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管理職必読!部下に「リモハラ」と思われないための対処法

2021.08.19

リモートワークが定着する中、上司も部下の関係性が問われている。見えない分、部下の仕事ぶりが気になるだろうが、頻繁に連絡すれば、リモートでのパワハラやセクハラである「リモハラ」になってしまう。

上司としてはあらかじめ考え方を改め、予防策をとっておきたい。リモハラにならない方法を1分トークコンサルタントの沖本るり子氏にアドバイスしてもらった。

テレワークにおける上司とのコミュニケーションストレス増加は37%

ダイヤモンド・コンサルティングオフィス合同会社が、2020年5月から1年以上にわたり在宅でテレワークを行いつつ、上司とコミュニケーションをとっている会社員543名に対して、在宅テレワークにおける、上司とのコミュニケーションのストレスについての実態調査を行った。

上司とのコミュニケーションのストレスは、昨年と比較して「変わらない」の回答が43.5%と最も多く、ストレスが「増加」したとの回答が37.0%、ストレスが「減少」したとの回答が19.5%となった。

ストレス増加群のストレスの原因を尋ねたところ、トップ3は1位「常に仕事をしているかの連絡や確認」(30.3%)、2位「参加したくないリモート飲み会への勧誘」(19.9%)、3位「オンラインでのプライベートに関する内容の質問」(18.4%)となった。

またストレス増加群の8割以上がリモートハラスメント(以下、リモハラ)に該当しやすい事柄について、上司に直して欲しい・気をつけて欲しいと思っていることもわかった。

部下たちのストレス原因の多くは、まさにリモハラに該当しやすい事柄であることがわかる。

リモハラになりがちな上司の行動…予防策は?

上司として、思いのままに行動してしまうと、部下にストレスを感じさせ、リモハラではないかと思わせてしまうかもしれない。

そこで、リモハラになりがちな上司の3種の行動について、予防法を沖本氏に聞いた。

【取材協力】

1分トークコンサルタント 沖本るり子氏
聞き手が「内容をつかみやすい」「行動に移しやすい」伝え方を研究。現在、企業向けコンサルタントや研修講師を務め、台湾(労働部)の講演会でも登壇。人を動かす伝え方講座が人気である。TBS報道番組Nスタで“プレゼンの達人”と紹介された。著書に「期待以上に部下が育つ高速会議」(かんき出版)、「人を動かしたければ1分以内で伝えろ!」(三笠書房)他がある。
http://www.e-cheerful.co.jp/

1.部下が仕事をしているか気になり、頻繁に部下に電話やメッセージなどを送る

「緊急な案件を除いて、いちいち部下に状況を聞くことは、部下は上司から疑われているような気がし不快であり、頻度によってはリモハラになりかねません。部下が、自分が上司に『サボっていると疑われている』と察したら、上司との信頼関係は崩れ、仕事のやる気も成果も落ちます。

部下との信頼関係が築けていない上司ほど『部下が仕事をしていないのかも?』と考えてしまいがちです」

◆リモハラ予防策

「自分が部下を信頼しているということを部下に察してもらう必要があります。

そのために、部下から定期的に報告してもらう仕組みをつくっておくことです。つまり、日時を事前に決めて業務進捗報告をしてもらうのです。

ただ、報告のための無駄な作業は部下にとって負担ですので、工夫が重要です。例えば、週半ばに一度オンライン会議システムを使って、個別に5分、もしくはチームで1人1分報告会を開く。さらに毎朝、前日の業務の進捗報告をメールや社内使用の報告ツールで送ることにしておく。ただし、送るのは5作業項目以内で、1項目は50文字以内ほどというようなサクッと書ける程度に短めにすることです。もしくは、毎朝、オンラインか電話で3分以内の進捗報告をしてもらうというのも良いでしょう。

時間はあまりかけずに頻度を多くすることが、『上司の不安』と『部下が疑われる』を減らします。

さらに、問題の発生時や困ったときは、随時連絡をするように部下へ伝えておくこと。言わなくてもそれくらいはしてくるだろうと思うかもしれませんが、言っておくことで実際に困ったときに連絡をしやすくしておけるのです」

2.部下の体調やメンタルが気になり、オンラインでプライベートに関する質問をする

「本当に部下の体調やメンタルが心配であれば、まずは自分が部下を心配していることを伝えることです。それを伝えもせずにあれこれ質問されるのは、心配というより個人的なただの好奇心かと疑われても仕方ありません。

リモハラのつもりはなく心配しているから良かれと思っても、伝えなければわかりません。上司の気持ちを知らない部下がハラスメントだと解釈したらリモハラになるのです」

◆リモハラ予防策

「こちらから聞き出すというより、部下自ら定期的に報告をしてもらうようにお願いをすればよいことです。たとえば、週の半ば、水曜日午前中にという具合に決めて、メールか社内ツールで身体の元気度と心の元気度が、この1週間でそれぞれ5点満点中、何点だったかともらうようにしておけばよいのです。

さらに調子の悪いときや気持ちが落ち込んだりしたときはいつでも相談にのるからということを伝えておくことです。

もちろん、報告の内容は事実ではないかもしれませんが、常に部下のことを気にして、さらにはハラスメントだと解釈されないようにしていくための一つの対策となります」

3.部署内での対面回数が少ないため、交流を図りたいと思い、リモート飲み会をしようと働きかける

「リモート飲み会への勧誘は、それだけでリモハラと感じさせてしまうことがあります。いくら上司が交流を図ったほうが生産性が上がるから、と仕事の成果を上げるためと考えていても、部下にとってはプライベートの時間を割かれる誘いであることは変わりません」

◆リモハラ予防策

「リモート飲み会に部下が本当に参加したいと思っているのかを考えましょう。

オフラインの飲み会は多くが飲食店で行うので、いっしょに同じ席で料理を食べていましたが、リモートではそれができません。交流を図るのに飲み会が有効かをよく考えて計画することです。

勤務時間内であれば、仕事の一環として必要不可欠な打ち合わせや面談はありえますが、勤務時間外のリモート飲み会は、部下にとって迷惑に感じることもあります。そこで、参加したくないと思っているという前提でリモート飲み会を計画しましょう。実施する場合は、長くて1時間程度で終わるように。

さらに、交流を図るためであれば、各自で用意した料理を映すことがないようにしましょう。映してもいいですという人がいても映さないようにさせてください。1人映していいといわれると、映したくないと言いにくいものです。映すことになれば、家族が余分な気苦労をするかもしれません。家の様子も全員、映させないようにしましょう。

ある組織でのリモート飲み会は、参加者宅へ同じ料理を手配して開催されました。これくらいの配慮があるなら料理が映っても大丈夫です」

リモハラを防ぐ基本的な考え方とポイント

上記の行動以外にも、上司の日頃からの何気ない言動が、リモハラになるリスクはある。リモハラを防ぐための基本的な考え方やポイントについて、沖本氏は次のように話す。

●公私の区別を明確に

「リモハラ予防の基本的な考え方として、公私の区別をすることが重要です。在宅勤務は、働く場所が会社ではないため、業務時間であっても“私”でもあるのです。さらにそこには家族が共有しているのです。それを踏まえた意識で言動することです」

●“相手”を中心に考える

「自分ではなく“相手”を中心として考えることが必要です。『自分がされて嫌なことは相手にしない。自分がされてうれしいことを相手にする』という考え方がありますが、それほど自己中心的なことはありません。自分がされて嫌なことが相手にはうれしいことがあります。自分がされてうれしいことでも相手にとってはとても嫌なこともあります。

自分だったらではなく『相手はどう考える?どう思う? 気持ちはどうか?』と相手の地位や立場その環境、タイミングなどを相手だったら?と考える意識が重要です」

リモハラを防ぐために、上司はこれまでとは違う配慮が求められている。公私の区別をつけ、相手を中心に考える習慣をつけることが何より大切といえそうだ。

取材・文/石原亜香利

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