん頂きます。

せっかく家に居る時間が長くなるのでしたら、子どもと良いコミュニケーションを取りたいですよね!

実はコミュニケーションには2つあります。一つは「情報を伝達する」コミュニケーション。たとえば勉強を例にしたいと思います。「勉強をすることが将来の自分の為になる」という事を、親が一生懸命伝えても、子どもが「勉強をしない」あるいは「渋々する」という事であれば、それはただの情報伝達にしかすぎません。

もう一つは、「気づきを与え行動に繋がる」コミュニケーション。この場合は、子どもが自ら進んで勉強するようになります。もちろん、後者のコミュニケーションを望みますよね。

子どもにどう伝えるかによって、お子さんは「気づき」「行動」を自らするようになります。では、どうやったら「気づき」「行動」を自らするようになるのでしょうか。

かける言葉の量より「質」が大切

幼児期に脳の神経回路が活発に繋がっていく子どもにとって、たくさんの言葉のシャワーを浴びることはとても重要です。親の言葉かけの重要性についてシカゴ大学医学大学院、小児科教授のダナ・サスキンドによる著書「3,000万語の格差」によると、耳の聞こえない子どもに人口内耳移植をし、耳が聞こえるようになった後、発達にどのような変化が見られるかの調査をしたところ、耳が聞こえるようになった子どもの家庭環境によって成長に大きな格差が見られたのです。

温かな会話の多い家庭で育った子は順調に言葉を習得していきました。しかし、あまり会話のなかった家庭の子どもは言葉の理解が進んでいませんでした。さらに、言葉の量だけでなく、ポジティブな言葉かけをされた子は学力が高く、反対にネガティブな言葉かけをされた子は学力の向上が見られなかったのです。

このようにいくら言葉かけをたくさんしても「ダメ」などネガティブな言葉はかえって子どもの成長を妨げる場合があります。

「走らないで」「こぼさないで」がダメな理由

スーパーなどお店の中で走る子どもに「走っちゃダメ!」と言ってもなかなか言うことを聞かない。多くのママが経験したことがあると思います。脳科学では「脳は否定型を理解できない」と言われています。例えば「絶対にピンクのコアラを想像しないで!」と言われたらどうでしょう?語尾の「しないで!」の前に、ピンクのコアラを想像してしまいますよね。   

このように脳は最初の言葉からイメージを始めて想像し、それを否定されても、一度想像したら、そう簡単には脳内から消えないのです。子どもに「絶対にこぼしちゃダメ」と伝えると残念なことに大抵はこぼしてしまうのです。では、どのように言葉かけをしたらいいのでしょうか。

伝えたいことを「肯定語に変換」するクセをつけよう

「して欲しい行動」+「肯定語」が具体的な行動へ導きます。子どもは「こぼしちゃダメ」と禁止するだけでは具体的にどう行動したらいいか分かりません。親がして欲しい行動へ導くためには、やって欲しい具体的な言葉かけをします。例えば「コップは両手で持って口に運んでね」と、具体的な行動を伝えることが大切です。

「走っちゃダメ」は「ママと手をつないで一緒に歩こうね」のように、親がやってみせてあげると理解の助けになります。そして子どもがその通りに出来たら即、「できたね!」「すごいね!」と褒めてあげてください。

子どもをほめることの意味

なぜ、褒めるのでしょうか?子どもは、親の注目することに「反応」するからです。大人と子どもは「反応」の基準が違います。大人は兄弟ケンカは悪い、仲良くすると良い、というように「良い」「悪い」基準に反応します。

しかし、子どもの反応基準は、親に「注目」されるか「無視」されるか、なのです。子どもは無意識ですが、親の注目することは、たとえ怒られることであったとしても、反応を示し、繰り返してしまいます。一方で良いことであったとしても親が反応しないと、子どもは、その行為はやらなくなっていきます。

もし、お子さんが悪いことを何度も繰り返しているなと思ったら「ゲームばかりやっちゃダメ」よりも、「ゲームの時間を守れてエライね」と、良い行動に注目して積極的に褒めてあげれば、子どもの行動が変わっていきます。

自己肯定感を高める読み聞かせのすすめ

では、ママの「肯定的な言葉かけ」が子どもに与える影響について整理してみましょう。

(1)プラスの気持ちを蓄積し、良い状態でいられる
(2)伝えたことを積極的にするようになる
(3)行動がスムーズにできるようになる
(4)望む未来や結果を得られる

否定的な言葉をかけると悪い感情が蓄積し、肯定的な言葉をたくさん伝えると良い感情が蓄積されていきます。かける言葉の数が感情に比例するとしたら、どちらの言葉をかけたらいいかはすぐにわかりますよね。

日々の生活の中では、どうしてもイライラ、ガミガミすることも当然あると思います。だからこそ、絵本からハッピーストーリーやポジティブな言葉のシャワーをたくさんインプットしてほしいと思います。そして、読み聞かせの後も「よく聞いていたね」「読めて楽しかったよ」など親の肯定的な言葉かけで、子どもは自己肯定感を高めることができます。

文/仲宗根 敦子

親と子のしあわせな未来をつくる、絵本の読み聞かせ方を指導する一般財団法人「絵本未来 創造機構」代表理事。大手航空会社に勤務中、長男が2歳、次男が0歳のときに、警察官だった夫が殉職。その後フルタイム勤務のシングルマザーとして、子どもたちに接することができる短い時間の中で育児に悩み、息子たちに絵本の読み聞かせを始めたところ、子どもの変化と自身の精神安定のために、いかに絵本が良いかを実感。その内容を体系化し、1人で講座をスタートさせ2017年に協会設立。絵本講座以外に文章講座、夢を叶える講座などを主催し、小・中・高校・大学や公立図書館、企業等での講演を行い、団体設立からわずか4年で、約4万人が講座を体験。また、日本全国はもちろん、海外では台湾・シンガポール・イギリス等で、同協会の認定講師、約700人が、絵本読み聞かせのプロフェッショナルとして活躍している。著書に、『子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み方 選び方』(パイインターナショナル)がある。https://www.amazon.co.jp/dp/4756254381

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