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絵本で人生が変わった!シングルワーキングマザーの〝読み聞かせる〟子育て術

2021.07.24

子育てが不安で「しつけ」に必死だった赤ちゃん時代

「子どもの才能や資質を引き出したい」そう考える親は多いことでしょう。私自身、長男が誕生した2000年、48時間の陣痛の苦しみを乗り越えて、無事に生まれたことの安堵感と、この上ない幸福感に感謝の気持ちでいっぱいでした。

しかし、いざ育児が始まると、その気持ちはあっという間に変わってしまいました。子どもの成長とともに、ハイハイが平均より早いと喜び、またあるときは、つかまり立ちが平均より遅いと心配し、生まれてまだ1年経たない息子に、一喜一憂ばかり。次第に子育てがどんどん不安になっていき、さらに育児書をたくさん読みあさりました。

そんな私を救ってくれたのが絵本の読み聞かせでした。当時の私はフルタイムの仕事もし、一日10分の読み聞かせが、子どものために使える精一杯の時間だったからです。

息子が2歳、0歳の時、警察官の夫が殉職

 そんな中、長男が2歳、次男が0歳のとき、警察官だった夫が殉職するという、まさかの出来事が私の人生を変えました。まだ、32歳だった私は、夫がこの世からいなくなるなんて、もちろん想像もしていませんでした。愛する人を失った悲しみから、夫の後を追って死にたいという気持ちと、2人の幼い子どものために生きる気力を持ちたいという想い。ブレーキとアクセルを全開で踏んでいる毎日でした。

読み聞かせが自分も癒してくれた

 深い悲しみの中でも、子育ては待ってくれません。そんな私を慰めてくれたのが、絵本を読み聞かせる時間でした。ケラケラ笑って楽しんでいる様子や、時には集中して聞いてくれ、もう一回読んで、といわれることで、私の子育てを肯定してくれているようにも感じました。一方で、早く寝かさなきゃという焦りもありました。

 そこで、絵本を早く読んでみると、子どもは今まで以上に集中してくれました。声色を変えない、正直ずぼらな読み聞かせ方でしたが、子どもはとても楽しそうでした。子どもたちに「聞いてくれてありがとう」と毎回、心から言えるようになりました。

 人は優しい言葉を口にしながら、イライラしたり、怒ることが出来ません。私は絵本で楽しい言葉や、優しい言葉、ワクワクする言葉を口にすることで、悲しみを少しずつ忘れることができました。そして、子どもたちが笑顔で楽しんでいる姿に、自分自身も救われたのです。毎日の育児で疲れ、先の不安にもんもんとする日もありましたが、そんなときも、お気に入りの絵本を手に取ると心が穏やかになり、癒やされました。

絵本のおかげで子どもの「得意」に気づく

 時に子どもが成長していく過程で、様々な失敗を経験するようになり、自己肯定感が下がることもありました。そんなときも我が家の本棚にある自己肯定感が上がる物語の絵本たちが救ってくれました。

 子育てに関する情報がたくさんあふれている情報化時代、子育て中の多くの方は、どんな子育てがいいのか悩んでいると思います。我が子を見るよりも先に情報に目を向け、他人の子どもに目が行き、子どものことで一喜一憂しやすいのです。私自身、例にもれずそんな母親でした。

 しかし、絵本の読み聞かせを通して子どもの才能に気づくことができました。子どもの好きな物語、好きな色、好きな登場人物、笑いのツボ、怒る場面、悲しむ場面が分かると、子どもの好きなことや得意なことが自然にわかるようになったのです。そして、子どもの得意分野に集中させてあげることで、彼らの才能を引き出すことができました。

独自のメソッドで4万人が受講する人気講座に成長

 このメソッドを体系化し、実践しているのが私の主催している「絵本未来創造機構」です。私や仲間たちが絵本子育ての経験を通して確信した、脳と心がぐんぐん育つ絵本の読み方選び方を伝えています。子どもは誰でも天才です。その才能を引き出すのは、子どもを信じる親の愛情です。絵本のハッピーストーリーや、優しい言葉を通して子どもに愛が伝わります。

 そして子どもは愛されていることを実感し、愛情を土台として、いろいろなことにチャレンジし、失敗してもくじけない柔軟な心が生まれるのです。一日10分でも、絵本を読み聞かせる効果は絶大です。その10分でさえも忙しくてできないと感じている方こそ、このメソッドを試して欲しいと思っています。

 読み聞かせた後の子どもの反応に驚き、そして喜びを感じるはずです。人は一瞬で変わることに価値を感じやすいのですが、本当の答えは青になって、何十倍もプラスになってやってくるのです。

20歳になった長男からもらった手紙

 我が家のリビングルームには今も2,000冊以上の絵本があります。私の日課は朝起きて、ふと目が合った絵本を手に取り読むことです。不思議と思われるかもしれませんが、絵本から気づきやエールをもらえます。何か辛いことがあったとき、本棚にある絵本を読むだけで、なつかしい気持ちを思い出し、癒やされ、また元気を取り戻すことができるのです。

 私は苦しい経験があったからこそ、天命と思えるような素晴しい仕事に出逢うことができました。先日成人式を迎えた長男からもらった手紙には「お父さんが亡くなって母さんは大変だったと思うし、辛かったと思うけど、ぼくはいつも母さんが笑顔でいてくれたから、寂しいと思ったことはなかったよ。一番嬉しかったのは絵本の読み聞かせだった」と書かれていました。

文/仲宗根 敦子

親と子のしあわせな未来をつくる、絵本の読み聞かせ方を指導する一般財団法人「絵本未来 創造機構」代表理事。大手航空会社に勤務中、長男が2歳、次男が0歳のときに、警察官だった夫が殉職。その後フルタイム勤務のシングルマザーとして、子どもたちに接することができる短い時間の中で育児に悩み、息子たちに絵本の読み聞かせを始めたところ、子どもの変化と自身の精神安定のために、いかに絵本が良いかを実感。その内容を体系化し、1人で講座をスタートさせ2017年に協会設立。絵本講座以外に文章講座、夢を叶える講座などを主催し、小・中・高校・大学や公立図書館、企業等での講演を行い、団体設立からわずか4年で、約4万人が講座を体験。また、日本全国はもちろん、海外では台湾・シンガポール・イギリス等で、同協会の認定講師、約700人が、絵本読み聞かせのプロフェッショナルとして活躍している。著書に、『子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み方 選び方』(パイインターナショナル)がある。

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