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どのような環境でも自分と周囲を生かして成果を出し続けられるプロフェッショナルになるヒント

2021.06.27

コロナ禍で、良い意味で自分の弱さや不足点を目の当たりにすることが増えたかもしれない。それは多くの人が感じていることであるようだ。新しい時代に適応するため、そして躍進していくのに必要なスキルが絞られてきた。

企業研修を実施するリクルートマネジメントソリューションズで、先日生まれた新しい研修のテーマは、「どのような環境下でも自分と周囲を生かし成果を出し続けられる」プロフェッショナルを育てるものだった。今、まさに求められる人物像及びスキルとは? それを培う方法は? リクルートマネジメントソリューションズの主任研究員に聞く。

「どのような環境下でも自分と周囲を生かし成果を出し続けられるプロフェッショナル」とは?

リクルートマネジメントソリューションズは、2021年3月に「どのような環境下でも自分と周囲を生かし成果を出し続けられるプロフェッショナル」を目指す中堅社員向け研修「S-BT」サービスの提供をスタートした。

リモートワークの増加、AI・DX時代の到来、働き方の多様化、副業解禁など様々な環境変化を受け、それに対応するための中堅社員に求められる理想形を追求し、育てるのが目的だ。

なぜ「どのような環境下でも自分と周囲を生かし成果を出し続けられるプロフェッショナル」を育てようとしているのか、そしてそういう人物とはいったいどんな人なのか?

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
HRD統括部HRDサービス開発部トレーニング開発グループ 主任研究員の安藤覚子氏に聞いた。

【取材協力】

安藤覚子氏
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
HRD統括部HRDサービス開発部トレーニング開発グループ 主任研究員
2004年リクルートマネジメントソリューションズ入社。ソリューションプランナーとして、幅広い業種・規模の企業に対し、人材開発・組織開発・戦略推進支援を行う。2016年より開発職としてトレーニングの新商品企画・開発に携わり、自律と協働をテーマに主に中堅層のこれからの時代の育成や学習手法の研究開発に取り組んでいる。

「昨今のコロナ渦で私たちの働く環境は短期間で大きく変化しました。変化というものは通常、徐々にやってきて、気づいたら大きく変化しているものではないでしょうか。そうした変化の中でも活躍するビジネスパーソンは、どんな状況下でも、私たち一人ひとりがそれぞれの立場で『自分だけではなく周りの人も含めてより良い状態になるにはどうしたらよいか?』を常に考え、行動を変えていける人だと考えています。

今日は昨日と同じ状況が続いているという前提ではなく、日ごろ感じるちょっとした疑問、違和感や変化の兆しに業務を大きく変えていくヒントがあるかもしれないと考えてみるといいと思います。そしてそれをしり込みせず上司や周囲に発信して、行動していくことが今、求められているのではないでしょうか」

「例えば、毎月ルーティンで行っている業務も、もっとこうしたら効率的なのになぜ変更しないのだろうかという自分が感じた疑問を、他の人はどう感じているのだろうかと同じ業務を行っている人や関係者に聞いてみて、皆が同じように感じているのであれば、改善案を持ち寄ってプロセス変更を上司に相談しながら進めていく。

こうすることで自分の今の仕事の成果の質が変わってきます。仕事の中で感じるちょっとした違和感や疑問といった『気づく』ことの積み重ねが、仕事の質やサービス・商品の適切な進化につながっていくと考えています。

また一人で考える改善案よりも、自分とは異なる視点や強みを持っている周囲の人の力もあわせていけば、自分では思いつかなかった改善案ができて、より質の高いアウトプットを出すことができます」

「気付き」の発信・行動のために心がけること

では、このような「気付き」の発信・行動をしていくうえでどのようなことを心がけていけばよいのだろうか。

●変わることを「前向き」とらえる

「まず、変わることを『前向き』にとらえていくことです。人は本能的に変わることに抵抗しがちです。ただ、他者に変えられることには抵抗を示すものですが、自ら変えていくことは、結果的には当事者意識が生まれ、イキイキと働くことにつながっていきます。『こんなものがあったらいいな』『もっとこうなったらいいのにな』という気付きを打ち消さず、より良い状況に変えていく行動を起こしてほしいと思います」

●周りを尊重し、互いに尊重しあう

「自分を含めて周りの人にもその人なりの持ち味や良さ、強みがあります。それをお互いに認め合って尊重しあうことが重要です。自分自身の強みや経験、知識が活かされるとうれしいですし、貢献できていると思えます。それは周りの人も同じです。それぞれが貢献できることをして『より良い状態』をつくっていきます。

例えば、計画を立て着実に進めていくことが得意なのであれば、その役割を引き受けていく、社内外の情報収集が得意なのであれば、収集し活用できそうなことをみんなに共有していく、必要な経験や強みを持っている人がいなければ、その役割を誰かが担いそれをみんなでサポートしていくなどです。

ここではすべての人と丸ごと分かり合いましょうということを言っているのではなく、自分との違いも含めて認め合うということです。同じシーンであっても自分では取らない行動をとる人もいます。『あの人はなんで●●しないのか?』ではなくて、『この人は□□ということを大事にしている人なので、こういう行動をとっているんだな』と理解していくということです。これは協働をしていくうえで大事なことだと考えています」

●経験を糧にしていく

「経験を糧にしていくことも大切です。新しいことに取り組めば、うまくいったケースやそうではないケースも経験します。それを振り返り、次に活かしていくことを意識しましょう。またこの経験によって磨かれた自分の強みや、新たに発見した自分の強みに目を向けることも必要です」

メタ認知を高める意識を

「どのような環境下でも自分と周囲を生かし成果を出し続けられるプロフェッショナル」になるためには、どのような訓練が必要か。自分一人でできることとして、安藤氏は「メタ認知力」の向上を挙げる。

「メタ認知の力を高めることが今まで以上に重要になってきます。メタとは『高次』のという意味で、メタ認知とは、自分が行っている行動をもう1人の自分が客観的な立場からとらえて、自分をコントロールすることです。メタ認知の力を高めるためには、次の3つの方法があります」

1.物事をより広い視野で見てみる

「自分の主観にとらわれず、状況を客観的に見るために、お客様、他部署、上司、協働者などの立場に立って考えてみる習慣をつけるとよいでしょう」

2.目的や意図をもって行動する

「何のために行動を起こすのか。その行動は目的に対して適切か。など行動を起こす前に自問してみましょう」

3.感情をコントロールする

「自分がどのような感情に陥っているかを自覚することで、落ち着いて適切な対処をすることができます。特にネガティブな感情に陥っている場合は、客観的に自分をとらえることが大切です」

コロナ禍で特に必要な理由

コロナ禍では、「どのような環境下でも自分と周囲を生かし成果を出し続けられるプロフェッショナル」であることは、より求められるという。その理由とは?

「変化を察知し、柔軟に対応していくためには、情報に対する感度の持ち方や、情報収集の仕方がこれまでどおりであっては、周囲の変化を見落としてしまうかもしれません。あるいは、これまで経験したことがなく、正解がわからない中では、これまでとは違った視点や考え方を取り入れていくことが必要になります。

また、多様な考え方を理解し、尊重していくためには、自分自身の認知に偏りがないかを意識することが必要です。こうした観点からも、メタ認知の力がより必要になっていきているといえるのではないでしょうか」

VUCAの時代とコロナによる変化で注目すべきスキル

そのほか、変化の激しい現代において特に必要になっているスキルにはどんなものがあるのか。安藤氏に挙げてもらった。

「どのスキルも今までも必要であったスキルではありますが、VUCA(※)とコロナによる環境変化でより注目すべきスキルという観点で次の3つを挙げます」

※VUCA(ブーカ)
「Volatility:変動性」「Uncertainty:不確実性」「Complexity:複雑性」「Ambiguity:曖昧性」の頭文字を取ったもので、あらゆる環境が変化し、将来の予測が困難な現代の状況を表す。

1.共感のスキル

「変化に対応し、新たな発想を生み出していくうえで、多様性を活かすことが不可欠だといわれています。そのため多様なバックグラウンドや価値観を持つ人たちと協働する場面が増えています。相手の立場に立って、相手の置かれた状況や感情にイマジネーションを働かせる『共感のスキル』の重要度が増しています。共感のスキルには『認知的共感』『情動的共感』『共感的関心』の3つがありますが、重要なことはどれか一つが優れているだけでは不十分だということです」

2.自分事化するスキル

「私たち一人ひとりが組織や目標に自ら影響を与えている存在です。そのことを自覚して、活動していくためには、『何事も自分だったらどうするか?』『自分だったらどんなことができるか?』と主語を自分にして考えることが必要になります。これを『自分事化するスキル』と、ここでは呼びます。

当事者意識、主体性、シェアードリーダーシップという言葉でよく言われることです。誰かが方向性を示してレールをひいてくれる時代ではなくなりました。共通のビジョンや目的に向けて一人ひとりが自分のこととして捉え、考え行動していくことが求められています」

3.自律的に学ぶスキル

「経験学習の重要性は昨今、よく耳にすると思います。経験学習で著名なデイヴィッド・コルブ氏は、人は経験から学ぶ過程を4段階のサイクルで体系化し(経験学習サイクル)そこから『発散型』『同化型』『収束型』『適応型』の『4つの学習スタイル』を導き出しました。

自分が好む学習スタイルを知っておくこと、また他者の学習スタイルの特徴を把握することで、より効果的なコミュニケーションやチームワークが取れるようになります。また常に好む学習スタイルを使うだけではなく、自分が使っていない学習スタイルを練習し、身に着けることで、学習に対する総合的な態度を形成することができます。

変化することが常態となっている今日、学習力は個人にとっても組織にとっても最重要のスキルとなっています」

コロナ禍をはじめとして昨今のさまざまな環境変化に、ビジネスで求められるスキルも多様化してきている。いずれにしても、レベルアップしていくことが求められる。ぜひヒントにしてみよう。

取材・文/石原亜香利

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