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フリーランスの平均年収、独立系の4割、副業系の9割が「100万円以下」

2021.08.21

会社や組織に縛られず、自由に働ける一方、収入が不安定なイメージが付きまとうフリーランス。実際にフリーランスとして働く人たちはどのようなワークスタイルで、年収はいくらくらいなのか。また、どのような悩みを抱えているのか。気になる人も少なくないはず。

そこで、つなぐマーケティングではこのほど、全国のフリーランス男女400名を対象に「フリーランスの働き方」に関する実態調査」を実施した。

あなたは独立系フリーランスor副業系フリーランス?

現在フリーランスとして働いている人の7割近くは、副業系フリーランスであることがわかった。

フリーランスというと、独立して仕事をしている人のイメージが強いが、フリーランスは独立系(個人事業主、専業)と副業系(会社員や主婦など)にわけられる。副業系フリーランスが増えている背景には、2018年に厚生労働省によりモデル就業規則が改定されたことが要因と考えられる。

4割以上がフリーランスになって1年未満

「フリーランスになって何年目ですか?」と質問したところ、4割以上が「1年目」と回答した。日本では2008年にランサーズが設立されて以来、クラウドソーシングサービスを提供する会社が増え、誰でも気軽にネット上で仕事を発注・受注できるようになった。

企業がクラウドソーシングを利用して仕事を発注し、会社員や主婦がお小遣い稼ぎのために副業を始めるケースが増えてきている。年々フリーランス人口が増加している傾向から、フリーランスを始めて1年目の人が多いのも納得ができる。

フリーランスに多い職種第1位は「ライター」、2位はデザイナー、3位はエンジニア

「何の職種でフリーランスをやっていますか?」と質問したところ、上記のような結果になった。

ライターは専門的なスキルや資格などが不要なため、比較的始めやすい職種と言えるだろう。企業からの記事作成やコンテンツ作成のニーズが高い(案件数が多い)ことも、ライターを選ぶ理由となっている。

デザイナーやエンジニアなど専門職は、その職業だけしている人が多いが、ライターの場合はライターと他の仕事(動画編集・コンサルタント・栄養士・講師)を兼業している人が多いことも特徴的だ。

稼働日数(週)は、「5日」が28%、労働時間(日)は、「1~3時間」が49.5%

フリーランスの稼働日数と稼働時間について調査すると、稼働日数(週)は「5日」、労働時間(日)は1~3時間」が最多だった。約5割の人は1日の稼働時間が3時間以内なので、無理をしない働き方だからこそ毎日働けるのかもしれない。自分の決めた時間だけ働くことができるというのも、フリーランスの良いところと言えるだろう。

フリーランスとしての直近1年の年収、「100万円以下」が最多で、独立系は41.5%、副業系は87.4%。

「フリーランスとしての直近1年の年収を教えてください」と質問したところ、ほとんどのフリーランスが100万円以下だと判明した。

しかし、そんな中にも1000万円以上稼いでいる人が2人いた。
この2人の職業は、学習塾(50代男性)と飲食業(40代男性)をしている方だった。その他、500万円以上の人には、広告企画営業やITエンジニア、社会保険労務士、デザイナーをしている方がいた。

フリーランスが抱える悩みや不安で一番多いのは?

「フリーランスとしての悩みや不安を教えてください」と自由記入方式で回答してもらった。悩みとして一番多かったのは、何と言っても収入に関する悩みで、年金や健康面、将来に対する不安も多く聞かれたので、一部を紹介する。

■収入が安定しない

•安定した収入の見通しがないこと、結果的に生活に支障は出ていないが、会社員のような安定性はないことに不安はあった。自分の時間の都合や気分・状態によって働くペースを調整できることは良いと感じるが、その分自分をしっかり律していかないとパフォーマンスが維持できないと感じた。(30代男性、心理カウンセラー)
•収入面で前職(正社員)と比べると下がってしまうことと、不安定さの心配があるので、今後、ちゃんと食べていけるのかという不安が常に頭のどこかにあること。自分が事故や病気で動けなくなった時に、仕事をどうしようか、という健康面の不安も同様にあります。(30代女性、不動産管理業)
•この先も良い依頼先になかなか出会えず、収入が増えず、その一方で貯金がどんどん減っていくのを考えると不安です。(40代女性、Webライター)

■将来への不安

•何も保証はありません。自分で責任を取る覚悟が必要です。そして、その覚悟は、今まで積み重ねてきたものが無いと、なかなか身につくものではありません。そして、必ず結果がついてくる保証もありません。綱渡りですが、一度はやってみたかったです。(40代女性、カーテンコーディネーター)
•勤め人に比べて補償が薄く保険だけでは足りないため、万が一働けなくなった時などにどうすればいいのかという不安は常にある。また現在のコロナ禍で先の見通しが立てづらいことも悩みの一つになっている。(40代男性、社会保険労務士)
•働いたら働いた分だけ収入にはなりますが、ボーナスや退職金、有給、一般で働く人が当たり前のように受け取るものや保証がないので老後が不安です。(30代女性、音楽講師)
•保障がないので将来が見えない。このままフリーランスを続けていっていいのかと迷うことがあります。(20代男性、webライター)

■頼れる人がいない

•新規案件の難しさと、作業量、スケジュールが厳しくなった時に対処する方法が極めて少ないこと。(40代男性、ソフトウェアエンジニア)
•契約が突然無くなってしまったり、パソコンなどの通信トラブルがダメになると全く仕事が出来なくなってしまうことです。自分ですべて対応しなければならないので、人に頼れないのがつらいです。(40代女性、Webライター)

■その他

•ずっと一人で作業しているので、メリハリがない。自ら、交流をしにいく必要がある。(30代女性、アクセサリー作家)
•ストレスとの戦い。回避したり解消したりするのが難しい。特にコロナ禍では。(40代女性、グラフィックデザイナー)
•現在やっている宅配の仕事がAIに奪われないかなと不安に感じています。(40代男性、配送業)
•いつ自分が必要とされなくなるのかは不安。いつまで今の働き方が出来るか。(30代女性、歯科衛生士)

フリーランスという働き方の満足度は?

最後に「フリーランスという働き方の満足度(0-100%)」と聞いたところ、満足度平均は「60%」となった。収入面での不満は多かったものの、満足度が高い人の特徴として収入よりも自分に合った生活ができていることや、人間関係の解消、働き方の自由度の高さがが挙げられた。

■満足度が高かった人のコメント

・100%。もちろん業種や経験にもよると思いますが、個人的には非常に満足度の高い働き方となりました。(30代男性、広告企画営業)
・100%。自分で取り決められる自由度は高く、自分に合った調整ができるのは満足しています。あれこれやる事が自分には一番合った働き方だと実感できています。(40代男性、WEBライター)
・90%。4年前から日本を離れ、各国を転々とし、現在はバリ島でのスローライフが実現しました。まだまだ理想の収入額には到達していませんが、手に入れた自由・ライフスタイル、ストレスフリーな生活はお金には変えられずとても満足な暮らしをしています。(30代女性、ヨガインストラクター)
・70%。勤めていた時に求められた会社への帰属意識が必要ないので精神的にも楽になりました。(50代男性、ITエンジニア)

■満足度が低かった人のコメント

・0%。稼げているかという点では無収入なので。しかし、束縛されていた会社員生活から抜け出せて気楽な日々を送っているので実生活は100点。但し、無収入なので、いずれこの生活も破綻するし、結局、肉体労働系のアルバイトをすることになると思う。(50代男性、ライター)
・20%。働き方は好きですが、収入が低すぎるので。(50代女性、事務)
・40%。自分の時間で仕事を進められたり仕事内容が楽しいものが多かったりするメリットがある一方で、案件をもらえなければ収入がゼロになるという恐怖と常に隣り合わせでいるというデメリットが大きい。(20代女性、ライター)

<調査概要>
調査対象:フリーランス
調査日:2021年08月01日~2021年08月04日
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査人数:400人(男性171人/女性229人)

出典元:つなぐマーケティング
https://tng-marketing.com/

構成/こじへい

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