
イエナカ景気で活況に沸いた2020~21年の流通業界。中でもコロナ禍で大躍進を遂げた「ライフスタイルショップ」「ホームセンター」「100円均一ショップ」「食品スーパー」の4つの業種にスポットを当て、2021年上半期のトレンドと下半期の展望について、業界の動向に詳しい経営コンサルタント・岩崎剛幸さんに聞いた。
100円均一
【KEYWORD】お得感、データ分析
2020年の100円均一ショップ市場は、上位5社で過去最高となる9000億円台と予測される。業界首位のダイソーは、渋谷に330~1100円の商品を主に揃える付加価値型の新業態「スタンダードプロダクツ バイ ダイソー」をオープンし多角的展開でユーザーを開拓。2位のセリアは、高いデータ分析力を生かし、ダイソーの3分の1以下までアイテム数を絞りながらも100円にこだわり主婦層の圧倒的な支持を集める。
大創産業 → 売上高5.4%増の5015億円(2020年3月期)
SNSでも話題沸騰で売り切れ続出!?
ダイソー『完全ワイヤレスイヤホン』1100円
超破格な税込み1100円で買えるBluetooth接続の完全ワイヤレスイヤホン。ケース充電込みで最大10時間の再生ができ、ハンズフリー通話、音声アシストにも対応する。
セリア → 売上高10.6%増の2000億越え(2020年3月期)
アイデア商品で女性人気UP
セリア『洗濯物が一度に外せるピンチハンガー』110円
洗濯物をコンパクトに干せる10個のピンチが付いたハンガー。両側からピンチを中央に寄せると、洗濯物が一気に外せるという便利さが受け、忙しい主婦を中心に大ヒットした。
なぜ売れた?[岩崎’s View]
イエナカ需要や景気不安による低価格志向を追い風に業界は売り上げを押し上げました。100円均一を貫くセリアに対し、高額商品を増やすダイソーとキャンドゥはお買い得感の創出が成否のカギとなりそうです。
※すべての比率数値は、前年同期比にて算出
取材・文/安藤政弘
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発売後、すぐに完売して話題になった2021年4月号の特別付録「LEDリングライト30」の豪華進化版。 リング径は約16cmから約20.3cmへと大きくなり、72灯のLEDが最大1800ルーメンの明るさで発光します。さらに、今回は、スマートフォンホルダーを備えており、ビデオ会議やライブ配信で大活躍! スイッチを切り替えると3色×10段階の調光が可能で、撮影用の補助ライトとしても十分使えます。