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ランボルギーニ伝統のV12エンジンを搭載した最終モデル「アヴェンタドールLP780-4 Ultimae」が最高傑作といわれる理由

2021.08.16

ランボルギーニ伝統のV12エンジン搭載のラストモデル「アヴェンタドールLP780-4 Ultimae」に感謝!

それは、遡ること2011年3月1日に開催されたジュネーブショーで、「ムルシエラゴ」の後継車種としてV12自然吸気エンジンを搭載した「アヴェンタドールLP700-4」が発表された。以来、「アヴェンタドール スーパーヴェローチェ」「アヴェンタドールS」「アヴェンタドールSVJ」というシリーズモデルを誕生させたランボルギーニ。

CO2削減など環境問題が叫ばれる現在、各自動車メーカーが急速に“電動化”へとシフトしているのはご存知のとおりだろう。もちろん、イタリアの高級スポーツカーメーカーであるランボルギーニにとっても例外ではない。

そんなアヴェンタドールの後継モデルが、2022年にプラグインハイブリッドで登場すると噂される中、V12自然吸気エンジンを搭載した最後のモデルとなる「アヴェンタドールLP780-4 Ultimae(ウルティメ)」が7月7日に発表された。

発表会には、アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパン代表のダビデ・スフレコラ氏も登壇

そして先日、東京・六本木のTHE LOUNGE TOKYOにて、この「アヴェンタドールLP780-4 Ultimae」が、早くもメディア向け発表会でお披露目されたので、その様子を写真とともにレポートしてみたい。

最後にして最高傑作のモデル

この「アヴェンタドールLP780-4 Ultimae」は、「アヴェンタドールSVJ」の究極ともいえるパフォーマンスを活かしながら、「アヴェンタドールS」の洗練されたエレガンスさをさらに高めたデザインとダイナミズムを融合させたモデルとして、クーペ350台、ロードスター250台のリミテッド・エディションとして登場。そして、今回披露されたのは、そんな貴重なクーペモデルの1台。

ボディサイズは、全長4868mm×全幅2098mm×全高1136mm

さて、見た目にもインパクトのあるエクステリアは、伊達ではない。その無駄のないボディラインといたるところに使用されたカーボンパーツは、サーキット志向をもつ「アヴェンタドールSVJ」譲りで、最先端の空力性能を実現している。

特徴的なフロントスプリッターと吸気口は、効率的に空気を流れ込ませることでエンジンの冷却を最適化。さらに、フロントバンパーのエアダクトとサイドインレットはフロントタイヤの空力干渉を抑えつつ、リアにあるラジエーターへの空気導入を効率化している。

そして、ブラックレザーとアルカンターラをベースとしたインテリアには、エクステリア同様カーボンファイバーなどの超軽量素材を採用。また、グレーのステッチとトリムが組み合わせられ、Y字型モチーフのパターンがアクセントとなって、スタイリッシュな雰囲気を演出している。

最後にして最高のパワー&パフォーマンス

パワースペックについてだが、ランボルギーニの場合、車名の由来や意味を理解しておくとクルマの性能や性格がわかりやすいので、まずは「アヴェンタドールLP780-4 Ultimae」という名前について解説しておきたい。

はじめに「アヴェンタドール」とは、スペインの闘牛の名前から付けられたのだが、ランボルギーニのクルマには、エンブレムからもわかるとおり、これまでも闘牛やそれにまつわる名前が多く採用されている。

そして、「LP」とは、イタリア語で縦置きエンジンを意味する「Longitudinale」と後方(リアミッドシップ)を表す「Posteriore」の頭文字をとったもの。その後の数字は、最高出力が「780PS」であることと駆動方式が「4WD」の意味だ。

最後の「Ultimae」については、英語の「Ultimate(アルティメット)」と同じで「最後の、究極の、最高の」という意味を持つ。

ブロンズカラーに塗装されたエンジンは、スペシャルモデルの証

ということで、改めて6.5LのV12自然吸気エンジンを縦置きミッドシップに積む「アヴェンタドールLP780-4 Ultimae」のスペックを確認しよう。その最高出力は780PS/8500rpmで最大トルクは720Nm/6750rpmと「アヴェンタドールSVJ」に比べて、最高出力で10PSほど高められている。

さらに、非常に剛性が高く軽量なカーボンファイバーモノコックのほか、シャシー、ボディ、インテリアなど広範囲でカーボン素材を多用して、1550kgという乾燥重量を実現。そのパワーウェイトレシオは、「アヴェンタドールS」より25㎏軽いクーペバージョンで1.98㎏/PSとなり、0-100㎞/h加速は2.8秒、最高速度は355㎞/hの実力を発揮する。

フロントタイヤは、ピレリ「Pゼロコルサ」の255/30ZR20

リヤは、ピレリ「Pゼロコルサ」の355/25ZR21という、かなり幅広なタイヤ

また、カーボンセラミックブレーキをおごるストッピングパワーは、100km/hからの制動距離がわずか30mだ。加えて、トランスミッションには、軽量7速ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)を採用し、電光石火のごとき瞬時の変速を可能としている。

駆動系では、「アヴェンタドールS」で導入された4WSよる横方向の制御を最適化し、低中速度での敏捷性と高速時の安定性の両立を図り、コーナリング特性を向上させている。加えて、より多くのトルクをリヤに配分するように設定されたフルタイム4WDとの組み合わせにより、あらゆる状況において最高のドライビングダイナミクスを実現している。

ドライブモードでは、「STRADA」「SPORT」「CORSA」といった好みのモードを選択できるだけでなく、EGOモードでランボルギーニのアクティブサスペンション(LMS)、トラクションコントロール(エンジン、ギアボックス、4WD)、ステアリングの最適なセットアップを独自にカスタマイズして設定することもできる。

感動と興奮をありがとう

さて、1963年に創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニが、完璧なスポーツカーを作るために自ら会社を設立し、世に送り出した「350GT」から始まったランボルギーニのV12エンジン伝説。

その後に続く「400GT(1966年)」、「ミウラ(1966年)」、「イスレロ(1968年)」、「エスパーダ(1968年)」、「ハラマ(1970年)」、「カウンタック(1974年)」、「LM002(1986年)」、「ディアブロ(1990年)」、「ムルシエラゴ(2001年)」と、あらゆる世代の多くのクルマ好きやスパースポーツカーファンの心を熱くしてくれた。

そんなV12エンジン伝説も、この「アヴェンタドールLP780-4 Ultimae」で、いよいよ終焉を迎える。いままで、多くの感動と興奮をありがとう。

そして今後、電動化が進む未来でも、V12エンジンに代わる新たな伝説を期待している。

【アヴェンタドールLP780-4 Ultimae(クーペ)】スペック

■全長×全幅×全高:4868×2098×1136mm
■ホイールベース:2700mm
■乾燥重量:1550kg
■パワーウェイトレシオ:1.98kg/PS
■重量配分:フロント43 リア57
■排気量:6498cc
■エンジン形式:V型12気筒 DOHC
■最高出力:780PS/8500rpm
■最大トルク:720Nm/6750rpm
■トランスミッション:7速ISR
■タイヤ:(フロント)ピレリPゼロコルサ 255/30ZR20
(リア)ピレリPゼロコルサ 355/25ZR21

■関連情報
https://www.lamborghini.com/jp-en/%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB/aventador/aventador-lp-780-4-ultimae

取材・文・撮影/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
クルマは走らせてナンボ!をモットーに、どんな仕事にも愛車で駆けまわる日々。クルマのほかにもグルメや家電、ファッション情報、また小学館Men’s Beautyでは、男性に向けた美容・健康法、化粧品情報なども発信。


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