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人が集まる〝密〟な夢が意味する深層心理

2021.07.30

 人混みは避けなければならない――。しかし電車内は案外混んでいた。そしてこの光景は今朝見た夢とどこか似通っているようにも思えた。

今朝見た夢のことを考えながら駒込駅前を歩く

 普段はほとんど満員電車に乗ることはないのだが、もちろん東京の満員電車がどんなものであるのかは知っているし、年に何回かは通勤ラッシュのピークに近い時間帯に電車に乗ることもある。そして妙なことに今朝見た夢は満員電車に乗っていた夢だったのだ。

 夢の中で自分はけっこう大きな荷物を抱えていて、電車に乗り込む際には周囲に謝りながら詰めてもらい、恐縮しながら吊革につかまっていた。車両は山手線に近いものであったが、どういうわけか座席は一切なくて乗客は全員立っていた。まぁ、満員電車であればむしろ座席はないほうが都合がよいともいえるが……。

 用件を終えて駒込を歩いていた。夕方ではあるがまだまだ明るい。夏本番を迎え今日も夏日だ。これから少しすると連日のように猛暑が続くのだろう。

※画像はイメージです(筆者撮影)

 今朝は珍しく午前中から電車に乗ったのだが、けっこうな混み具合であった。車両内で何もすることがなく吊革につかまって液晶パネルの映像を眺めていると、今朝起きぬけに見ていた夢の中の光景に偶然にも似通っていることに気づいた。今日電車に乗ることになるのは数日前から決まっていたので、それが夢に何らかの影響を及ぼしたのだろうか。

 夢の中では車両内で特に何も起こらなかったのだが、目覚ましのアラームで起こされることなくそのまま夢を見続けていれば何らかの展開があったのかもしれない。ともあれ“密”な空間ではいろんなことが起こってほしくないものだが。

 駒込駅の北口から本郷通りを左に進み、JRの線路の上を跨る陸橋を渡る。後は帰るだけなのだが、部屋に戻ってからも少しは仕事をしなければならないのでどこかで何か食べて帰るつもりだ。

 もちろん今も自粛期間中であり、百貨店の営業などには規制緩和が見られるようにはなっているものの、それでもなるべく電車には乗らず、外食も控えたほうがいいに越したことはない。しかしたまに外出した際に1人でサッと食べる分にはいいだろう。

 陸橋を渡り終えて大通り沿いの歩道の最初の角を左折する。何のことはない。そこは駅の南口だった。改札を出て駅構内をすぐに左に進めば外に出ることなく南口に出られたのだ。

 駅から少し歩けば閑静な住宅街になってしまうというこの一帯だが、いくつか飲食店が集まっている路地が見える。良さそうな店があれば入ってみてもよいだろう。

※画像はイメージです(筆者撮影)

ロックダウン中に増えていた「明晰夢」

 相変わらず日々の感染者数も多く、自粛要請も続いているわけだが、それでも我々の意識もだいぶ適応はしてきているだろう。この感染症とはある程度長いつき合いになることを覚悟せざるを得ないからだ。

 初期の頃の自粛では人々の間で不安も大きく「コロナ不眠」が広がったともいわれている。慣れない自粛生活や在宅勤務で生活リズムが変わり、寝付けなかったり就寝中に何度も起きてしまうといった症状を訴える人が少なくなかったということだ。

 そして「コロナ不眠」は夢にも影響していたことが最新の研究からも報告されている。まどろみながら自分でも夢を見ていることがわかる明晰夢(lucid dream)を見ることが、ロックダウン中には増えていたというのである。


 イタリアのサンプルで実施された最初の有望な研究を紹介します。100人の被験者が、社会人口統計情報を含むWeb調査を受け、ロックダウン中の睡眠と臨床措置を収集する質問票に記入するように求められました。

 最終的に90人の被験者が2週間続く縦断的プロトコルに参加しました。完全ロックダウンの最初の週(4月28日から5月4日)、制限緩和の第2週(5月5日から5月11日)に被験者は自宅で夢の内容を記録し、毎朝「夢日記」を完成するように求められました。

 統計的比較により参加者は、ロックダウン後よりもロックダウン中の方が目覚めの数が多く、入眠が困難で、夢を思い出すことが多く、明晰夢の頻度が高いことが示されました。

※「Wiley Online Library」より引用


 イタリアのローマ・サピエンツァ大学の研究チームが2021年7月に「Journal of Sleep Research」で発表した研究では、実験参加者に“夢日記”をつけてもらう実験を行っている。

 90人にイタリア人がロックダウン中の1週間とその後のロックダウンの規制が緩和された1週間に“夢日記”を記録したのだが、収集したデータを分析したところロックダウン中には明晰夢を見る確率が高まっていたことが浮き彫りになったのである。

 研究チームによれば、ロックダウン中の明晰夢の増加は、パンデミック体験による不安で就寝中に目覚めることに対処しようとしている身体の試みを反映している可能性があると仮定している。初期の頃のロックダウンはそれほどまでに人々のストレスになっていたということになる。研究チームはこの期間に受けた人々のストレスは“集団的トラウマ”であったと説明しているのだ。

熱々の鉄板で供されたジンギスカンをいただく

 住宅街に続く道を入っていくとステーキ店がある。ステーキ店なのに牛丼店のようなコの字のカウンターだけというちょっと珍しい店だ。入ってみよう。

 この店のスタンダードのステーキにしようと思っていたのだが、券売機を見るとジンギスカンがある。それも面白い。ジンギスカンにしてみよう。加えてサラダのボタンも押した。

 空いている席に着かせてもらい店員さんに食券を渡す。ホールの女性が1人と奥に調理している男性が1人の2人で切り盛りしているようだ。

 先客は男性の1人客が2人と年配のカップルが1組であった。夕方というまだ若干夕食には早い時間だが、これだけお客が入っているというのはやはり地元の人気店ということなのだろう。

 ロックダウンと夢の関係を探った研究ではほかにも興味深いことに、ロックダウン緩和中の夢の舞台は多数の人々が集う場所という状況が多いこともまた報告されている。それまでのロックダウンで1人で過ごす時間が増えたことの反動のあらわれなのだろうか。

 まさに今朝の夢が満員電車という人混みの状況であった。まだまだ“準”ロックダウンの状況が続いてはいるが、百貨店や映画館などの営業規制要請はかなり緩和されてきたことも事実だ。こうした状況で満員電車という多数の人々が集う場所が夢に出てきたとしても、今回の研究からは不思議ではないことになる。

 サラダに続いてジンギスカンがやってきた。テーブルに敷かれている紙のシートにいろいろ説明が書いてあり、鉄板がとにかく熱くて油がはねるため料理が運ばれてしばらくはこの紙のシートを両手で持ち上げて飛んでくる油の飛沫を遮るようにと記されてありそれに従う。確かにすごい油のはねようだ。ライスとカップに入ったスープも運ばれてくる。

 1分くらいはシートを持ち上げていたかもしれない。ようやく油のはねが鈍ってきたが、それでもまだ鉄板は熱々で音をたてている。

※画像はイメージです(筆者撮影)

 ジンギスカンのラム肉はほとんど生の状態で鉄板に乗せられているので、この1分でだいぶ焼けたとはいえ肉をひっくり返したりして自分で焼かなければならない。もやしなどの付け合わせの野菜類もある程度自分で炒めなければならないだろう。食べるまでにはもうひと仕事だ。

 お客が続けて入ってくる。男性の2人客の次には若者の3人組が入ってきてカウンターがたちまち8割ほど埋まる。食べ終えて店を出るお客も2人続いたので満席になることはなかったが店内はかなりの賑わいだ。

 人混みは避けなければならないご時世だが、ここは黙って食べて帰ることにしたい。……肉はようやく食べられそうだ。サラダを急ぎ気味に食べ終えてから焼けたラム肉をさっそくいただく。美味い。

 このようにステーキ用の鉄板の上でラム肉を焼いて食べるのは初めてのことでなかなか面白い。次に来る機会があれば普通のステーキを食べることにしよう。その日はコロナ禍の影響を受けていない夢を見た日であってほしいものだが。

文/仲田しんじ

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