
間もなくやってくるお盆休み。しかし、新型コロナの感染拡大が加速している現在の状況下では、帰省をしたり、レジャーを楽しんだりという普段通りの過ごし方は難しいだろう。
では、実際のところ、今年のお盆休みをどのように過ごす人が多いのだろうか?
株式会社よりそうではこのほど、30代以上の男女568名を対象にお盆休みに関する意識調査を実施した。詳細は以下の通り。
1.コロナ下でもお盆休み取得状況に変化なし
お盆休みの取得状況についてたずねたところ、時期をずらすという回答を含めて約7割が「休みを取得する」と回答した。この数字は例年の取得状況とほぼ同じであることから、お盆休みの取得については新型コロナの影響をほとんど受けていないことがわかった。
年代別に見ると、「お盆休みを取得する」と回答した割合は40代が最も高く、例年ならびに2021年も約6割がお盆期間に休みを取得している。
2.ご供養関連行事は微減、レクリエーションは激減
お盆を共に過ごす相手についてたずねた質問では、コロナ下で「離れて住む家族と過ごす」が10ポイント以上下がった。感染拡大状況下では長距離移動の自粛を求められていることから、新型コロナの影響を色濃く受けた結果となった。
また、お盆の過ごし方についての質問を複数選択でたずねたところ、「お墓参りをする」「仏壇に手を合わせる」がそれぞれ4ポイント程度の下落だった一方、旅行や買い物等「レクリエーションに出かける」との回答は8ポイント近くの下落を見せた。
お墓はそのほとんどが車移動を要する屋外に設置されているほか、身近な家族だけでお参りするケースが多いことから、移動が制限されるなかでもお墓参りを実施する割合が減少していないものとみられる。
3.お盆の心残りはレクリエーションよりお墓参り
新型コロナ影響のために行えず心残りとなっていることを質問したところ、1位の「離れて住む家族との再会(約34%)」に次ぐ回答は「お墓参り(約23%)」となり、「レクリエーション(約20%)」を上回った。年代別では60代以上の3人に1人、30代・40代も5人に1人以上がお墓参りに心残りを持つ結果となった。
また、60代以上は「お盆法要の実施(約7%)」でも1割以上は心残りがあると回答するなど、他年代に比べお盆に関する行事への関心が高いことが明らかになった。
4.「お盆法要はやるべき」は約8割も、60代以上にお盆習慣を見直す動き
お盆法要に対する意識について変化をたずねたところ、コロナ禍でも「毎年やる必要がある」と答えた割合はコロナ前に比べ約8ポイント下落し約21%となり、「たまにはやる必要がある」「初盆以外やる必要がない」の割合がそれぞれ上昇する結果となった。
一方「やる必要は全くない」は約2ポイント増の約23%で、約8割の人は引き続き「お盆法要はやるべき」と考えていることが明らかになった。
年代別では、30代と60代以上で「毎年やる必要がある」が10ポイント以上下落したほか、「初盆以外やる必要はない」との回答は60代以上で11ポイント以上上昇した。
60代以上は自らがお盆法要を主催するケースが増えるが、法要の実施には参列者への声掛けやお坊さんへの依頼、法要場所の確保など多くの過程が必要だ。新型コロナの影響でお盆法要の実施が難しくなったことをきっかけに過程の多さに気づき、「毎年行うのではなく、本当に必要なタイミングで実施すればよい」という考えに移行したものとみられる。
<調査概要>
調査名:お盆に関する意識調査
調査主体:株式会社よりそう
実施期間:2021年6月7日~10日
対象者:30代以上の男女から無作為抽出
対象者数:568人
調査方法:インターネット調査
出典元:株式会社よりそう
https://www.yoriso.com/corp/
構成/こじへい