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妊娠中や更年期に女性ホルモンの動きで「かゆみ」の感じ方が変わるメカニズム

2021.08.09

妊娠中や更年期などの女性ホルモンが変動する時期に、女性では「かゆみ」の感じやすさが変わることが知られている。

しかしながら、かゆみの感じやすさが変わる原因はよくわかっていない。そこで情報・システム研究機構国立遺伝学研究所の高浪景子助教と岡山大学、京都府立医科大学、富山大学、佛教大学、カリフォルニア大学デイビス校の国際研究チームは、ラットを用いて「かゆみ」の感じ方が変わるしくみの解明に取り組んだ。

女性ホルモンの変動により「かゆみ」の感じ方が変わるしくみを解明

まず、実験的に女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの濃度を変動させた雌ラットで、人為的にかゆみを誘発させました。すると、かゆみ感覚の指標になる「引っ掻き行動」がエストロゲンの存在と関係することがわかった。

次に、エストロゲンが「かゆみ情報」をどのような神経伝達機構を介して皮膚から脳へ伝えるのか調べた。

その結果、エストロゲンが脊髄において「ガストリン放出ペプチド(GRP)受容体」神経を活性化することで引っ掻き行動を制御することが分かった(図1)。

成果によって、女性ホルモンのエストロゲンが脊髄のGRP受容体を介して、かゆみの感じ方を変えていることを世界で初めて明らかにしたのだ。

本研究成果は女性のかゆみ疾患の原因解明と治療法の開発に寄与することが期待される。

図1:エストロゲンが脊髄のガストリン放出ペプチド受容体(GRPR)発現神経を介して、「かゆみ」を強める。

図2:エストロゲンが脊髄のGRP遺伝子発現を増加させ、皮膚へのヒスタミン投与によるGRP受容体発現細胞の神経活性化と神経発火の持続を導き、かゆみの感受性を高める。

研究者からひとこと

この研究を行っている中で、妊娠・出産というライフイベントがあり、妊娠中に強く不快なかゆみを経験しました。

女性の月経周期のように動物の雌にも性周期があり、女性ホルモンの変動により、遺伝子発現や行動などのデータにばらつきが出ることが多いため、これまで研究には雌の動物を避け、主に雄が用いられてきた背景があります。

性ホルモンの影響が考えられる女性特有または男性特有の病気がたくさんあり、男女で薬の効果も違うため、現在、性差医療の研究と理解がさらに必要とされています。本研究が女性のかゆみの原因の解明や性差医療の発展の新たな起点になることを期待しています。

構成/ino.

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