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訃報はどこまで連絡すればいい?経験者に聞くコロナ禍の葬儀で大変だったこと

2021.08.20

「お葬式ってめったにあることじゃないし、万が一の時にどうやって葬儀を手配すればよいかわからない…」と感じている人は多いかだろう。

さらに、コロナ禍の葬儀では、以前とは全く違う意識で葬儀を行なった人は少なくない。いつかは行なうかもしれないことであるからこそ、事前に情報を集めたり家族と話し合ったりなどの準備が必要だ。

そこで、葬祭関連会社(葬儀社や供花、仕出し業者等)と利用者をつなぎスマホ一つでお葬式を手配するアプリ「AR 家族葬 Fnet」を運営するFuneral service workers academy, Inc.は、今までに家族葬を執り行なった経験のある89人とそのうちコロナ禍でも葬儀を執り行なった経験のある67人を対象に、葬儀を行なう上で大変だったこと、またコロナ禍で葬儀を行なうにあたって困ったことはどのようなことだったか、のアンケート調査を実施した。

葬儀を執り行う上で大変だと感じたことがある方は9割

まず、葬儀を行う際に大変だと感じたことはありますかと聞いた。「ある」と回答した人は89人中85人で、全体の96%(小数点以下四捨五入以下同様)を占める人が、何らかの悩みや不安事にために大変だと感じた経験があることが明らかとなった。

「ない」と回答した人に理由を聞くと、「事前に故人が葬儀社に相談して詳細を決めていた」「何度か経験があり葬儀に詳しい親戚の人に細かく教えてもらった」「自身が以前葬儀関係の仕事をしていた」との回答。「ある」と回答した9割は、「何が分からないのかがわからなかった」、「何度もあることではないので不安な事だらけだった」、「調べてもなかなか欲しい情報が見つからなかったので困った」などの回答が多くみられた。

具体的にはどんなことが大変でしたか? 

続いて具体的にはどのようなことが大変だったのかを聞き、回答を以下のようなにグラフにまとめランキング化した。

葬儀を行なう際に大変だったことの1位は ”費用面” について

アンケートの結果、葬儀を行った経験のある89人のうち、全体の89%の79人が費用面(相場の把握、費用の工面、価格・見積の不明瞭など)について悩みを抱えていたことがわかった。

・「依頼する葬儀社や葬儀のかたち・プランを決めるにあたって数社の費用を比較したいが、ネットを調べてもあまり出ていなくて、電話したり直接出向いたりして見積を取らなくてはいけないのが大変だった。」(50代)
・「友人から以前、葬儀前に取ってもらった見積と葬儀後の請求の金額に結構な差があった、と聞いていたので、費用面は特に不安を感じた」(40代)
・「父の葬儀の時、それなりの規模でやるとなるとどうしても費用がかさんだ。支払う額がちゃんと工面できるか不安になる。自分の葬儀の時のためにいくら残せばいいのかなどを考えた。」(70代)
・「ネットで調べても費用に関しては特にわからない」(50代)
・「最終的な総額がいくらなのかわからない」(60代)

費用面においては、ネットの情報や身近な人のクチコミを参考にしたいと考えている人は多い一方で、なかなか参考になる明確な情報を集めることが難しいという問題を抱えている人は多いということがわかった。

悩み2位は ”身近に情報が少なかった”、 3位は ”どの葬儀社に依頼するのか”

続いて悩み2位は85%が大変だったと回答した “身近に情報が少なかった” 、3位は80%が回答した ”どの葬儀社に依頼するのか” だった。1位の費用面と合わせて 「事前に何社かの費用を比較して葬儀社を選択するために、クチコミをネットで調べたが情報が少なかった」 との回答も多くみられ、大手葬儀社だけではなく、地元密着型の葬儀社の情報も事前に把握したいと考えている人が多いという事もわかった。

・「お葬式は私たちの年だとまだそんなに経験することじゃないので、身の回りにもそんなに経験のある人がいない」(40代)
・「やっぱり直接知人から聞くクチコミ・情報を頼りにしたい」(40代)
・「ネットで検索してみても欲しい情報が見つからない」(60代)
・「ネットで検索してみたけどわかりづらい」(50代)
・「新聞の広告欄とかチラシをみて葬儀社に連絡した」(70代)

(4位) 61%の回答があった “葬儀前後の段取り・流れを事前に把握できなかった” では、お葬式までに準備するものや遺族が行なうこと、書類手続きのこと、式当日の全体的な流れなどを、急な出来事の中であらかじめ把握しておくことが難しかったとの回答が多くみられた。このような悩みにおいては、葬儀社との打ち合わせのなかで段取りや流れを相談して解決したい、と感じている人が多くいることがわかった。

(5位) 57%の方の回答があった “お葬式のかたち・プラン” については、
・「父の時はお通夜・告別式と2日にかけてお葬式を行ったが、母の時は1日の家族葬ということで近い親戚だけで静かに送ってあげたいと考えた」(70代)
・「家族も少なく直葬で見送ったけど、式をしてあげた方がいいのかどうかギリギリまで迷った」(50代)
・「遺族の意見だけでなく親戚とも話合ってお葬式の形式を決めなくてはいけないなと考えた」(60代)
などの回答があった。

利用者にとっては葬儀社や葬儀のかたち・プランを選択するための情報量が他業界のサービスと比べて少なく、葬儀社同士を比較する費用や対応満足度などの判断材料の情報が足りないと感じている、ということが明らかとなった。

その他の声

・「葬儀前、葬儀後が一番大変だった。親戚・友人に連絡したり、お坊さんと打ち合わせしたり、お客さんの対応をしたり、お墓の手配をしたりと忙しかった。」(60代)
・「親戚や葬儀社などにわからないことは全部聞いて助けてもらった」(40代)

一方で、89人のうちコロナ禍前後どちらででも葬儀を経験したことのある67人に対して、前後を比較してコロナ禍ならではの悩みや大変だったことはどんなことか回答してもらい、ランキングの変化についてまとめた。

コロナ禍前後で比較してどんなことが大変だったか?

コロナ禍での葬儀悩み1位は “訃報を誰にどこまで連絡するのか”

67人のうち88%の方がコロナ禍の葬儀で他県の遠方または同県でも日常的に会うわけではない親戚や友人など、どこまで連絡して、どこまで来てもらってよいのか一番悩んだ、と回答。コロナ禍以前では89人のうち39%の回答で7位であったことと比較すると、コロナ禍で強まった悩み事であるといえる。

・「良かれと思ってきてもらったお葬式で感染者を出してしまったら申し訳ないと思い、一通り訃報連絡だけして、葬儀は遠方にいる子供達さえも来てもらわずに同居の家族だけで行った」(50代)
・「伝えた親族たちにも気を遣わせると思って、今回は近い親族だけで見送ることを報告した」(50代)
・「本当に近い親戚以外には葬儀前に連絡せずに事後報告をした」(40代)

コロナ禍以前は、よりたくさんの人に来てもらいたいという気持ちが強かったが、現在は近い親族だけで静かに見送って、落ち着いたときに法要で改めてお別れをしようと考えているため、連絡する範囲を狭くしたという回答が多く集まった。

コロナ禍での葬儀お悩み3位は “お葬式のかたち・プラン” について

“お葬式のかたち・プラン” については、コロナ禍以前のお葬式で大変だったことの順位が5位だった点と比較すると、悩み度は3位に上がり、 悩んでいる割合としても57%から87%にまで変化していることがわかった。

・「本当は通夜・告別式の両日やりたかったが、直葬で行った」(60代)
・「以前は一般的にお通夜と告別式で葬儀をしようと計画していたけれど、家族葬で1日だけで行った」(60代)
・「夫婦2人だけで直葬で見送った」(50代)

感染拡大防止に伴い地域によっては火葬場や葬儀ホールの人数制限や利用規約が厳しくなったという背景もあり、コロナ禍で葬儀を行なう遺族にとって、お葬式の形式・規模に関しても大変悩んでいることが明らかとなった。

コロナ禍での葬儀悩み6位は “御供物や御香典等いただいたものに対する返礼・挨拶回り” 

次にランキングに変化があったのは、“御供物や御香典等に対する返礼・挨拶回り”であり、67人中42人(63%)が大変だったと回答した。

・「コロナ以前の葬儀と比べて郵送で御香典をくださる方や、家族葬後に自宅に来てくださる方が増えた」(50代)
・「以前はお葬式の場でお礼が言えたけど、今は家族だけの葬式で、終わった後にも気軽に挨拶しに行けないので、失礼がないか心配」(70代)
・「遠方の方には電話しかできないので申し訳ない」(60代)

コロナ禍での葬儀ということで規模を小さくして執り行ったために、後日駆けつけてくれた人や郵送で御供物や御香典を送ってくれた人に対する返礼・挨拶回りの数が増えた、ということだ。コロナ禍で直接の挨拶ができないのが申し訳ないなどの回答が多くみられた。

コロナ禍での葬儀その他の悩み

・「火葬場や葬儀式場で食事の振る舞いが制限されているので、せっかく参列してくれた方に申し訳なかった」(50代)
・「遠方の親族には来てもらえないということで、少ない家族だけで見送ることになってしまって、なんだか故人に申し訳なく思った」(50代)

全体の8割が大変だと感じている費用面、身近に情報が少ない、葬儀社選択の悩みは、いずれもユーザーが明瞭かつ欲しい情報を得ることに難しさを感じているということが、根本的な問題であることが考えられる。また、葬儀社だけでなくプランの詳細など、選択をするためにネットや直接のクチコミなどの情報をより多く参考にし、何社かを比較して決めたいという意見が多いことが明らかとなった。

これらの問題を解決するためには、ユーザーがお葬式を手配する際に必要な情報をより多く・手軽にキャッチできる仕組みが重要であり、費用面も明確な見積・請求である必要がある。コロナ禍によって浮き彫りになったお葬式ならではの人との接触が多いという点に関しても、今後はどの部分を今まで通り大切にし、どの部分を業務効率化・システム化していくのがよいのかを考えていく必要があることがわかった。

<調査概要>
・調査対象:家族葬を執り行なった経験のある関東1都6県・大阪府在住の人
・調査主体:Funeral service workers academy, Inc.
・調査期間:2021年7月1日から7月31日
・調査方法:弊社システム登録葬儀社5社による店頭での任意アンケート
・調査人数:89人

関連情報:https://fswa-net.com/

構成/DIME編集部

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