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あの頃これが欲しかった!1979年に〝全国統一47万円〟のキャッチフレーズで一世を風靡したスズキの初代「アルト」

2021.07.30

70年代の自動車はまだまだ高値の花! そんな中、激安でオドロキのクルマが新登場!

筆者が、夏がすぎ風があざむ、「少年時代」だった1970年代頃の「昭和」の時代。

現代のように、誰でもマイカーを入手できるなんてことは、まだなかった、古き良き時代。

家族みんなが乗るクルマとして小型自動車がありましたが、残念ながらこれらの車は、自動車の税金や車検の金額がかかってしまうのが、車をもっともっと欲しい人たちの悩みの種でした。

そんな中、さっそうと登場したのが「軽自動車」です。

軽自動車は、小型自動車に比べれば安価で、絶対的なパワーには欠ける反面、小型自動車よりも税制上の優遇措置があり、定員上限が「4名」ではあるものの、4名以上乗らないのであれば、軽自動車でもいいじゃん! とも言える状況だったので、お金に余裕がない人や、小さいクルマの方が好きッ! ……といった人の間で、かなり売れるようになりました。

しかし……。

軽自動車と小型自動車の価格差が狭まってきちゃった!

70年代半ばになると、軽自動車と小型自動車との値段差か縮まってしまい、あまり差が無い、どうしよう! ……という現象が起こるようになってしまったのです。何てことでしょう!

オイルショックが引き金?

1973年、中東戦争を引き金に、第一次オイルショックが勃発します。石油価格が一気に高騰したのを機に、物価もあっという間に上昇。なぜかトイレットペーパーの買い占めで大騒動になりました。

ちなみに筆者はこの頃、まだ幼児だったので、残念ながらオイルショックについては全く覚えていません。

ともあれ、オイルがショックなので、ガソリンや軽油の燃料で走る自動車は当然買い控えとなり、販売売上げは低迷することになります。

しかし、そういった状況であれば、小型自動車より燃費が良く、より省エネな軽自動車の方が売れそうな気がするものですが、オイルショック以外にも販売を制限する要因があったのです。

それは当時、〝軽乗用車〟には15.5%もの〝物品税〟が課されていたことが挙げられます。

1989年の消費税導入により物品税は廃止されましたが、当時の軽乗用車の購入価格は高かったのです。

しかしそんな中、とあるドライバー層が台頭し、状況は徐々に変わっていきました。それは……。

女性ドライバーの時代がやってきた!

この頃、一家に一台の自動車の時代からセカンドカーとして、女性ドライバーが、自分の車を入手する傾向が出てきました。

自分専用に自動車を入手するのであれば、大きいセダンやワンボックスを購入する必然性は低く、軽自動車で充分。むしろ大きい自動車は運転しづらくてイヤ! 軽がイイ!……という訳です。今も昔も、女性をターゲットにした商品は重要なんですよね!

ともあれ、この機を逃してはいけないと、プ〇ジェクトXのごとく、スズキの開発陣は立ち上がったのです!

お客様のために車を安く手に入れられる方法を考える!

さて、女性向けの軽自動車を新開発するにしても、やっぱりネックになったのは、当時の物品税の影響です。

商品のお値段へ非常に厳しい目を持っている女性層に対して、いかに低価格で抑えるかは、超最重要課題です。

しかし、商品の品質は上げたい。でも値段は下げたい。どうしたもんだか……。と悩みに悩んだ末、ある時たぶん誰かが、ピコーンと閃(ひらめ)いたのです!

商用車なら物品税が非課税ッ!

なんと当時、いわゆる商用車は、物品税が非課税だったのです。商用車と言えば、トラックや、バン車(屋根付きで、後部に荷物を載せられるような車)などが挙げられます。

まあ、仕事に使う訳ですから、贅沢品としてザックリくくって課税する……という訳にはいかなかったんでしょうね。

つまり、物品税の枠から外れている商用車の規格としてクルマを作れば、今までの軽乗用車よりも、値段を下げやすいのです!

目からウロコ!

……でも、商用車って、一般ユーザーが乗るにあたって、実際どうなの……? と心配に思われる方もおられると思いますが、今でもそうなんですが、別に商用車を一般ユーザーが、普段の街乗りに使ってはいけないなんて決まりは特にありません。

そして、そこで開発されたのが……1979年に登場した、初代スズキ「アルト」なのです!

ついに出た! 「アルト」47万円!

初代「アルト」は一応4人は乗れるものの、あくまでも商用車規格であるため、後ろの席は荷物を載せるスペースを取る関係上、若干狭くなるのは否めなません。

実質1~2人で乗るのがラクチンな3ドアハッチバックバンとして設計されました。

ようするに後部座席の両ドアがない(トランクルームのドアはある)タイプなので、後ろの席に乗る場合は、昔懐かしい方式である、前の座席を倒してから出入りしなければいけないタイプとなります。

最近は4ドア全盛の時代なので、時代は進んだものだなあ……としみじみと感じます。

初代「アルト」は、例えばご近所へのお買い物、子供の送り迎えといった生活パターンを想定した、特に主婦層へ訴求する機種となりました。

そもそも当時から、軽自動車の平均乗車率は1~2名が多かったので、あんまり不便な声は聞かれなかったとか。まあ筆者も、通勤用の軽自動車は基本ひとりでしか運転しないですしね。

もし今後、2人乗りで超安価な軽自動車が発売されるようならば、それに乗り換えてもいいかな……なんて思わないこともないです。思うだけですが。

さて、初代「アルト」のコンセプトはというと、

「運転のしやすさ」
「使い勝手の良さ」
「経済性」

が重要なのは言うまでもありません。

そういえば、初代「アルト」のキャッチフレーズとして有名で、今でも覚えているのが、〝アルト47万円〟です。CMや広告で、結構鮮烈に心に残った記憶が、なんとなくあります。

当時の新車の軽自動車の平均価格は、約65万円といった状況だったとか。そこから一気に18万円も価格を下げてきたのです。これは衝撃的!

さらに画期的だったのは、全国同一価格だったこと。実はその頃、工場から販売先までの車両運送料を販売価格に上乗せするのがもう、当たり前田のクラッカーで、ようするに日本の端の端の地方だと、輸送費がどんどんプラスされ、自動車の販売価格が高くなってしまうのが世の常だったのですが、アルトは輸送費を販売価格にコミコミにして、全国統一価格にしてしまったです!

つまり、全国どこでも同じ値段で買えることになったのです!

その結果、当初の月間販売予定は5000台だった所、なんと瞬時に1万8000台を受注してしまったとか! その後も平均月販1万3000台を記録したそうです。スゴい!

誰もがみな、安くて乗り回しの良い、小さくて女性でも運転しやすい、気軽に乗れる軽自動車をずっと求めていたんでしょうねぇ。

筆者の思い出!

ちなみに初代登場から10年前後くらいの頃でしょうか、家族のひとりが大学へ通うためにひとり暮らしを始めました。

そして、アパートからの通学用に、自動車を購入することとなりました。

その時買ったのが、この初代「アルト」の中古車。

残念ながら新車ではありませんでしたが、大学を卒業するまでずっと乗っていたようです。

当時エアコンは贅沢品でオプション装備が多く、購入した車体には付いていませんでした。ラジオもAMだけ。夏場は窓をあけて走っていたようです。

通学の行き帰りは汗だくで大変だったとのこと。今どき、エアコンなしの車なんてあまり見かけませんですが、当時はそういう大らかな時代だったのです。

「ドライブに連れて行ってくれー!」と懇願しましたが、運転に自信かなかったのかどうかは良くわかりませんが、結局乗せてくれませんでした。

残念!

スペックをご紹介!

初代「アルト」の販売台数は約84万4千台! もの凄く売れましたね~。

排気量は550ccなので、現在の軽自動車規格の上限よりは、まあ小さいですね。

燃費は20km/L半ば、といった所。今どきの軽自動車は大型化の傾向もあってか、20km/L前半の車両も結構あったりするので、それに比べれば、結構燃費は良いかもしれないです。


その後、2代目アルトは1984年に登場。〝暮らしに役立つ車〟を基本理念に、新しい時代のニーズを加えた、〝ヒューマン設計〟を採用しました。

何だかデザインも、ちょっとスタイリッシュになったかも(感じ方には個人差があります)。

ただ、ヒューマン設計が何ぞやかが、ちょっと気になります。燃費は驚異の31.2km/L!

スゴい!

3代目アルトの登場は1988年。

1990年から排気量が550cc から660cc へとアップ! どんどんオシャレさんなデザインになってきます。

1994年に4代目、1998年に5代目、2004年に6代目がそれぞれ登場。

6代目はちょっと丸っこいデザインになりましたね! 親近感が湧いてきました。

2009年に7代目、2014年に8代目となり、現在に至ります。

初代から随分デザインが変わりましたね~! まあ、今は物品税の縛りがないですから、自由に設計ができますしね……(そのかわり消費税があるけれど)。

最新型は燃費が32.0~24.0km/Lだそうです。超燃費良いですね!

「アルト」は4か国から世界へ向けて生産されてきました。そして「アルト」は世界中でたくさん売れています! これからも「アルト」は、愛され親しまれて、乗り続けられていくことでしょう!

……以上、後半駆け足でしたが、これにてお終い!

あの頃これが欲しかった! 1979年に〝全国統一47万円〟のキャッチフレーズで一世を風靡した、初代スズキ「アルト」。

これを機会に、現行機種も期間限定で47万円になるといいなあ! なんちゃって!

※資料・画像引用 筆者自身の撮影によるもの、もしくはメーカー・販売店サイト、又はWikipedia等。
※本記事に登場する、登場人物のキャラクターや言動は炎上しそうな箇所はおおむねフィクションです。

文/FURU
デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描き兼ライター。電脳ねたがテーマの漫画を得意とする→https://www.furuyan.com
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YouTubeチャンネル開設中→https://www.youtube.com/user/furucyan/videos?sub_confirmation=1
2020年3月26日(木)J-WAVE 「STEP ONE」の「LIFE IN SMART」に生出演しました!

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