「うさぎの餅つき」の寄木細工に話題沸騰
寄木細工とは、木材本来の色味や木目を生かして模様を作る木工技術のこと。
およそ200年の歴史を持つ伝統的な工芸品ですが、最近ではモダンでユニークな作品も目にするようになりました。
というわけで今回は、そんな寄木細工を営むハナノ工場(@hanano48385306)さんの話題の一品をご紹介。
「なんだこれ~!?」とツイッターで多くの人を笑顔にした、うさぎの餅つきの寄木細工がこちらです。
『伸び━━━━━━━━る!?』
ナニコレかわいい…っ!
びよ———んと伸びた餅と、それに翻弄されるうさぎくんの踏ん張りっぷりが最高ではないですか(笑)
ユニークな発想と木工とは思えない躍動感に、思わず多くの人が「すごい!」「超かわいい!」と絶賛したこちらのツイート。あっという間に5万件以上のいいねを獲得し、商品へのお問い合わせが殺到する事態となったのでした。
楽しい動物の寄木細工
ハナノ工場さんは、北海道の遠軽町(えんがるちょう)にある寄木細工の工房です。
「寄木細工は、もっともっと楽しい物。身近なもの。」をコンセプトに、様々な動物たちの日常を切り取った木工フィギュアを制作されています。
「牛乳を飲む牛」
「コタツでくつろぐうさぎ」
「おでん屋さんで1杯やっているクマと犬」などなど…
ハナノ工場さんが生み出す彼らの日常(!?)はなんともバラエティに富んでいます。
さらに驚くべきはその技術。ひとつひとつがこんなに小さなサイズにも関わらず、使っている材料はどの作品も天然木のみ。全てお1人の手作業で制作しており、寄木細工の伝統の通り一切着色も施していないのだそう。
目立たない部分までこの細かさ…職人のこだわりを感じますね!
*
他では見ないような作風のハナノ工場さんですが、動物フィギュアを作り始めたきっかけはあるのかと思い尋ねてみたところ
「特にありませんが、なんとなくあったら楽しいかなと…(笑)」
というお答えが!
なんとなく…とはいえ、やはり寄木細工を楽しんでもらいたいという思いに通じているみたいですね。
作品によって制作期間は異なりますが、受注生産で注文が殺到したため現在は約2か月待ちということです。
有り得ないポーズと躍動感が話題をさらった、動物の寄木細工作品をご紹介しました。
画像提供 ハナノ工場さん
北海道の遠軽町で今までにない木工品を目指して作っています。細かい部分もすべて木で作っていて、着色も一切していない完全天然木の作品であることが特徴です。
■ツイッター https://twitter.com/hanano48385306
■ウェブサイト http://hanano-factory.com/
■minne https://minne.com/@woolpoor/profile
■Creema https://www.creema.jp/c/hanano-factory
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.