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リチャード・ブランソン、ジェフ・ベゾスが続々と宇宙へ!大富豪たちが自ら乗船して世界にアピールすることの大きな意義

2021.08.01

世界に大きなニュースが流れた。リチャード・ブランソン氏とジェフ・ベゾス氏自らが、自社の開発した宇宙船に搭乗し、見事に宇宙旅行を成功させたのだ!この宇宙旅行は、サブオービタル旅行と言われる。宇宙と言われる高度まで到達し、数分間の無重力体験や宇宙船からの地球や深宇宙を眺めながら、地球へと帰還する旅行だ。このニュースは、宇宙旅行の“幕開け”というメッセージを、世界の多くの人々に対して届けたことだろう。では、この宇宙旅行がどんなものだったのか、どんなメッセージ性があるのか、今回は、そんな話題について紹介したいと思う。

https://pressftp.virgingalactic.com/virgingalactic/press
(Richard Branson at zero g)

Virgin Galacticが成功させた宇宙旅行

まず、今回のリチャード・ブランソン氏とジェフ・ベゾス氏が成し遂げた宇宙旅行を時系列に整理したい。2021年7月11日、Virgin Galacticは、リチャード・ブランソン氏を乗せたVSS Unity宇宙船で、見事宇宙旅行を成功させた。読者の多くはすでにご存知かもしれないが、今一度、Virgin Galacticの宇宙旅行はどのようなものかおさらいしたい。

Virgin Galacticは、VMS Eveという大型の飛行機の中央部にVSS Unityという宇宙船を搭載。VSS Unityはロケットモーターを搭載した有翼型の輸送機だ。滑走路から離陸するVMS Eveは、ある高度まで到達したあと、VSS Unityを分離する。VSS Unityは、分離後、ロケットモーターを点火させマッハ3のスピードに加速。宇宙へと到達するのだ。そして、VSS Unityは、大気圏を突入し、飛行機のように滑走路へと着陸、帰還する。

宇宙を飛行するVSS Unity
(出典:Virgin Galactic)
 (VSS Unity in space during #Unity22 test flight)

やはり、注目すべきは、宇宙旅行の醍醐味である宇宙船内での行動だろう。無重力体験を体験する映像、窓から地球を眺める様子、地球に帰還する際に着席してシートベルトを着用する様子などが映像に収められている。無重力体験や窓から宇宙を眺める様子は、シーンは違えど、国際宇宙ステーションISSなどの宇宙飛行士の映像からある程度想像はできる。

今回、地球に帰還する無重力状態のときに着席してシートベルトを着用するシーンが見れたことは、将来の宇宙旅行者に参考になったことだろう。ほかにも、ダークブルーを貴重としたデザイン性の高い船内宇宙服、VSS Unityのゆったりとしたインテリア、天井部にもある窓や無駄のないスタイリッシュなチェアなど個々を注目していたらキリがない。

無重力体験をするリチャードブランソン氏
(出典:Virgin Galactic)
(Richard Branson in space #Unity22)

また、Virgin Galacticから、VMS Eveが滑走路から離陸する様子から、VSS Unityに搭乗したリチャードブランソン氏が地球へと帰還するまでの映像が配信されているのでぜひご覧いただきたい。

Virgin Galacticの宇宙旅行の動画はこちら

Blue Originが成功させた宇宙旅行

そして、次は、ジェフ・ベゾス氏の宇宙旅行。2021年7月20日、Blue Originは、宇宙旅行を成功させた。こちらも読者の多くにはおさらいになるが、Blue Originは、New Shepardというロケットで打ち上げる。上部にはクルーカプセルである宇宙船が搭載されていて、宇宙空間へと到達したあとに分離される。そして宇宙船内の搭乗者は、無重力体験、窓からの地球や深宇宙を眺めたりする。宇宙船は、カプセルタイプなので、大気圏突入後にパラシュートが開き、地球の地上に不時着するのだ。

Blue OriginのShepard
(出典:Blue Origin)

実際に、New Shepard宇宙船船内の様子の画像もある。船内はとてもゆったりとした空間。インテリアもおしゃれだ。中央部には円筒状のものがあり、無重力状態のときに姿勢を保つためのホルダーも確認できる。また、ブルーを貴重とした、とてもスタイリッシュでかっこいいデザインの船内宇宙服を着ている。ジェフ・ベゾス氏だろうか、ピンポン球らしいものを手にしている。無重力状態のときに、投げようとしている様子も映されている。

(出典:Blue Origin)

今回のBlue Originの宇宙旅行には、他にも偉業がある。それは、82歳の高齢者と18歳の若者が搭乗していたことだ。同時に宇宙旅行最年長、最年少記録をも樹立しているのだ。これは、将来の宇宙旅行に高齢者でも若者でも行けることを全世界にアピールしている。この82歳の高齢者がどのような訓練を受けたのか詳細が気になるところだ。また、ロケット燃料部分の垂直着陸帰還にも成功させている。今後コスト削減策をもアピールし、今後宇宙旅行の価格帯についてもなんらかのメッセージを与えているのではないだろうか。

また、Blue Originの宇宙旅行の様子が映像が配信されている。ぜひご覧いただきたい。

Blue Originの宇宙旅行の動画はこちら

世界初となるサブオービタル宇宙旅行を成功させたのはどっち?

Virgin Galactic、Blue Originの宇宙旅行成功のニュースが各機関から流れた際、宇宙ビジネスに精通しているかたであれば、ニュースのタイトルに少し違和感を感じた方も多いのではないか。あるニュースでは、Blue Originのほうが時系列的には後なのに世界初というタイトルが表示されていたなど。これは、何を意味するのであろうか。これは、到達高度が関係していると思われる。一般的に宇宙とは、高度100km以上と定義され、カーマンラインと呼ばれている。一般的にと申し上げたが、機関によっては、”宇宙”の定義が異なる。定義と申し上げたのは正確でないかもしれないが、アメリカ連邦航空局FAA、アメリカ軍、科学者などは、高度80km以上を、もしくは高度92.6km以上を宇宙と呼ぶこともあるのだ。

Virgin Galacticの到達高度は約86km、Blue Originの到達高度は高度100kmとなっている。そのため、”一般的”に定義されているカーマンラインの高度100kmの認識が先行し、上記のような報道が出たのだと推測される。

先日、筆者は、別の記事で気球の成層圏旅行について紹介した。成層圏とは高度20-30kmほど。しかしこの成層圏といっても実際に行ってみれば、十分宇宙に行った気分になれる環境が整った高度だ。

いかがだっただろうか。後半では、本質とは外れる議論をしてしまったが、宇宙旅行の“幕開け”というメッセージをVirgin Galacticのリチャード・ブランソン氏、Blue Originのジェフ・ベゾス氏ともに全世界へと送ったことには間違いない。創業者自らが、自社の開発した宇宙船へ搭乗し、安全性や従来にはないデザイン性、エンタメ性などをアピールしたことで、今後さらに宇宙旅行が進化していくのではないか、そんな期待感が感じられる出来事であった。

文/齊田興哉
2004年東北大学大学院工学研究科を修了(工学博士)。同年、宇宙航空研究開発機構JAXAに入社し、人工衛星の2機の開発プロジェクトに従事。2012年日本総合研究所に入社。官公庁、企業向けの宇宙ビジネスのコンサルティングに従事。現在は各メディアの情報発信に力を入れている。

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