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つまらない仕事や単純作業にこそ改善のヒントあり!マネックス証券社長が若手社員に伝えたいこと

2021.06.29

今、目の前の仕事に楽しさや喜びを感じているだろうか? 特に入社当初は、単純作業の繰り返しで「つまらない」と感じた経験もあっただろう。

しかしよほどのチャンスがない限り、通常は、単純な仕事から担うものだ。マネックス証券の代表取締役社長、清明祐子氏もかつては銀行の釣銭を渡すだけの仕事から始まったという。

そこで今回は、清明氏に、つまらない仕事を独自の発想で乗り越えた経験を振り返ってインタビューに応じてもらった。新卒社員から中堅社員まで注目の内容だ。

社会人一年目の自分に宛てた手紙

(画像はイメージ)

今年の4月、マネックス・アセットマネジメントは、おまかせ資産運用サービス「ON COMPASS」のサービスリニューアルを機に、“目標に向かってリスク管理を徹底する”サービスコンセプトを受け、「夢や目標を持つ人を応援したい」想いのもと、社会人一年目の自分に手紙を書く企画を実施した。

特設サイトでは、7名の著名人らがかつての自分、社会人一年目の未熟な自分を振り返り、その自分宛てに書いた手紙が掲載されている。

そのうちの一つが清明氏の手紙。銀行員時代の彼女が、つまらない単純な仕事に対してどのように考え、どのように結果を出し、評価されたのか、その秘訣がつづられている。

タイトルは「社会人一年目の清明祐子へ。 釣銭の先にある未来」。

「#ありがとう1年目のわたし」特設サイトより

その中で、次の部分が特に印象深い内容だ。

「法人営業1年目の新人には、毎日、時に往復1時間かけて釣銭を渡して帰ってくるという、正直言ってつまらないお仕事もあって大変だよね。」

「でも、そんな仕事もどうしたら楽しくなるだろう、どうせやるなら楽しくやろうって考えて、笑顔で挨拶したり、率先して雑用をしていたら先輩や取引先の方から褒められたり頼られるようになって嬉しかったよね。釣銭運ぶだけで「10年に一度の逸材だ!」だものね。」

「思い返せば、「人生はあなたのものだから、自分で考えて行動しなさい」といつもお父さんから言われて育ちましたね。」

そこでこのエピソードとともに、清明氏の仕事に対するスタンスについてインタビューを行った。

仕事を楽しむ秘訣は「どうしたら楽しくなるだろう?」と自分で考えること

【取材協力】

清明祐子氏
マネックス証券株式会社 代表取締役社長
三和銀行(現三菱UFJ銀行)へ入行後、 MKSパートナーズの参画等を経て、 2019年 4月マネックス証券代表取締役社長に就任 現任 )。マネックスグループ代表執行役 COO、代表執行役 CFOも兼任。

――銀行の法人営業時代、釣銭を渡すだけなどのほか、どのような単純労働があったのでしょうか?

清明氏:どちらかというと、釣銭を渡すという理由があるのは楽なほうです。具体的な業務があるということですよね。実際には、何もなくても毎日のようにお客様のところに顔を出して、ニーズは何か、自分で理解しよう、何か提案しようと努めていました。

私が入行したときに配属された法人営業部は、「お金を貸す」「決済する」「外国為替を扱う」などが業務の中心で、商品だけでは差別化を図るのがむずかしい状況でした。よって、営業担当者である自分のコンサルテーションの力、つまりソフトの面で他の銀行との差がつくと考えて行動していました。とにかく足を運び、頭を使って稼ぐイメージです。

――釣銭を運ぶだけで「10年に一度の逸材だ!」と評価されたのでしょうか?

清明氏:釣銭を渡すのはタッチポイントであり、それがあることでお客様とのコミュニケーションが生まれます。誰もが気持ちよく一日を過ごしたいし、できれば、心地よく仕事をしたいはず。私もそうでした。ですので、毎朝、明るく元気に「おはようございます!」と言って部屋に入り、「暑いですねー、体調いかがですか?」という会話をしました。それだけです。ですがそんな風に「釣銭運び」という一見するとつまらない仕事を楽しそうにやる姿を評価してくださったんだと思います。「清明さんが来ると雰囲気が明るくなるね」と。「どんな仕事でも、必ず何かの価値を生む」「すべての仕事は心持ち次第」。あの時からそう思って仕事に取り組んでいます。

――単純労働を「どうしたら楽しくなるだろう?どうせやるなら楽しくやろう」と思ったきっかけや、影響を受けた人などはいますか?

清明氏:母の影響が大きいですね。母は「とにかく明るく」「人のことを先に嫌いになってはいけない」「苦手な人ほど近づくと学びがある」といつも言っていました。そして母の周りには、いつも人の輪と笑い声があったんですよね。

たとえ単純な仕事でも、つまらない仕事でも、仕事として存在しているのならやる意義があるのだろう、だとすると、誰よりも上手にやることや、その単純な仕事を付加価値に変えることを目標に置いて、まるでゲームのようにそのゴールの達成に向けて楽しんでいたんですよね。そうしていると、なぜか周囲もその仕事に興味を抱き、人が集まってくるんです。母の人間関係の作り方ってこういうことだったのかな、と思いました。

目の前のことを全力でやらない限り、周囲に次のことを語っても信憑性を感じてもらえないし、下手をすれば「何もやっていないのに文句ばかり言う人間」になってしまう。だから、結果を出してからものを言うべきだと常に考えてきました。

――お父様から「自分で考えて行動しなさい」と言われたというエピソードを詳しく教えてください。

清明氏:父は、「親として永遠に子どもに伴走することができないし、人は、自分にしか自分の人生をデザインできない」という考えの持ち主でした。「私」という人間を尊重してくれていたんだと思います。また、自立心が強いという私の個性を活かそうともしてくれたのでないでしょうか。一応、女の子なのに、小学生の頃から門限もなく、「自分で好きに決めなさい。だけど、遅くなっても迎えには行きません。」と言われていました。

「ラッキー」と思って、遅くまで外で遊んでいて、気付くと周りがすっかり暗くなって怖い思いをした日も、頑張って一人で帰るしかありません。こうして私は「自由と責任」を学んだわけです。

また父から「勉強をやりなさい」「これを習いなさい」と言われた記憶は一度もありません。でも、自分から「やりたい」と言ったことはやらせてもらえました。自分で考えて、自分で決断する。自分で決めたことだから、責任を持ってやり抜く。その経験を積み重ねて、一人前の人間に育てる、そういう教育方針だったのかなと感じています。

――現在、仕事がつまらないと感じている20~30代ビジネスパーソンにメッセージを。

清明氏:私は銀行入行後の3年間で、釣銭を運ぶことを含めお客様とコミュニケーションを図り、失敗も成功もある中で経験を積み上げることで信頼され、任される範囲が広がっていくことを学びました。

いま、仕事をして得られるお給料は、どこから出ているのか考えてみてください。業態がBtoBでも、BtoCでも、お客様が選んでくださり、対価を支払ってくれたところから生まれています。だからこそ、お客様のことを一番に考えて、ニーズにしっかりと応えなければいけない。つまらないことの先には、それを必要としている人がいる。そう考えると何だか嬉しくないですか?

会社はたくさんのチームで成り立っています。一生懸命な姿は、見ていてくれる誰かがいて、共感や支援の輪が広がっていきます。今いる場所で、一目置かれるようになったら、新しい仕事を任されたり、あるいは外から一緒に仕事をしないかと声がかかるかもしれません。「つまらないのは誰かのせいではなく、自分の責任」だと考えると、前向きに仕事に取り組めるのではないかと、私が受けた教育や経験から考えます。

コロナ禍で大きな環境変化があり、目の前の仕事に対する考え方や目標も変化した人は多いのではないだろうか。そんなとき、改めて、自分の仕事に対する捉え方を見直す良いヒントになりそうだ。

【参考】
マネックス・アセットマネジメント「#ありがとう1年目のわたし ON COMPASSリニューアル1周年記念」
https://on-compass.com/lp/1st-year

取材・文/石原亜香利

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