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会社員が自律的な学びを継続するために必要な4つの要素

2021.06.29

「何を優先的に学ぶべきかわからない」「学習意欲はあるが継続がむずかしい」など、学びについて迷うことはないだろうか。

リクルートマネジメントソリューションズの組織行動研究所が2020年11月27日~29日、20代~50代の1年以上学びを継続している会社員489名に対して実施した「会社員の自律的な学びに関する実態調査」からは、多くの会社員の学び事情や継続術を知ることができ、自身が取り組む際の大きなヒントになりそうだ。

同社の組織行動研究所 研究員の解説のもと、紹介する。

会社員たちは今、何を自律的に学んでいるのか

リモートワークに、DX、働き方の多様化、副業解禁など、我々をとりまく環境は大きく変化した。そうした中、会社員たちは今、何を自律的に学んでいるのだろうか。

また、その学びから何を得て、どのように継続の工夫をしているのか。同調査の結果をかいつまんで紹介する。

●継続して取り組んでいる学びの内容と頻度

興味を持ち取り組んでいる学びの領域・学びの内容については、『語学/仕事系』が約4割、『生活/文化系』が約6割、小分類では多い順に「スポーツ・健康」「語学」「ビジネス知識・スキル」となった。

年代別に見ると、『語学/仕事系』は20代から30代で増加し、いったん40代で減少するが、50代で再び増加していた。50代で改めて学びの意欲が湧くようだ。

学びの頻度については、「週に4日以上」が27.0%、「週に2-3日」が32.7%だった。

頻度は学びの領域ごとに違いがみられ、特に頻度が多いのが「語学」「IT・情報処理」、比較的少ないのが「生活」「文化・芸術」だった。

学びの継続期間については、1-3年が41.9%と最も多く、次いで5年以上が38.7%だった。

本調査は「1年以上にわたり学びを継続している」人を対象としているが、全体の約6割が「1年以上継続することなく一過性に終わったことがある」と答えた。

一過性に終わった理由として、「忙しくて時間がとれない(25.2%)」「成果が感じられない、難しすぎた(14.1%)」「コロナで通えない、生活がかわった(10.5%)」といった回答が自由記述で挙がっていた。

●学び始めた理由・きっかけ

学び始めた理由・きっかけについては、学びの領域ごとに調査が行われた。

・『語学/仕事系』

「今の仕事に役立てたいと思った」が5割以上、「将来の仕事に役立てたいと思った」が4割以上と実用的な動機から始めた人が多かったが、「面白そうだと思った」という興味的な動機も4割弱みられた。

・『生活/文化系』

「面白そうだと思った」が5割以上と多くみられたが、「たまたま触れる機会があった」「人から誘われた」という浅い興味から始めた人も2割程度いた。

●取り組んでいる学びから得ているもの

会社員たちは、取り組んでいる学びから何を得られているのか。

・『語学/仕事系』『生活/文化系』共通

「そのことに取り組むのが楽しいと感じる」「自分が上達したり成長したりするのを感じる」が多く、楽しさや成長を感じていることがわかった。

・『語学/仕事系』

「仕事や生活に役立つ」「収入アップや仕事の獲得につながる」という仕事上の実用性や「周囲から一目おかれる」という優越感、「新しい知識が獲得できた」「新しいものの見方ができるようになった」という能力の獲得実感において高い傾向があった。

・『生活/文化系』

「毎日が楽しくなった」という情緒的な満足感や「その話題になるとたくさん話せる」という関係性の充実感が高くなっていた。

●自律的な学びを継続するための方法

続いては、多くの人が気になるであろう、自律的な学びを継続するための方法。会社員たちはどんな方法を取っているのか。

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所 研究員の佐藤裕子氏の解説とともに見ていこう。

【取材協力】

佐藤 裕子氏
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
組織行動研究所 研究員
1990年にリクルート入社。法人向けのアセスメント系研修の企画・開発、Webラーニングコンテンツの企画・開発などに携わる。その後、公開型セミナー事業の企画・開発などを経て、2014年より現職。研修での学びを職場で活用すること(転移)に関する研究や、機関誌の企画・編集などに携わる。

一般的に自律的な学習を促すと考えられる方法として、プランニング、コントロール、モニタリング、リレーションシップがあるといわれている。

「目標や見通しを持つ(プランニング)」

「行動や認知を自己管理する(コントロール)」

「振り返りと調整を行う(モニタリング)」

「仲間や指導者との関係性を構築する(リレーションシップ)」

調査では、この4つをそれぞれどのくらい行っていたかを、学びが継続したときと継続しなかったときについてそれぞれ尋ねた。

その結果、『語学/仕事系』『生活/文化系』のいずれも、学びが継続しなかったときに比べて、すべての項目が高い結果となっており、これらの4つが継続のカギであると再確認できた。

【すでに興味や知識のある領域は継続しやすい】

また継続したときと継続しなかったときで、特に差が大きかった理由としては次のことが多かった。

「すでにある程度の興味や知識がある領域である」
「自分がより興味を持てる領域に特化してさらに深く取り組む」
「やる気が薄れたときも、自分で気持ちをコントロールする」

これについて佐藤氏は、「学びについて『何を始めたらいいか定まらない』とはよく聞かれる悩みですが、すでに学んだことや経験したことは、大人の学びにとって豊かな資源になります。迷ったら、すでにある程度の興味や知識がある領域から深めたいものを絞り込んで取り組むのは、一つの有効な方法だと思います」とコメントしている。

【学びの領域によって継続のコツがある】

学びの領域によって、学びを継続するためのコツがあるようだ。

『生活/文化系』に比べて、『語学/仕事系』の学びを継続する方法として特に高かったのは、「自分の状況・状態がわかるようなフィードバックが得られる」「発表したり使ったりなどアウトプットの機会がある」だった。

『語学/仕事系』に比べて、『生活/文化系』の学びを継続する方法として特に高かったのは、「自分に合ったやり方・ペースで取り組める」「情報交換したり一緒に取り組んだりする仲間がいる」だった。

この結果を受けて、佐藤氏は「『プランニング』『コントロール』『モニタリング』『リレーションシップ』の各項目はいずれも自律的な学びを支えるものだといえますが、学びの目的や内容によって、継続のポイントとなるものは違ってきます。たとえば、仕事に関する学びなど社会的に役に立つことを目的に学ぶ場合は、学んだことを使う機会を積極的に作ったり周りの人からフィードバックを得る機会を持ったりすることが役立つようです。一方、純粋に学びを楽しんだり生活を充実させたりするために学ぶ場合は、その目的を見失わず、自分に合った無理のないペースや方法を保つことが、学びを続けていくために重要だと思われます。仲間の力をうまく借りるのもモチベーションを維持するのに有効ですが、周囲の期待や反応に気をとられすぎないことが大事だとのコメントが、調査の自由記述からは多数見られました。」

自律的な学びを継続するための工夫方法

同調査結果を受け、佐藤氏に自律的な学びを継続するための工夫方法についてアドバイスしてもらった。

「ひとりの人でも、学びを継続できた場合と、そうでない場合があります。しかし、そうした経験のなかから、自分にあった学び方を見出していくことが、次の新しい学びを成功させることに役立ちます。今回の調査対象は1年以上学びを継続している人でしたが、その6割はうまく続かず中断してしまった経験もあると答えています。うまくいかないことがあっても、それも糧にしながら、自分にあった学び方やテーマを探し、楽しく熱中できる学びを見つけていければ、生活の充実につながると思います」

会社員たちは、年代問わず、仕事、生活とあらゆるジャンルで学びを継続しており、うまく工夫しながら継続していることがわかった。

そして継続のコツは、「プランニング、コントロール、モニタリング、リレーションシップ」に加えて、「自分が興味・知識のある分野から取り組む」「語学/仕事系はフィードバック、アウトプットを重視し、生活/文化系は自分に合ったやり方・ペース、仲間づくりを意識する」ことが有効であるようだ。

自律的な学びが続かないと悩んでいる人は、ぜひ意識してみよう。

【調査出典】
リクルートマネジメントソリューションズ「会社員の自律的な学びに関する実態調査」

取材・文/石原亜香利

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