小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ステイホームの今、子どもとの対話に「モンテッソーリ教育」を取り入れるヒント

2021.08.22

長者番付ランキングに名を連ねる世界のトップたちの多くが、幼少期に受けたといわれるモンテッソーリ教育。日本でも浸透しており、我が子を教育する際に、そのメソッドを取り入れたいと考える親も多いのではないだろうか。

今回は、おうち時間が増えて子どもとの対話時間が増えている今の時期にすぐ実践できる、子どもとの日頃の対話法やシチュエーション別の対話法を、モンテッソーリ教育を行う専門家に聞いた。

モンテッソーリ教育とは?

モンテッソーリ教育とは、イタリアの女医であり、教育家でもあったマリア・モンテッソーリが提唱し、実践した教育のこと。感覚運動教育を基礎にし、環境構成と教具に工夫をこらした教育法とされる。

モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てる」ことにある。0~3歳、3~6歳といったように、子どもの発達に合わせた教育環境が重要とされている。

特に、特定のことに対して強い感受性が現れる「敏感期」をもとに体系化された、5つの分野「日常生活の練習・感覚教育・言語教育・算数教育・文化教育」を軸とした教具や用具に触れ、自立心を育成する。

子どもとの日頃の対話術

幼稚園から小学校低学年までの子どもを持つ親が、日頃の子どもとの会話でモンテッソーリ教育を取り入れるなら、どんなことを意識すればいいか。

モンテッソーリ教育を実践している幼児教室「横浜・大阪モンテッソーリ こどものいえ」を運営するEMMA株式会社の担当者に尋ねた。

【取材協力】
横浜・大阪モンテッソーリ こどものいえ
横浜・大阪モンテッソーリ こどものいえ(運営EMMA株式会社)では、モンテッソーリ教育・教具を取り入れながら、好奇心・マイブームなど様々な伸びる芽を信じお子様の「ひとりでできた!」をお手伝いしている。
https://emma-monte.jp/

「『子どもに幸せな人生を歩んでほしい!』いつの時代であっても親の思いは同じです。これからの時代にふさわしい教育とはどんなものでしょうか。モンテッソーリ教育の考え方に基づくと、親子の会話で大事なことは次の2つだと考えます」

1.子ども自身が考える力を持つこと

「子どもが自ら考える力を持てるよう、意識します。子どもが自分の考えや新しいものを想像でき、試行錯誤を重ねて、新しい発見に挑戦する勇気づけを行いましょう。ここでの勇気づけは、挑戦している姿に親が嬉しい気持ちを伝えるなど、子どもを見守り、親自身の気持ちを伝えてください」

2.幸せな人間関係を学ぶこと

「子どもは誕生とともに母子の信頼関係を築くことで、最初の人間関係を学びます。その後、家庭や保育園、幼稚園などで他の子どもや大人を通じて、人間関係のあり方を身につけていきます。子どもが話してきたときには共感しましょう。

また、親が意見を伝えるときには、『(あなたは)どうしてこんなことをするの?』ではなく、『私はこう思うの』という『I(アイ)メッセージ』で伝えることに気をつけましょう。Iメッセージは相手の行動とそれに対する自分自身の感情を伝える方法で、決して相手を攻撃したり非難したりしませんので、Iメッセージで伝えることで、子どもの欲求や行動を否定せず、自発性を引き出すことができます」

日常会話の内容や回数の理想は?

子どもと日常会話をするときの内容や回数はどのようにすればいいだろうか。

「会話の内容は何でも良いと思います。いつでも対等の関係で話ができるようにしましょう。上下関係でなくお互いを尊重して話をすると、家族の絆を強めます。

対話ために時間を共にすることは、できれば週1回、定期的に子どもの意見も尊重して決めると良いと思います。家族が参加してメンバーの間の自由なコミュニケ―ションの場にしていく。最初はポジティブな話題が良いですね」

なかなか家族みんなで会話する時間が取れない家庭もあるだろう。そんな家庭にもおすすめなのが、「ファミリーミーティング」だという。

「ファミリーミーティングを、日にち、議題、時間、進行役、記録を決めて開催するのをおすすめします。取り扱うテーマは、例えば1.家庭内の仕事分担、2.誰かの心配ごと、3.不平不満等、けんか、仲たがいの克服法、4.家庭内で起こった喜ばしいできごと、5.レクリエーション計画など。目的を持って開催していくことによって、社会の学びにつながる行動となります。これは子どもの力を引き出してくれる活動です。やりたいことを実現した経験は、子どもの大きな自信になるでしょう」

子どもとのシチュエーション別対話術

子どもとの対話には、さまざまなシチュエーションがある。そこで日常でよくあるシチュエーション別に、子どもとの対話方法や返し方のコツを教えてもらった。

●子どもが親の注意を聞かないとき

「親の注意を聞かないのには訳があります。子ども自身は、大人の言っていることが、子ども自身の成長には、いま、必要でないと思っているのです。大人が子どもによかれと思って、大人の目線で言っても、子どもにとっては聞き入れられないことが多いのです。

普段から、子どもが自分でやりたい、学びたいと思うものをさせてあげましょう。自分からやりたいと思うものを満足してやっていると、大人の話も聞けるようになります」

●子どもが学校のテストで20-30点など低い点数をとってきたとき

「子どものテストの『点数』だけが気になっていませんか? 子ども自身はテストというものが理解できていないのかもしれません。点数が気にならないのかもしれません。

親は、テストの点数だけで子どもを見るのではなく、子どもの全体を肯定的に見るようにします。あたりまえの子どもの日々の行動に目を向けてみましょう。学校に行ってテストを受けた、テストの結果を見せてくれた。まだまだたくさんあると思います。そのようなところを肯定的に伝えるようにしてあげてください。例えば、『テストを受けたんだね』『テストの結果をお父さんに見せてくれてありがとう』など。もし子どもが自ら『テストでいい点数が取れなかったから、教えて』と言ってきたら援助してください」

●子どもが変なことに興味を示したとき

「『「内なる教師」が善悪を判断できる子どもに育てる。』とマリア・モンテッソーリは述べています。『変なこと』を大人にとっての『変なこと』としていませんか? もし変なことに興味を示したら、一緒に興味を持って話せるといいですね。

『自由を与えることで、規律が獲得される』ともモンテッソーリは述べています。これは自分自身で自己抑制ができるようになるということです。モンテッソーリは、これを内発的動機づけによる積極的規律と位置づけていて、それこそが生涯にわたって機能する本当の規律と考えていました。根底にあることは、子どもを信じることです」

もしモンテッソーリ教育に興味がわいたなら、ぜひ親自身が深めて実践してみたい。まずはこれらの対話術をヒントに、日々の子どもとの会話を実践してみよう。

取材・文/石原亜香利

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年10月14日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「4WAYポータブルランタン」! 特集は「行列店に学ぶヒットの法則」、「iPhone 13」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。