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MUFG、サントリー、東京ガス、コロナ禍で活発化する企業のSDGsへの取り組み

2021.08.11

コロナ禍で、経済や生活に関する問題がより深刻となる中、格差も広がっており、サステナビリティに対する意識が高まっている。そのような中、企業のサステナビリティ経営の重要性も増しているといわれる。

すでに多くの企業がサステナビリティ経営を強化しており、この数ヶ月の間、サステナビリティに関連した動画を配信した3つの企業にインタビュー。その背景や思い、そして各社を象徴する取り組みを聞いた。

1.MUFG「赤い球の冒険~MUFG Soul Movie~」

三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は、動画「赤い球の冒険~MUFG Soul Movie ~」をWeb上で2021年6月29日(火)から公開している。

MUFGのパーパス「世界が進むチカラになる。」を体現するサステナビリティへの取り組みを、シンボルマークの一部である「赤い球」が、装置内を進むことにより表現。

赤い球が進むことで、橋を開通させて社会インフラ整備を表現したり、再生可能エネルギーである風力発電や太陽光発電でライトを点灯させる演出で気候変動対応・環境保全を表現したりと、MUFGの取り組みを表す装置が次々現れる。パラパラ漫画のようなアナログな演出から、タブレットを使ったデジタルな演出まで工夫が凝らされた。

この動画の制作について、MUFGの担当者にインタビューを行った。

―「赤い球の冒険~MUFG Soul Movie~」制作で最も苦労した点は?

「この動画では、MUFGのサステナビリティに対する価値観や姿勢を表現したいと思っていました。MUFGが解決すべき環境・社会課題や、それらに対する取組みを装置や演出でいかに表現するかという点が、最も苦労したところでした。

例えば、架橋のシーンで『社会インフラ整備』を、風車の動きや植林のアニメーションで『気候変動対応・環境保全』、テレビ電話で会話する若い夫婦と老夫婦で『少子・高齢化社会への対応』、電子決済で『産業育成・イノベーション支援』、子どもたちが遊ぶ場面で『貧困問題への対応』『教育格差の是正』、色とりどりの球体で『インクルージョン&ダイバーシティ〉に関する取り組みを伝えようとしています。

金融機関には目に見える商品がなく、融資や出資、決済サービスの提供などの形で社会をサポートしています。その間接的な役割を、赤い球とからくり装置の機能に重ねています。からくり仕掛けの装置は、実現可能でありながらハラハラする面白さも担保できる難易度のバランスが重要、と監督は工夫を凝らしてくれました」

―撮影はスムーズに行きましたか?

「撮影においては、慎重にリハーサルと装置の調整を経ても、本番ではうまく球が転がってくれない等のハプニングが何度もありました。撮影は深夜に及びましたが、最後のカラフルなボールが転がるシーンは、納得がいくまで何回も撮り直しました」

リピート再生して毎回、視点を変えて見てみることで、新たな発見につながりそうだ。

動画公式サイトでは、それぞれのシーンが表す課題や、関連するMUFGの取り組みも紹介されている。

●MUFGのサステナビリティ活動

MUFGが行っているサステナビリティ活動は、動画でもわかる通り、多岐にわたる。“MUFGならでは”の取り組みや生活者に親しみやすい取り組みを解説してもらった。

◆MUFGカーボンニュートラル宣言

「MUFGは持続可能な環境・社会実現に向けて、私たちの存在意義『世界が進むチカラになる。』を起点に、優先的に取り組む10課題を特定しています。中でも『気候変動対応・環境保全」』は最重要課題の一つとして位置付けており、2050年までにお客さまに対する投融資ポートフォリオの温室効果ガス排出量のネットゼロ、および2030年までに当社自らの温室効果ガス排出量のネットゼロの達成をコミットする『MUFGカーボンニュートラル宣言』を発表しています。お客さまを含めたネットゼロをコミットするのは邦銀初となりますが、世界が直面する気候変動への対応を牽引する覚悟を表したものになります」

◆MUFGの森

「お客さまとともに行う気候変動対応・環境保全の取り組みとして、インターネット通帳の新規申込・切替の件数に応じて、約10万本の苗木を植えるプロジェクトです。植樹証明書の発行や、植樹・育樹等のイベントを通じて、お客さまと一緒に、植えられた樹がどのように成長し森となっていくか、10年間かけて見守っていきます」

◆MUFGパーク

「自社で保有する施設を『MUFGパーク(仮称)』として一般開放します(2023年6月予定)。地域コミュニティにおける新しい憩いの場となるよう、ネイチャー(緑環境)・スポーツ(テニスコートやグラウンドなどの健康増進環境)・コミュニケーション(ライブラリーや芝生広場などの交流環境)の3つのコンセプトエリアから構成し、地域や利用者とともに居心地の良い場を作っていきます」

2.サントリーグループ「水と森の大切さをゲームキャスターがガチ実況!!」

サントリーグループは、環境経営として「水のサステナビリティ」活動を行っている。サントリーグループの主な事業は水や農作物などの自然の恵みに支えられていることから、水の健全な循環への貢献「水のサステナビリティ」を事業活動における最も重要な課題とする。

その活動の一環として、水源涵養活動「天然水の森」を展開するとともに、水や、水を育む森の大切さに気づき、未来に水を引き継ぐために何ができるのかを考える次世代に向けたプログラム「水育」も展開している。

2004年より始まった水育では、YouTubeで動画を配信しており、子どもたちは水の恵みを学ぶことができる。

そして今年4月に公開されたのが、この動画。水育について、ゲームキャスターと被り物の鳥の掛け合いが面白い動画だ。

この動画の制作について、サントリーの担当者にインタビューを行った。

―今回、ゲームキャスターを起用した理由や、今回の動画のこだわりは?

「サントリー次世代環境教育『水育』紹介動画は2019年から公開中ですが、このたびゲーム実況などで人気のゲームキャスター田口尚平さんの実況でeスポーツ実況風にアレンジしました。

水育に関心のある保護者や学校関係者の方々に向け、主に水育に参加していただくことを目的に制作されたものですが、アレンジした動画は、より多くの方、特に若い世代にこの動画に接していただき、水育に関心を持っていただくことを目的に制作しました。

水育のことを生きた言葉でテンポ良く、楽しく伝えるために、田口さんに水育について事前に詳しくご説明した上で、あえて台本は作らず、見たままを実況していただきました」

ゲームキャスターの実況により、水育をより客観的に、そして新鮮に捉えることができる動画になっている。

●サントリー次世代環境教育「水育」について

―水育活動の背景や思いを教えてください。

「水育は、子どもたちが、自然のしくみを学び、未来に水を引きつぐために何ができるかを考える、サントリー独自の環境教育プログラムです。小学生とその保護者を対象にした自然体験プログラム『森と水の学校』と、小学校の教室で担任の先生と連携して行う『出張授業』の2つの活動があります。 2004年にスタートし、子どもたちに『水や自然の大切さ』を伝えています」

―水育活動の今後の展開は?

「コロナ禍の環境の中でも、子どもたちが自然に触れ、社会との接点をもつ機会を何とか提供できないかと考え、昨年10月に、新たに水育オンラインプログラムを開始しました。2021年は『森と水の学校』オンライン自然体験、オンライン・ライブで行う『出張授業』に加え、『出張授業』後に学校と家庭をつなぐWEB上のホームワーク・アクティビティも開始しました。今後の水育活動は、これまでのリアルの活動とオンラインの活動をハイブリッドで展開していくことを目指してまいります」

3.東京ガス「食から取り組むSDGs~海のサステナビリティと食の選択」

東京ガス食情報センターは、「食から取り組むSDGs~海のサステナビリティと食の選択」をテーマに2021年5月に開催したセミナーの動画をホームページで無料公開した。

日本の海をとりまく状況や資源管理の課題についての講演のほか、レストラン経営者が認証魚を取り扱う場合の実例の話や、家庭で取り入れることができる「サステナブルシーフード」の解説・調理実演も含まれる。魚資源の課題を、識者と調理人の2つの視点で分かりやすく整理する動画だ。

動画に出演するのは一般社団法人Chefs for the Blue 代表理事・フードジャーナリストの佐々木ひろこ氏と、「シンシア」・「シンシアブルー」オーナーシェフの石井真介氏。

この動画について、東京ガス広報部の担当者は次のように解説する。

「日本は四方を海に囲まれ、魚を中心とした食文化を形成してきましたが、国内においても世界的にも魚資源の減少は深刻化しています。次世代に豊かな魚食文化を残していくためには現状を知り、将来を見据えた食の選択が求められています。本セミナーでは海のサステナビリティを実現するためにできることについて、専門家の二人の講師に教えていただいたものです」

「ASC認証 真鯛を使用~真鯛のポテト焼き」

佐々木氏は日本の海の状況や、魚を適切に資源管理するための意識について解説。石井シェフは、認証魚などをはじめとする扱いの難しい魚をどう美味しく調理するかを実演している。

●東京ガスのサステナビリティ活動

―東京ガスは、他にどのようなサステナビリティ活動を行っているのでしょうか?

「東京ガスグループは、1885年に日本の資本主義の父である渋沢栄一によって創立されました。その後の135年間の歴史の中で、私たちは、渋沢栄一が『論語と算盤』の中で提唱したマルチステークホルダーとの共存、社会価値と経済価値の両立という考えを大事にしつつ、エネルギーの安定供給や気候変動への対応など、様々な社会課題に向き合ってきました。私たちは、『事業活動を通じた社会課題の解決によって社会価値および財務価値を創出し、永続的な企業経営を行うことで、持続可能な社会の実現に貢献していく』ことをサステナビリティ推進の考え方としており、2019年11月に策定したグループ経営ビジョン『Comapass2030』の実現を通じてSDGsの達成に幅広く貢献していくとともに、幅広いステークホルダーに多様な価値を創出・提供していくことを目指しています」

数ある取り組みの中でも、東京ガスならではの取り組みを紹介する。

◆天然ガスを扱うリーディングカンパニーとして「CO2ネット・ゼロ」をリード

「CO2ネット・ゼロ」を加速するため、天然ガスの有効利用を拡大するとともに、再生可能エネルギーやカーボンニュートラルLNG等のカーボンニュートラルなエネルギーの普及促進や、水素やCCUS(CO2の回収・利用・貯留)の技術開発に取り組んでいる。

また頻発する自然災害やコロナ禍を踏まえ、熱と電気をICTにより的確にマネジメントする分散型エネルギーシステム・スマートシティの拡大を通じて、都市の防災力の向上と、環境に優しく快適な街づくりに貢献していくことを目指している。

◆「心のゆとり」と「安心」を提供する様々なサービスの提供

同社グループの多様な商品・技術を柔軟に組み合わせ、一人ひとりの暮らしから地域社会に至るまで、「心のゆとり」と「安心」を提供する様々なサービスを提供。具体的には、「くらし見守りサービス」「賃貸管理サポート『まもROOM』」「ライフリズムナビ+HOME」「ヒートショック予報」といったサービスを通じて、高齢化社会における安心・安全な暮らしの実現や、健康な暮らし・安全な入浴習慣づくりに貢献している。

また、「ガス機器スペシャルサポート」の修理保証により設備機器を長期間利用できることで資源の有効利用を図っている。さらに「空き家管理サービス『実家のお守り』」では、空き家増加で懸念される公衆衛生の悪化、治安の悪化等の解決に貢献している。

例)くらし見守りサービス

ガスの使用を24時間365日見守る「ガス見守り」は、外出先からガスの消し忘れを確認できたり、ガスが長時間使われている時に電話でお知らせし、安心を提供するものだ。外出先から自宅ドアの施錠確認等ができる「ご自宅・ご家族見守り」は、自宅のセキュリティを強化するだけでなく、高齢者の見守りにも活用できるなど、高齢化社会における安心・安全な暮らしの実現に貢献。複数の自治体において、ふるさと納税返礼品の取り扱い商品となっている。

例)賃貸管理サポート「まもROOM」

賃貸住宅のトイレドアにセンサーを取り付けて、トイレドアが24時間または48時間未開閉の場合、事前登録した連絡先にメールでお知らせ。入居者を負担なく見守れる。賃貸管理会社、オーナーを対象にご加入いただくことで、単身の高齢者等に安心して部屋を貸すことができ、社会問題として顕在化しつつある高齢単身者向け賃貸住宅不足の解消に寄与する。また、入居者は24時間365日電話健康相談が受けられる。

3社のサステナブルな取り組みを動画をもとに紹介してきた。ますます熱が入るその取り組みをこれからも追っていきたい。

【参考】
MUFG動画公式サイト「赤い球の冒険~MUFG Soul Movie~」
サントリー次世代環境教育「水育」
東京ガス「「食」のセミナー vol.4 ~食から取り組むSDGs①~海のサステナビリティと食の選択」

取材・文/石原亜香利

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