ワーケーションで使いたい！パワフルなエアコンを搭載したキャンピングカーが今、注目されている理由

■連載／大森弘恵のアウトドアへGO！

ワーケーションへの関心が高まり、それに比例してフルフラットのベッドやテーブルを搭載したキャンピングカーや車中泊カーに興味をもつ人が増えている。

2021年6月12〜13日、東京・青海展示棟で開催された「東京キャンピングカーショー」では、連日3000人超が訪れた。例年2月開催の国内最大キャンピングカーイベント「ジャパン・キャンピングカーショー」が延期されて4月開催となり、短いサイクルで、さらに入場制限を行いながらの開催であったことを考えるとキャンピングカーへの期待の大きさがうかがえる2日間だった。

板バネを使ったフランス生まれの折りたたみ式ベッドキット、ヤトゥ「LIDOO」（15万4000円）など、車中泊アイテムの展示販売も行われていた。使う時だけ広げればよく、今持っているミニバンでの眠りをサポートする話題の製品。

こちらはドメティックのクーラーボックスで、AC／DCのほかに、屋外ではカセットボンベで冷やせる３WAYタイプ。ワーケーションでも自宅の冷蔵庫のように気軽に飲み物を保管できるし、駐車場から離れたキャンプサイト利用でも役立つ。

夏のワーケーションに役立つエアコン搭載車両

キャンピングカーのワーケーション利用なら、サブバッテリーとソーラーシステム、インバーターを備えておきたいところ。バッテリー関係を充実させれば、防災アイテムとしても頼りになることも見逃せない。

サブバッテリーによっては、家電やエアコンを使えるものも。キャンプ場であれば夜になるとずいぶん涼しくなるが、炎天下や標高の低い都市部で過ごす予定ならエアコン搭載車を狙いたい。

キャンピングカー長野「スペースキャンパーCOOLｓ」（677万6000円〜／展示車両713万7900円）

ベース車両はハイエーススーパーGLで、6名乗車・就寝2名。スペースキャンパーCOOLのコンパクト版で、標準ボディ・標準ルーフ。ギャレーで立って作業できるようミニポップアップルーフを採用している。

200Ahリチウムイオンバッテリーを搭載し、走行充電OK。15L冷蔵庫、電子レンジ、マックスファン、FF人ヒーターなど標準装備が充実しており、オプションなしでもかなり快適。

後方のエアコンは室外機と室内機が一体型のウインドウエアコンで、横向きに装備している。取り付けには特殊なノウハウが必要で、特許出願中とのこと。家庭用エアコンよりもコンパクトで、室外機がないのでルーフや床下もすっきり。

ゆったりしたコの字型ダイネット。就寝定員は2名なので、ソロやデュオ利用と考えると、テーブルの広さもまずまずで、食事も事務作業も苦痛はないだろう。

【問】キャンピングカー長野

カスタムセレクト「ロードセレクトNH-B」（496万1000円〜／展示車両540万4080円）

ハイエース　キャンパー専用車をベースにディープサイクルサブバッテリーとインバーター、省電力ルームエアコン、そしてスポットクーラーを搭載したペットとの旅を提案。

後部ベッドの下にケージを置いて、ここにスポットクーラーの送風口を向けておけば真夏でも涼しい冷房室になる。エンジンを止めたままでも10時間稼働するとのことで、ペットを連れていけない買い物や立ち寄り温泉でも車内で安全に留守番させられるというわけ。

ギャレーは助手席側。シンクの下に引き出し式の冷蔵庫が収まっており、ソファに座ったまま冷蔵庫にアクセスしやすくなっている。6名乗車・4名就寝。

【問】カスタムセレクト

TOWA「ツェルト Klima Li」（665万5000円〜／展示車両703万4280円）

ハイエースベースで7名乗車・4名就寝。

リチウムイオンサブバッテリー（300A）、急速走行充電システム、車載クーラー、バッテリープロテクターなどを標準で搭載した充実バンコン。“％”で表示するバッテリー残量計を搭載しているのが心強い。

リチウムイオンサブバッテリーを3個搭載した「ツェルト　Klima Li」のほかに、ディープサイクルサブバッテリーを3個採用した「ツェルト　Klima」（621万5000円〜）もラインナップ。

12V車載クーラーは電気の変換ロスが少ないのが特徴。また、家庭用クーラーとは違い振動にも考慮した設計がありがたい。ソファは対面で奥に座っても出入りしやすいレイアウトとなっている。

リアは二段ベッドになっていて、下側は大型のラゲッジスペースになっている。両側のキャビネットも使いやすそう。

アクリル二重窓のおかげで外気の影響を受けにくい仕様。エアコンで車内を冷やしたあとにスイッチを切った後、急激に温度が上がることはない。

【問】東和モータース

取材・文／大森弘恵

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