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社員の言葉遣いやメールの文面から見えてくる会社のレベル

2021.07.14

■連載/あるあるビジネス処方箋

私は今年がフリーランスになり、17年目。この間、出版社やIT企業の120人ほどの編集者やウェブディレクターらと仕事をしてきた。この人たちの発する言葉やメールに書く内容、仕事の仕方や進め方は新卒採用時の入社の難易度にある程度比例しているとつくづく思う。つまり、難易度が上がるほどにそのレベルが上がるのだ。

今回は、出版界やIT企業の業界でその難易度が平均よりも低い企業(社員数300人以下に集中している)の社員の言動や仕事の仕方にフォーカスを当ててとらえてみたい。採用試験を受ける前やビジネスの取引をする際に参考にしてもらいたい

1. 感情的になりやすい

とかく、興奮しやすいのが大きな特徴だ。不本意や不都合なことに感情的な態度をとる。20代ならともかく、30~40代になっても露骨だ。人前でも、むき出しになる。社員教育を十分に受けていないのか、常識や素養がないのか、正確にはわからないがその傾向は確かにある。こちらが腫れ物に触るように接しないといけない。心底、疲れる相手だ。

2. 意見を言われることに免疫ができていない

仕事について何かを指摘されると、冷静さをなくす傾向がある。自信のなさの表れか、理解力が低いのか、私は判断ができないが、こちらが何度指摘しても、同じことを繰り返すケースが多い。意見を言われると、自分を否定されたと受け止める場合もあるようだ。これも、社員教育を受けていないことが一因にあるように思えてならない。

3. メールの文面が、けんか腰になることもしばしば

1と2が特徴の人は、得てしてメールで激しい反論や弁明をしてくる。スクロールを下に数回しないと、読み終えない分量を書いてあるケースもあった。そのパソコンが会社の貸与物であり、勤務時間中であること。ビジネスのメールであること。これらの意識が抜け落ちている。仕事の議論の意味がわかっておらず、必ず「勝ち・負け」でとらえる癖がある。

4. 処理能力が低い

ビジネスにおける処理能力とは、例えば時間内で文章や資料を読んで、正確に深く理解する力やそれをもとに時間内に正しく、自分の考えを迅速に伝える力を意味する。具体的には電話や打ち合わせ、メールでの意思疎通力や請求書、見積書、契約書を理解し、正確に迅速に処理することができるか否かだ。

会社員をしていくうえで最も大切な力が、処理能力だと私は思う。いわゆる一流企業(各業界の上位5番以内=売上、経常利益、正社員数などの総合評価)やメガベンチャー企業の社員は総じて処理能力が高い。だからこそ、電話やメールのやりとりがスムーズで、打ち合わせのレベルも高い。仕事全体にスピード感がある。

新卒の採用試験の難易度が低い企業の社員は、処理能力に難が多い。本来、会社としてここを問題視して教育するべきなのだが、私にはその責任を放棄しているように思える。

5. お金の支払いにルーズ

処理能力が相対的に低いがゆえに、お金のトラブルも絶えない。支払うべき時期に経理の手続きを忘れるケースが多発する。あるいは、契約書や掲載号(執筆者が書いた記事が載った号)を本人に送ることを忘れる。理解力が低いがゆえに、おぼろげな理解でとどまり、意識や体がきちんと時間内に動かないのだろうか。

経営状態が悪く、支払うことができない場合があるのかもしれない。たとえ、そうであっても支払いの遅れは法律や社会常識に照らし合わせて許されないが、社員の処理能力が低いことも大きな理由にあると思われる。

本連載でも「なぜ、規模が小さい会社ほどパワハラが目立つのか?」で私の考えを紹介したが、このクラスの企業は上司から部下へのパワハラが確かに多い。私は、こういう企業を「実力主義」などともてはやしたり、称えたりはしない。少なくとも、新卒時には入社するべきところではない、と繰り返し強調したい。読者諸氏が大きな損をする可能性が高いからこそ、しつこく書いている。今回取り上げたような人が多数いる職場で人を時間内であるレベルまで育てるのは相当に難しい。だから、離職率は高い。辞めていく人が多いのは自然なことであり、賢明な判断と言える。

本来、マスメディアはこういうところまで踏み込んで報じるのが責任ではないだろうか。ところが、そのメディアの編集方針である「ベンチャー企業や中小企業の側に立って伝える」ことを理由に、紙面を読むとありのままの姿を報じるのを封印していると思える場合すらある。それが、企業の浄化作用を働かせないようにして、労働の現場を劣悪にする一因だと私はかねてから思う。

文/吉田典史

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