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歯学博士がアドバイス!子どもの歯みがきへのモチベーションをアップさせる方法

2021.08.23

コロナ禍により、自宅で過ごす時間が増えたことによって、間食や飲食の機会が増えたり、食事の時間が不規則になったりしていないだろうか。実は、こうした習慣の変化により、子どもは特に虫歯になりやすいといわれる。

そこで今回は、歯学博士が解説する、コロナ禍で子どもが虫歯になりやすくなっている要因や、望ましい歯みがき方法、子どもがみがき残しをしやすい歯や、歯みがきを嫌がる理由などを紹介。最後には、子どもが進んで歯みがきをするようになるグッズやアプリを3つ紹介する。

コロナ禍で子どもが虫歯になりやすくなっている? その要因とは?

ライオンが先日、同社の製品である、子ども向けのIoT歯ブラシ「クリニカ Kid’sはみがきのおけいこ」を用いて実際に子どもたちに歯みがきをしてもらう実験プロジェクトを行った。これは子どもの自宅での歯みがきをより良きものにするための企画だが、この企画を考案した背景として、鶴見大学歯学部小児歯科学の朝田芳信教授からこんな内容を聞いたからだという。

それは、コロナ禍においては、「間食や飲食機会の増加」や「時間の不規則化」「マスク着用による口呼吸の増加」など、子どもたちの虫歯になってしまう要因が増えつつあるということだ。ここで、朝田医師の見解を紹介する。

【医師プロフィール】

鶴見大学教授/鶴見大学歯学部附属病院
歯学博士 朝田芳信氏
小児系歯学や矯正を主な研究分野として取り組む。現在は一般社団法人・日本口腔育成学会代表理事。著書に「0 才からの口腔育成」(中央公論新社)など

●コロナ禍における子どもの「う蝕(虫歯)」が増加しやすい要因

朝田教授は、コロナ禍で虫歯は増えている印象を持っているという。相関していると考えられる要因として、次の2つなどが想定されるそうだ。

1.おうちでの間食・飲食機会の増加や時間の不規則化

おうち時間が増加したことにより、間食や飲食機会が増え時間も不規則になることで虫歯のリスクが高まる。過去には論文としても発表されているという。

2.マスク着用による口呼吸(習慣性開口)

マスクを着用すると息苦さを感じるため、自然と口が開き、口呼吸となる「習慣性開口」が発生する。マスクの着用が引き起こした習慣性開口は、マスクの着用をしていないときでも発生するため、口腔内の乾燥という点で心配な要因とも言えるという。

しかし朝田教授は、「ただし、おうち時間の増加は虫歯にとってマイナスなことだけではなくプラスな面もあります」とも述べる。それは、今まではなかなか確保できなかった親子の歯みがき時間が、おうち時間が増えたことにより確保できるようになった家庭も多いと考えられることが挙げられる。おうちでの歯みがきを定着させるためには、おうちの中にいる時間で「歯みがきタイム」を上手く利用して習慣化していくことが大切だと朝田教授は述べる。

家族のコミュニケーションが取りやすい今、子どもの歯みがきレベルを底上げするのも有意義といえそうだ。

歯みがきは何歳から自分でやらせればいい?

ところで、子どもは年齢によって歯みがき事情は変わってくる。朝田教授によれば、3歳から歯みがき習慣をつくるといいそうだ。

「子どもたちの発育をデンバー発達判定法(※1)でみると、歯みがきができるようになるのは4歳と言われています。そのため3歳の段階ではまだ自分で歯みがきができなくても問題はありません。ただし3歳の時点で歯みがきの習慣づくりを行い、歯みがき行動のモチベーションを高めてあげることが大切です。4歳では自分みがきが定着し、汚れを落とす意識が出てきます。5歳ではスクラビング法(※2)を教えることが好ましいです」

※1 生活年齢を軸に、年齢相応の行動がどの程度身についているかを客観的に知るための検査。標準と比べて発達が進んでいる、あるいは遅れているということを見出すために行うのではなく、それぞれの子どもに合った関わりや工夫を共有し、実践していくために行う。

※2 歯面に対し歯ブラシの毛先を直角に当て、小さいストロークで水平に動かす方法。

●仕上げみがきをするときの注意点

子どもと一緒に歯みがきするときには、仕上げみがきをすることもあるだろう。その際は「歯と歯の間のみがき残し」を意識して行うことを朝田教授は推奨する。

「仕上げみがきの歯ブラシは、子どもの歯ブラシを使用するのではなく、仕上げみがき用の歯ブラシを用意して使用をすることが好ましいです。

また、仕上げみがきはどのような体勢で行うのかも重要です。子どもが寝ている体勢のまま仕上げみがきをすると、奥歯が見えづらいというデメリットがあります。そのため、仕上げみがきにおすすめな体勢は子どもを立たせて前からみがく『立たせ前みがき』や、後ろからみがく『立たせ後ろみがき』です。体勢を意識することも必要ですが、大切なのは子どもが心地よい体勢を見つけてあげることです。仕上げみがきをする中でベストなポジションを見つけてあげるのが良いでしょう。

虫歯を予防するために大切なデンタルフロスの使用に関しては、子どもが自分でデンタルフロスをする場合は4歳からを推奨します」

●子どもが歯みがきを嫌がる理由

「うちの子は歯みがきを嫌がる」という家庭もあるだろう。それには理由があるという。

「子どもが歯みがきを嫌がる理由は、口の中に異物が入る刺激に対しての不快感である『触覚防衛反応』や、そもそも歯みがきに興味がないことが考えられます。

触覚防衛反応に少しでも慣れさせるためには、意図的に唇に触れる回数を増やしたり、上唇を下げ刺激を与えるなどのトレーニングをしたりすることが有効です。

また、歯みがきに興味を持たせるためには成功体験や達成感を与えることが良いと思います。『頑張ったね』という声がけの他に、きちんと歯みがきができたらご褒美をあげるなどの工夫が必要です」

子どもと一緒に歯みがきをするときや、仕上げみがきをしてあげるときにはぜひ参考にしよう。

子どもが歯みがきのモチベーションが上がる!グッズ・アプリ3選

子どもが毎日の歯みがきをなかなか自分から進んでやらずに苦労しているという悩みを持つ親もいるのではないだろうか。そんな家庭のために、子どもの歯磨きのモチベーションがアップするグッズやアプリが複数開発されている。ここではその中から人気の3つを紹介する。

1.ライオン「クリニカ Kid’sはみがきのおけいこ」

ライオン「クリニカ Kid’sはみがきのおけいこ」
12,100円(税込)専用アプリ無料

これは、子どもが自主的に歯みがきを続けるようになることを目的に開発され、2020年9月9日(水)に発売されたIoTハブラシだ。

ハブラシにアタッチメントをつけ、専用アプリと連動させる。アタッチメントには加速度センサーが内蔵されており、子どもの手の動きをセンシングし、その結果をアプリと連動することで、「歯みがきの点数」や「みがき残しの箇所を可視化」できる仕組みになっている。連動するアプリは、歯みがきの大切さを理解してやりがいや上達を実感できる絵本型コンテンツとなっており、さらにモチベーションを上げる仕掛けだ。

2021年6月~7月に同社が実施した実験プロジェクトでは、東京YMCAが運営する都内5箇所の幼稚園・保育園・こども園の3歳~6歳(3歳児~5歳児クラス)の63名が使用。その結果、適切な歯みがきの方法が身につき、親の悩みも軽減し、子どもの自主性を実感する声も挙がった。92%が上達を実感し、子どもの成長を感じるとの感想も多数挙がったという。期間内で最も点数が上がった子どもは、39点上昇した。

IoT技術の力を借りることで、子どもの歯みがきの腕とモチベーションが上がるのはまさに現代らしいグッズといえそうだ。

2.Dental Defense「歯の王様をまもるゲーム~むし歯にならないサステナブルな歯をめざそう」

「歯の王様をまもるゲーム~むし歯にならないサステナブルな歯をめざそう」3,580円(税込)

これは教育要素のあるカードゲームだ。現役ママ歯科医・歯学博士である株式会社Dental Defenseの代表、生澤右子氏が企画・制作したもので、遊びながら世界標準のオーラルケアを学べる2~6人の協力型ゲームとなっている。

対象年齢は5歳から。ターゲットは、大人の歯が生えそろってくる小学生や、その家族、働き盛りの世代など、オーラルヘルスをあまり意識することのない世代全員。気軽に歯と口の健康について考えるきっかけになるように開発された。

ゲームでは、日常生活によくある誘惑を乗り切り、7日間の歯みがきで「歯の王様」を虫歯から守ることができたら、プレイヤーの勝利となる。

このゲームには3つの特徴がある。一つ目は、「歯にいいこと・悪いことが一目でわかるカードの色使い」二つ目は、「楽しく遊ぶだけで歯みがきのモチベーションが上がる」、3つ目は、何度も遊ぶと、自然に虫歯予防の知識が身につく」ことにあるそうだ。

この商品は、どんなところが子どもの歯みがきのモチベーションを高めるだろうか。生澤氏は次のようにコメントする。

「このゲームでは、子どもたちの好きな『すごろく』の要素を入れたゲームのシートと、親しみやすいイラストのカードとサイコロを使いながら、むし歯に“なりそうになる”“なってしまう”というところを疑似体験して、ハラハラドキドキしてもらいます。

やがて、ゲームでの攻防が自分の日常生活にも起こっていたことに気づき、モチベーションアップとオーラルケアの見直しができるしかけになっています。3段階にルールの難易度を変えられるので、繰り返し遊んで、歯磨きのやる気アップにつながります。

ご家族やグループでワイワイしながら楽しく遊ぶ中で、『歯って自分で大切にしないとダメなんだ』『オーラルケアって結構、気をつけることがあるんだな』などと感じてもらえるように開発しました。ご家族で楽しみながら歯への意識を高めるきっかけとして遊んでいただけたらと思います」

遊びながら子どもに学んでもらえるのは、親にとっても嬉しいものだ。意外と奥深いこのボードゲーム、ぜひステイホーム中にトライしてみよう。

3.スマートフォンゲームアプリ「ポケモンスマイル」

「ポケモンスマイル」無料(アプリ内課金なし・広告なし)

最後は、株式会社ポケモンが開発販売している、スマートフォンゲームアプリの歯みがき習慣ゲーム。iOSとAndroidと両方に対応している。

このアプリで遊べば、子どもの歯みがきを楽しく習慣化することができるという。

ゲームでは、スマートフォンのカメラで歯みがきの様子を検知してくれる。上手にみがいて「むしばきん」を倒すと、画面にポケモンが現れて捕まえることができる。みがく箇所が順番に画面表示されるので、子どもはそれを頼りに、すみずみまで歯をみがくことができる。

ポケモンを集めることができる数は100匹以上。毎日、遊び続けたくなる要素が満載で、遊びながら歯みがき習慣を身に付けることをサポートする。

歯みがきを終えると、日本歯科医師会の協力のもと作成された医学的観点からのアドバイスが表示されるのも嬉しいポイントだ。

ダウンロードは無料で、アプリ内課金や広告もない、完全無料のアプリ。日本だけでなく、世界158の国と地域で配信されている。

この商品は、どんなところが子どもの歯みがきのモチベーションを高めるだろうか。株式会社ポケモン『ポケモンスマイル』担当者は次のようにコメントする。

「はみがきをすることで、たくさんの種類のポケモンを捕まえて集めることができること、はみがき中はポケモンキャップが顔にあわせて映り、歯みがきができているとリアクションをしてくれること、そしてプレイ後にはみがき中に自動で撮影した写真にシールを貼ってデコレーションして遊ぶことができることの3つがモチベーションを高めるポイントだと思っております」

子どもが喜ぶ要素が満載のアプリといえそうだ。

(c)2020 Pokemon. (c)1995-2020 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokemon は任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

コロナ禍で、子どもの虫歯が気になる親は、医師のアドバイスやグッズを活用しながら、ぜひ子どもの歯みがきのモチベーションを高めてみてはいかがだろうか。

【参考】
ライオン「クリニカ Kid’sはみがきのおけいこ」
「歯の王様をまもるゲーム~むし歯にならないサステナブルな歯をめざそう」
「ポケモンスマイル」

取材・文/石原亜香利

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