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テレビの視聴率から分析!視聴者が一番熱狂した競技は?

2021.08.20

東京2020 オリンピックの開会式、閉会式はどのシーンが注目された?視聴者が一番熱狂した競技は?そんな東京2020 オリンピックが全体を通してどのように見られていたのかをTVISION INSIGHTSが調査し公開した。

■開会式・閉会式のどのシーンで見られていた?

TVISIONのデータでは「テレビを見ている視聴者が、注目した場面」を1分単位で出すことができる。東京2020オリンピックの華々しいスタートである開会式と、さまざまな競技の、熱いストーリーが繰り広げられた17日間の終わりとなる閉会式は、どのように見られていたのだろうか。

この開会式で一番注目されたのは、20:21ごろ、俳優でダンサーの森山未來さんによるパフォーマンスのシーン。新型コロナの犠牲者や、ミュンヘン大会で亡くなったイスラエル選手・コーチ11人の犠牲者への追悼の意味が込められているそう。

続いて選手団の入場がおよそ2時間かけて行なわれ、その中でも、やはり最後に入場した日本の選手団の入場行進で再び注目が集まった。その後いくつかのプログラムを経て、ジョン・レノンさんの「イマジン」を、各大陸を代表する歌手が歌い上げる映像が流れるところまで注目を維持した。

最後は聖火が会場に到着し、吉田沙保里さんと野村忠宏さんから聖火を引き継いだ長嶋茂雄さん、王貞治さん、松井秀喜さんが走る場面で注目が高まった。

多くの感動を生んだ17日間を締めくくり、そして次の開催地であるパリへとつなぐ閉会式は、終盤手前まで注目されたシーンがあった。

閉会式で一番注目されたのは開始6分、日本の国旗掲揚のシーン。宝塚歌劇団の人たちがはかま姿で国歌を歌うシーンは印象的だった。

その後、1964年の東京オリンピック開会式で流れた「オリンピック・マーチ」を入場曲として、それぞれの国や地域の旗手が入場するシーンでも注目された。その後選手入場があり、東京スカパラダイスオーケストラによるショーまで、注目を維持した。

21:35ごろから、2024年の開催都市であるフランス・パリへと引き継ぐセレモニーが始まった。パリの街並みをBMXの選手が上に下にと走りめぐる映像が始まると、そこでも注目が集まった。

■視聴者が一番熱狂した競技とは?

ではオリンピック全体を通して、どのような競技が注目を集めたのだろうか。

※1 TVISION推定視聴率が5%以上の番組を対象。
※2 放送時間が15分未満の番組は除いて修訂。
※3 少数第2位を四捨五入。
※4 2021年7月23日(金)~8月8日(日)に放送されたオリンピック関連番組を対象。

まず初めに、個人全体で注目された競技のランキングを見てみると、1位は「スケートボード 男子ストリート決勝」となった。スケートボードは本大会から採用された競技。堀米 雄斗さんが初代金メダリストとなり、多くの注目を得た。今後スケートボードの競技人口が増えていきそうだ。

続いて、男性と女性ではどのような競技が注目を集めたのだろうか。

※1 TVISION推定視聴率が5%以上の番組を対象。
※2 放送時間が15分未満の番組は除いて修訂。
※3 少数第2位を四捨五入。
※4 2021年7月23日(金)~8月8日(日)に放送されたオリンピック関連番組を対象。

男性と女性では、見られた競技が大きく違った。男性は1位~3位全てがサッカー。1位のニュージーランド戦は、延長戦でも無得点で、PKまでもつれた試合。4人全員がゴールを決めたのに対しニュージーランドは2名が失敗したため、日本の勝利が決まり、ロンドン大会以来の準決勝進出が決まった。

対する女性は、1位が閉会式となった。開会式や競技よりも、注目していたという結果になる。2位、3位はどちらも団体競技がランクインした。

■属性別で見るオリンピックの注目度は?

続いて属性別でどれくらい注目の差があったのだろうか。7月23日~8月8日のオリンピック期間中のテレビ番組ランキングの上位20番組のうち、何番組がオリンピック番組だったのかを、属性別で見てみた。

※1 番組名にオリンピックと入る番組数をカウント。
※2 オリンピック以外のレギュラー番組は、同一番組名が2番組以上ある場合は、重複を削除。

属性の中で男性は、上位20番組中18番組もランクインしており、圧倒的にオリンピック番組に釘付けになっていたという結果となった。男性に続いて、「男女35~49歳」の注目度が高くなっていた。

テレビ離れと言われている若年層の中でも、「男女13~19歳」は10番組がランクインしており、オリンピックに注目していたといえるのではないだろうか。「男女35~49歳」、「男性全般」の注目が高いことから、普段はあまりテレビに注目していなくても、オリンピックは家族で一緒に見ていたということも推測される。「男女50歳以上」は、普段とあまり変わらないテレビの見方をしていた可能性がある。

■通常期よりオリンピック期はテレビに釘付けになっていたのか?

今度はオリンピック期と通常期でテレビの注目がどれほど変化していたのかについて、属性別で見てみることに。
※7月1日~7月22日の通常期と7月23日~8月8日のオリンピック期におけるアテンション含有率を属性ごとに比較

いつもより最も見ていたのは「男女4~12歳」の平日お昼で、通常期より6.5%も多くテレビに注目していたことになる。夏休みの影響もあると思うが、概ね若年層は通常期よりじっくりテレビを見ていたことが分かる。

いつもとそう変わらないテレビの見方をしていたのは50歳以上の人。上述にもあるように、オリンピック期だからと特別にテレビにかじりついていたのは、どちらかというと若年層であったということが言えそうだ。

■オリンピックならではのCMはどのように見られていた?

アサヒビールのメダル獲得祝福CM

※対象番組:テレビ朝日 7月25日17:00-19:50
※通常CM:上記対象番組内で放送された特別CMを除くCM
※オリンピック中継:上記対象番組のCMを除く本編

オリンピック開催中には、普段はあまり見られないようなCMも流れた。例えば7月25日にテレビ朝日にて放送された、柔道女子52kg級/阿部詩さんの競技。阿部詩さんの金メダル獲得直後に、福山雅治さんが出演したアサヒビールのメダル獲得祝福CMが流れた。

オリンピック中継は放送時間が長いため、視線をそらす時間も多いと考えられる。しかしこのCMは、通常CMにくらべてよく見られていた。(上記グラフ矢印で18.9%から24.8%と5.9%も増加している)

さらにこのCMは、オリンピック中継全体よりも注目されていた。(上記グラフ矢印で1.3%増加)メダル獲得シーンで注視が増え、その勢いのままに連動CMがよく見られたということが推測される。

コカ・コーラの「コークで乾杯」特別CM

※対象番組:フジテレビ 7月26日22:20-23:00
※通常CM:上記対象番組内で放送された特別CMを除くCM
※オリンピック中継:上記対象番組のCMを除く本編

7月26日にフジテレビにて放送された、卓球混合ダブルス/水谷隼さん・伊藤美誠さんの競技でも、金メダル獲得直後に綾瀬はるかさんが出演したコカ・コーラ、「コークで乾杯」CMが流れた。

このCMは、画面に表示された二次元コードでくじ引きに参加可能で、当たればコカ・コーラ製品1本と交換できるCM。こちらのCMも通常CMよりも8.6%も多く注目された。さらに、オリンピック中継よりも0.6%多く注目された、という結果になった。くじ引きのサイトにアクセスが集中し、なかなか読み込みができなかったという意見が多くあるのにも納得ができる。

東京2020 オリンピックの開幕までは、コロナ禍での開催に賛否両論もあった。しかしいざ開幕すると、多くのドラマを生み、たくさんの感動を与えてくれたオリンピックだった。パラリンピックは8月24日から開幕。そちらにも注目したい。

今回使った指標

アテンション含有率

テレビがついているときに、視聴者がどれくらい注目しているかを表す「注目度」のような指標
※世帯視聴率1%あたりの視聴者の割合

出典元:TVISION INSIGHTS株式会社
https://tvisioninsights.co.jp/

構成/DIME編集部

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