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捨てられる宇治茶が植物に生まれ変わる!宇治茶とお花の新しい楽しみ方「茶和花」

2021.07.02

■茂木雅世のお茶でchill out!

少しの気温の変化や天候にも気を配りながら、手間を惜しまず丁寧に栽培されている宇治茶。その繊細ながら奥深い香りや味わいは、いつの時代も多くの人の心をとらえて離さない。

しかし、そんな繊細な植物であるがゆえ、商品に仕上げていく工程で市場に卸せないものや賞味期限が切れてしまうものも多く、やむを得ず廃棄されているお茶の葉もあるのだそうだ。

そんな口にすることが出来ないお茶を捨てるのではなく、植物として生まれ変わらせ、新たな価値を創り出しているブランドが、京都・宇治にある。

お茶を素材に使った新しいタイプのフラワーアレンジメントをつくりだしている“茶和花”

“アートを身近に”という思いの元、長くアートに関わる活動をしてきたという株式会社TAJIRO工房が運営するものづくりの現場から生まれたブランドだ。

メンバーは主に、フラワーデザイナーである姉の石川郁美さんと経営を担当している妹の三好亜海さん。10年程前から宇治で生花の教室を開くなどし、姉妹で活動を行ってきた。

宇治という土地に育ててもらったという想いも強く、いつかは宇治に恩返しが出来るような事業がしたいという想いを抱く中、ふと「お茶も植物である」ということに気が付いたという。

国内のみならず国外にもその名を知られる宇治茶だが、それだけに市場に卸せないものや賞味期限切れのため廃棄されるお茶の葉も多くあることを知ったメンバーは、そのお茶の葉を使用し、観賞用の造形植物を創りことを思いつく。

長らく植物を扱ってきたアーティストとしての目線そしてお茶農家を初めとするものづくりに対するリスペクトの気持ちが重なり合って、茶和花の“新たなお茶の楽しみ方”が形になっていった。

コンセプトは“お茶が植物にもどる”

本物のお花の水分を抜き、特殊加工して作られたプリザーブドフラワー。そして、口にすることは出来なくなってしまったけれど、香りや見た目の素晴らしさは十分に持ち合わせている宇治茶。

そんなお花と宇治茶を組み合わせて作られたフラワーボックスを初めて手にした時は、とても心が躍った。

“茶葉の香りと湿気に弱いプリザーブドフラワーを表現するために採用した”という重厚な木箱を開けると、隙間なく詰められた可憐なお花とお茶の葉。

お茶の葉は、何度も足を運び、譲りうけた京都・和束町の「和茶園」のお茶だという。

フラワーデザイナー石川郁美さんによってデザインされた「宇治駅」「源氏物語」「宇治橋」「三室戸」「黄檗」といったオリジナルの作品は、どれも宇治の風景を彷彿とさせるものばかり。

小さな箱の中に表現された、お花とお茶の世界を味わう時間も、唯一無二の時間だった。

宇治にある「茶和花」の店舗では、好きなお花とお茶の葉を選び、木箱の中に詰め込む制作体験も開催されていて、宇治を訪れた想い出に訪れる人も増えているという。

また、コロナ禍で宇治を訪れることが出来ないという人には、自宅で木箱の中にお花とお茶を飾る体験が楽しめる「自宅造形キット」が人気。

姉であるフラワーデザイナーの石川郁美さんが選定した花材、木箱、そして煎茶とほうじ茶のお茶の葉が袋に入ってセットになって届くので、宇治茶の香りや色に癒されながら、自宅にいながら、少しだけ宇治を感じることも出来そうだ。

「宇治茶は飲んでもらうのが一番。でも捨ててしまうものがあるならば、まだ残されている香りや見た目を活かした作品を通して、宇治のお茶農家の方達の苦労や宇治茶の魅力を伝えたい」と語る茶和花の三好さん。

お茶の楽しみ方は”飲む”だけにとどまらない。

茶和花のあたたかい作品を通して、改めてそう気づかされた。

茶和花 → https://chawaka.jp/

文/茂木雅世(もき まさよ)

お茶好きが高じて、2009年仕事を辞めてお茶の世界へ。2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまい始め、現在はお茶にまつわるモノ・コトの企画・商品プロデュース・コラム執筆やメディア出演などの活動を行っている。ゆるっとお茶を楽しもうが合言葉の“ゆる煎茶部”代表。FMyokohama「NIPPON CHA茶CHA」では最新のお茶情報を毎週発信中。
煎茶道 東阿部流師範/ティーエッセイスト
Instagram:https://www.instagram.com/moki98per/
Twitter:https://twitter.com/ocharock

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