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2万2000円が割引次第で一括0円に!コスパ最強の呼び声高い「Xperia Ace II」は買いか?

2021.06.26

■連載/石野純也のガチレビュー

 1、5、10と名称の後ろにつけた数字でスペックの高低を表すようになったXperiaだが、そのルールに則らない新モデルが登場した。ドコモが発売した「Xperia Ace II」がそれだ。同モデルは、Xperiaのエントリーモデルとして好評を博した「Xperia Ace」の後継機。かつて、ドコモのツートップ戦略の一翼を担う端末として大ヒットを記録した「Xperia A」の系譜を受け継ぐモデルでもある。

 いわゆるエントリーモデルで、Xperiaとしては破格の安さが最大の特徴。ドコモオンラインショップでの本体価格は2万2000円で、番号ポータビリティを利用すると割引が適用され、その価格は5500円まで下がる。価格的には、ドコモや他社に残るフィーチャーフォンユーザーの受け皿になるスマホと言えるだろう。割引額次第にはなるが、一括0円まで下がる店舗もあるようだ。

 一方で、Xperia 1以降のXperiaは、「好きを極める」をコンセプトに、尖った機能の数々を搭載してきた。ミドルレンジの「Xperia 10 II」や「Xperia 10 III」も、そのコンセプトは踏襲している。機能的に見ると、Xperia Ace IIはXperia 1以降の標準から外れているのも事実だ。では、実際Xperia Ace IIはどの程度使えるのか。実機を検証した。

エントリーモデルとして2万円台前半の激安価格を打ち出したXperia Ace II

コンパクトなボディで軽いが質感は価格相応、ノッチありは評価が分かれる

 ハイエンドスマホはもちろん、ミドルレンジスマホもディスプレイの大型化が進んでいる一方で、Xperia Ace IIはそのコンパクトさが特徴だ。ディスプレイサイズは5.5インチだが、ベゼル幅が細いため、横幅は69mmに抑えられている。ボディに樹脂を採用していることもあり、重量は159gと軽い。長時間持っても疲れないのは、うれしいポイントと言えるだろう。一言で表すなら、手に取って操作しやすい端末だ。

ボディは樹脂製で、ミドルレンジモデル以上のXperiaとはデザインも異なる

 一方で、Xperia 1以降のXperiaとは異なり、ディスプレイは21:9ではなく、画面上部にはインカメラを搭載するためのノッチもある。Xperia 1以降の新シリーズは、ハイエンド、ミドルレンジ問わず、映像を見る際の妨げになるノッチを排していたが、Xperia Ace IIは例外。アスペクト比やノッチの有無の違いが相まって、正面から見た時の姿からは、あまり“Xperiaらしさ”が感じられない。

ディスプレイにはノッチがあり、映像を見る際の妨げになるのは残念

 ただし、“らしさ”がまったくないわけではない。1つ目が、指紋センサー。Xperia Ace IIの指紋センサーは、側面の電源キーと一体になっており、画面を点灯させようとすると、自然とロックが解除される。エントリークラスのローエンドモデルだと、指紋センサー自体が省かれてしまうこともあるが、電源キーと一体にして使い勝手を高めている点は評価できる。

指紋センサーは、側面の電源キーと一体になっている

 ユーザーインターフェイスもXperiaのそれを踏襲しており、標準的なAndroidに近い。αのUIを模した「Photography Pro」はなく、機能は限定的だが、Xperiaシリーズでおなじみの省電力機能の「STAMINAモード」や、画面端から出せるランチャーの「サイドセンス」などは、余すところなく搭載されている。そのため、Xperiaに慣れているユーザーにとっては、使い勝手がいい端末と言えそうだ。

バッテリーの使用量を抑えるSTAMINAモードに対応

ミドルレンジ以上のXperiaに搭載される、サイドセンスも備える

処理能力は高くないが、OS依存の最新機能はしっかり使える

 とは言え、エントリーモデルゆえに、パフォーマンスはかなり抑えられている。搭載したチップセットはメディアテック製の「Helio P35」。メモリ(RAM)は4GB、ストレージ(ROM)は64GBと、ミドルレンジモデルより一段低い性能だ。処理能力の低さもあってか、ブラウジング時のスクロールがカクカクしたり、ボタンをタップした際の反応がワンテンポ遅かったりする。文字入力時にキーボードが出るのも、やや間が空いてしまう。

スクロールやキーボードを表示させる際の引っかかりはやはり気になる

 実際、ベンチマークアプリでスコアを取ってみると、スコアはミドルレンジモデルを下回る。Geekbench 5でのCPUスコアは、シングルコアが169、マルチコアが925。マルチコアのスコアは4ケタの端末も多く、低い数値と言えるだろう。電話やSMS、メッセージをする程度ならいいが、1日に何度もスマートフォンの画面を見る人には少々厳しいかもしれない。ゲーム以外のアプリも、ものによってはレスポンスが悪い印象。ハイエンドモデルやミドルレンジモデルの処理速度に慣れている人だと、特にそう感じる可能性は高い。

ベンチマークのスコアは、ミドルレンジモデル以下

 OSはAndroid 11でゼスチャー操作に対応しているほか、操作時の動画を収録する「スクリーンレコード」や、写真などのデータを他の端末とやり取りする「ニアバイシェア」にも対応する。ソフトウエアで実装されている機能は、最新モデルと横並びだ。処理能力こそ高くないが、Wi-Fiが5GHz帯に対応していたり、USBがType-Cだったりと、仕様面での古さも感じさせない。その点では、最新の基準に合わせて作ったエントリーモデルと言えそうだ。

USB Type-Cや5GHz帯のWi-Fiに対応している点は評価できる

 先に挙げたように、ストレージは64GBと心もとないが、microSDカードに対応しているため、写真や動画を撮る人でも安心だ。microSDXCであれば、最大容量は1TBと十分なスペック。ミドルレンジ以上の端末でも、microSDカードに非対応なこともある中、きちんとエントリー向けに必要な仕様を満たしている印象を受ける。

カメラへの過度な期待は禁物、おサイフケータイや防水対応はうれしい

 Xperiaと言えば、やはりカメラ機能に期待する向きもあるが、本機に関しては、一般的なエントリーモデルと大きな違いはない。スペック上はデュアルカメラになっているものの、片方はポートレートモードで深度を測定するためのもの。実質的には、シングルカメラに近い仕様だ。画素数は1300万画素、センサーサイズは1/3.0、F値は2.0で、暗い場所にはあまり強くないスペックと言える。

背面にはカメラを2基搭載しているが、片方は深度測定用。実質的にシングルカメラだ

 実際に、暗めの屋内で撮影した写真は以下のとおり。AIで料理と判定されたこともあり、色味は悪くないが、無理に明るくしようと処理しているためか、ノイズも多い。Xperia 1 IIで撮った写真と比較すると、違いは一目瞭然だ。一方で色味などのバランスはよく、チューニングがしっかりしている印象も受けた。深度測定用のカメラがついているため、同じ環境でポートレートモードを使ってみたが、背景がキレイにボケている。ただし、ストローが背景に溶け込むなど、被写体の判別はきちんとできていない。

色味は悪くないが、全体的にやや暗く、ノイズも多い

10万円を超えるフラッグシップモデルと比べるのは酷だが、やはりXperia 1 IIで撮った写真の方がノイズが少なく、ディテールも鮮明

ポートレートモードで背景をぼかせるが、ストローまで消えてしまった

 2万円台前半のモデルながら、おサイフケータイに対応しているのはうれしいポイントだ。エントリーモデルは、特にSIMフリースマホの場合、グローバル版そのままの仕様ということも多いなかで、きちんと差別化を図れている。コード決済アプリが増えている一方で、電車やバスに乗る際にはモバイルSuicaやPASMOは欠かせない。iDやQUICPayも決済の手間がかからず、設定さえしてしまえばエントリーモデルを使うユーザーでも簡単に利用できる。

この価格でおサイフケータイに対応しているのは、評価できるポイント

 同様に、この価格帯ながら、IPX5/IPX8の防水とIP6Xの防塵にしっかり対応しているのも評価できるポイント。水回りで使う時や、急な雨に降られた時でも安心できる。おサイフケータイや防水・防塵は、特に日本市場でのニーズが高い機能、仕様と言われているが、こうしたポイントをきっちり押さえている点は、日本メーカーならでは。安さならではの欠点も目立つが、費用を押さえつつスマホデビューしたい人に向けた機能は網羅している。Xperiaという冠に見合った端末か否かは賛否両論ありそうだが、売れ筋モデルの1つにはなりそうだ。

【石野's ジャッジメント】
質感        ★★★
持ちやすさ     ★★★★★
ディスプレイ性能  ★★★
UI         ★★★★
撮影性能      ★★★
音楽性能      ★★★
連携&ネットワーク ★★★
生体認証      ★★★★
決済機能      ★★★★★
バッテリーもち   ★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

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