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グローバルな人材にするために小学生の我が子に教えておくべきこと

2021.06.29

今般のコロナ禍は、子どもたちへの教育体制へも変化をもたらした。特に授業のオンライン化が進んだ。こうした中、グローバル人材育成の実地での出前授業をしていたリエゾン・デートルが、オンライン授業の提供を開始した。

こうした中、家庭でもオンライン対応の他、自宅での子どもへの教育にも関心が高まっているのではないだろうか。そこで今回は、小学生の我が子をグローバル人材に育てるために、自宅で親がやるべきことを、リエゾン・デートルの代表者に聞いた。

小学校低学年の時期に普段からできること

リエゾン・デートルは、日本全国各地の小・中・高校、大学の学生約7,000人に「世界ビトを育てよう!」という出前事業を行ってきた。内容は、世界で働く日本人の事例や、仕事で使う英語力のレベル。SDGs、環境問題、世界経済、多様性、論理的な話し方などグローバル人材を目指すために必要なものがそろう。

今回は、講師としても活躍する代表取締役の酒井由紀子氏に、子どもを将来、グローバル人材に育てたい親に向け、小学校低学年からできることをアドバイスしてもらった。

【取材協力】

酒井由紀子氏
株式会社リエゾン・デートル代表取締役。米国生まれ。高校時代を香港で過ごす。大学卒業後、日系、外資系企業で海外事業に23年間従事し、2011年に独立。現在は、中小企業の海外展開コンサル業の傍ら全国の小・中・高校、大学などの教育機関へ「世界ビト」を育成する出前授業を提供中。

まずは、普段の生活での子どもへの接し方や教えたい内容についてアドバイスしてもらった。

1.家族で世界に関心を持つ

「子どもをグローバル人材として育てたいと思われる場合にとても大切なことは『家族で世界に関心を持つ』ことだと思います。グローバル人材とは、世界のことを自分事としてとらえられる人のことだと私は思っています。家族で日々、世界の国々では何が起きているかに敏感になり、自分の生活や生き方と結びつけて考えられるか。

それには親子で毎日ワールドニュースを観るなどして世界の情報に日々触れることから始めると良いと思います。個人的には毎朝NHK BSで放送している『キャッチ!世界のトップニュース』が、迅速に世界各地の情報をまとめていてとても分かりやすい番組で、おすすめです」

2.日本とは異なる文化に触れる

「現在は、コロナ禍で海外へ行くことはままならないですが、可能な限り、日本とは異なる文化に触れること、海外から日本へ来られている様々な国の方と触れあい、知り合いになることも大切です。

たった一人でも友だちができて、その国のエピソードを聞くだけで、相手の国がぐっと身近になります。映像で観たり、活字で読んだりしただけでは想像しがたい情報が、個人的なつながりから得られます。メディアの情報で作り上げた考えにより、多面的な視点を加えることができると思います」

英語学習のポイント

グローバル教育では欠かせない英語学習。小学校低学年からどのようなことを行うと良いだろうか。

「英語は世界の多くの国で使うことができるので、とても便利なツールです。ぜひ身につけて欲しいと思っています。日本人が英語学習で苦手意識を持ちやすい点がいくつかありますので、気をつけていただきたい3点を挙げます」

1.ヒアリング力は筋トレと同じ

「外国語の学習でまず初めに一番大事なこととして『ヒアリング力』があります。相手の言っていることが分からなければ会話も進まないですよね。ヒアリング力はとにかく聞くことからしか強くなりません。出前授業でよく例えるのが『ヒアリング力は筋トレと同じ』ということがあります。筋トレをしたその日に効果は見えなくても、毎日少しずつ続けているとある日、筋肉が付いている自分に気づくことがあると思います。ヒアリング力も同様です。

お子さんがお話の筋を理解している大好きな映画のDVDなどを英語で流しっぱなしにしたり、音声だけを流して耳を慣れさせたりということも効果があると思います。『聞こえた!』と嬉しくなるとその言葉は脳に定着していき、その連続で言葉をたくさん覚えることができます。言葉を覚えると自分の考えをそれらの言葉を使って表現することができるようになります」

2.恥ずかしさを乗り越えること

「日本人が英語を学ぶ上で一番大きなハードルは『人前で話す恥ずかしさ』ではないかと私は考えます。周囲の日本人の友だちから『浮く』特別な存在にはなりたくないために、モジモジしてしまったり、分かっているのに声に出せなかったり。ネイティブの先生の発音を真似すると格好つけていると思われたりするのでは?と思う子どももいるかもしれません。

小学校中高学年になると羞恥心も芽生えてきます。低学年のうちに人前で英語を使ってコミュニケーションを取ることが楽しいこと、先生の真似をしてなりきることが格好いいことという指導をしてあげて欲しいです」

3.なぜ英語を学ぶのか

「勉強をするときには子どもたちにその理由をしっかりと説明をして動機付けをすることがとても大切です。特に言語の習得はテストの成績を取るためではなく、外国の人たちとコミュニケーションを取るために絶対に必要な『道具』です。英語を話せるとどんな風に世界が広がっていくのか、英語を話せることでどんなことが可能になるのかなど具体的に説明をする。また具体的なロールモデルを紹介して実際に英語が話せる人がどんな風に活躍しているのかを知ることにより、英語を学んだ先に何か『ワクワク』することが待っていると感じてもらい、前向きな動機とともに楽しんで学んで欲しいと思います」

教材選びの悩み

親としては教材選びも不安にある。「この教材で本当に良いのか?もっと良いものがあるのでは?」この点、どう考え、行動すればいいか。

「教材はお子さんの関心に合わせて選んだほうが良いと思います。本を読むことが好きなお子さんであれば英語の本を一緒に読んでみるなど、好きな分野から始めることで無理にやらされているという意識を持たないようにしてあげたいですね。

専門家の指導という意味では、英語はコミュニケーションなので、英語が話せる人と会話をする機会はあればあったほうが良いとは思います。相手の言葉が理解できて、お子さんも自分なりに返事ができる。そして、自分の言ったことが相手に通じると、とても嬉しいものです。『聞こえた!』『分かってもらえた!』という積み上げこそが、外国語を学ぶ醍醐味だと私は思います。

教材や専門家の先生を選ぶ際には、選択肢をたくさんもって『お試し』をすることも重要です。何事にも相性がありますので、合わなければ違うやり方や先生を探すことを気軽にできるようにしてあげられたらと思います」

親が必死になりすぎないことも大切

小学校低学年からのグローバル教育で失敗しがちなこととして、酒井氏は「親が必死になりすぎてしまうこと」を挙げる。

「私は世界を知ること、言語を学ぶことは楽しいことだと思っています。子どもの時代は好奇心旺盛で色々なことに興味関心があります。お子さんの将来が心配なあまり『英語を身につけさせなくては!』と保護者が力んでしまうと子どもは萎縮したり、親のために勉強をしたりするようになります。学びが義務ではなく、楽しいチャンスであるように心がけることが大切だと思います。

『1.世界を意識してみる⇒2.それぞれの国や人に興味を持つ⇒3.直接話を聞くには言葉が必要⇒4.語学を学ぶ』というようなステップを踏んでみてはいかがでしょうか。小学校の低学年で流ちょうに話せなくても、世界のことを知るのが楽しい、言葉が通じるのが嬉しいという記憶があれば、中学生・高校生でも語学力アップは可能です」

小学生の子どもを持つ親は、ぜひこれらのことをヒントに、楽しみながらグローバル教育を行ってはいかがだろうか。

取材・文/石原亜香利

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