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なぜ、自動車サブスクサービスの利用を検討する人は少ないのか?

2021.08.28

56%がサブスク認知、74%がカーリース認知、利用検討意向は共に1割未満

「サブスクリプションサービス」も「カーリース」も月額制で車を利用できる定額制サービスだが、その違いについてご存じだろうか。

「サブスクリプション(サブスク)」は、定額料金を支払ってコンテンツやサービスを利用することで、商品を「所有」せず、一定期間「利用」するビジネスモデルを指す。

音楽や動画、ファッション、食品など様々なジャンルで利用が広がっている。車のサブスクはトヨタが2019年にスタートした「KINTO(キント)」を始め、「ホンダマンスリーオーナー」や「NOREL(ノレル)」などが代表的だ。

一方、「カーリース」は歴史が古く、法人向けカーリースが日本で登場したのは1960年代、個人向けカーリースが登場したのは1980年代のこと。利用者が選んだ新車の月々の使用料金をカーリース会社に支払い利用するシステムだ。

これらを踏まえて今回読んでおきたい調査がJ.D. パワーの『車の定額制サービス「サブスク」「リース」に関する意識調査』。

半数以上が車のサブスクリプションサービスを認知

近頃よく耳にするようになった、KINTOを代表する車のサブスクリプションサービス(定額サービス)。

車のサブスクリプションサービスについて知っているか尋ねたところ、「名前は見聞きしたことがある」が33%、「サービス内容を知っている」が23%(何となくは知っている:18%、詳しく知っている:5%の合計)という結果になった。

全体の半数以上(56%)の人が車のサブスクリプションサービスの存在を少なからず認識していることになる。

サブスク各社は主に若者やクルマを保有していない層をターゲットにした施策を実施している印象だが、本調査ではどの世代で見てもサブスクの認知率(「名前は見聞きしたことがある」「何となくは知っている」「詳しく知っている」の合計)が55~56%という結果になり、世代による開きは見られなかった。

一方、現在車を保有している層と保有していない層で比較すると、車保有層でのサブスクの認知率が59%であるのに対し、非保有層でのサブスクの認知率が45%となり、現在車を保有している層のほうがサブスクに馴染みがあることが分かる。

*若年層:20~34歳、ミドル層:35~44歳、プレシニア層:45~59歳、シニア層:60~69歳

今後、サブスクの利用を検討する人は一割未満

次に、車の保有や利用の仕方について今後検討するものを尋ねたところ、サブスクリプションサービスの利用を「検討する」と回答したのは全体の4%にとどまった。現在車を保有している層だけで見ても5%という結果で、あまり差は見られない。

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに車のサブスクリプションサービスの利用や関心が高まっている。

この調査から、車離れと言われる若年層(20~34歳)からシニア層(60~69歳)までの全世代、また車の保有層だけではなく、車の非保有層においても一定の認知を得ているものの、実際の利用検討にまで踏み切れないという人がまだ大多数であることが確認できた。

7割以上が車のカーリースを認知

カーリースについて知っているか尋ねたところ、「名前は見聞きしたことがある」が39%、 「サービス内容を知っている」が35%(何となくは知っている:26%、詳しく知っている:9%の合計)となった。

全体の7割以上(74%)がカーリースの存在を少なからず認識していることが確認できた。

世代別に見ると、シニア層(60~69歳)では85%が認知しているのに対し、若年層(20~34歳)では67%となり、世代間で大きな開きがあることが確認できた。

また現在車を保有している層と保有していない層で比較すると、保有層の認知率(「名前は見聞きしたことがある」「何となくは知っている」「詳しく知っている」の合計)は80%、非保有層の認知率は58%と大きな開きがある。

サブスクと異なり、車を保有している層やシニア層では特にその存在が認識されているようだ。

*若年層:20~34歳、ミドル層:35~44歳、プレシニア層:45~59歳、シニア層:60~69歳

今後、カーリースの利用を検討する人は一割未満

次に、車の保有や利用の仕方について今後検討するものを尋ねたところ、カーリースの利用を「検討する」と回答したのは全体の5%にとどまった。 現在車を保有している層だけで見ても6%という結果で、あまり差は見られなかった。

カーリース利用率は2%、顧客満足度にも課題

新車購入から2~13カ月の保有者を対象にした別のJ.D. パワー調査( 2020年8月発表、J.D. パワー 2020年日本自動車セールス満足度調査SM )によると、新車購入の際の支払い方法として実際にカーリースを利用した人はわずか2%だった。

購入時の満足度について、支払方法(現金、購入店のローン、残価設定型ローン、購入店のリース、購入店以外のローン)別に総合満足度を見ると、購入店でリース契約を利用した層の総合満足度は最も低くなっている。

 特に、商談時における「購入価格の妥当感」「質問への回答/要望への対応」、契約手続き時における「契約書類・内容のわかりやすさ」「契約手続きに要した時間」などが、他の支払い方法に比べて低い満足度となっていた。

自動車メーカー各社には、カーリースの魅力や仕組みについてわかりやすい情報の提供や、高い満足度が得られるような工夫を期待したい。

概要

「コロナ禍でのカーライフやクルマの意向」に関するアンケート

調査方法:インターネット調査

調査期間:2021年6月

対象者  :20~69歳の計2,800名

引用:J.D. パワー 2020年日本自動車セールス満足度(Sales Satisfaction Index、略称SSI)調査℠

調査方法:インターネット調査

調査期間:2020年5~6月

対象者  :メーカー正規ディーラーから新車購入後、2~13ヶ月経過したユーザー7,180名

構成/ino.

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