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ジ・アルピナを知りたければ、まずコイツに乗るべし!BMWアルピナの真髄「B5 リムジン アルラッド」

2021.06.21

アーカイブでも分かるB5の重要性

夏でもココアを飲む。ピュア・ココアのパウダーに少量のミルクを入れ、その日の気分に合わせて量を決めたバターと砂糖を混ぜ、弱火で温めながらゆっくりとスプーンで練っていく。クリーム状になったココアペーストに艶が出てきたところで、温めておいたミルクを注いで完成だ。それなりにカロリーは高めになるが小腹が空いたときや、頭に栄養が欲しいときには、季節に関係なく愛飲している。

ブランドはココア製法を発明して以来、200年近い歴史を誇るバンホーテン。高校時代に出合ってから、途中でバンホーテン・ブランドの調整ココアにも何度となく手を出してみたが、気が付くとココア本来の味をストレートに楽しめるピュア・ココアに落ち着く。

ではアルピナにおいて、ブランドを代表するピュア・アルピナはなんだろうか? と考えてみた。ものすごく悩ましい問題に手を付けてしまったと後悔したが、後の祭り。どのモデルもBMWをベースに、アルピナの哲学で仕上げられた銘品揃いである。これぞアルピナ、といえる存在を、決め打ちすることなどできるのだろうか? いや、それ自体無意味ではないかとさえ思う。しかし、目覚めさせてしまった疑問に答えを出さない限り、指に刺さった小さなトゲのように気になって仕方がない。

ところが答えは意外に早く出た。5シリーズをベースにした最速サルーン、B5である。アルピナにとってマイルストーンとなるのはBMW1500であり、その発展型が歴代の5シリーズ。さらに1978年にアルピナは、当時の初代5シリーズをベースにして「BMWアルピナB7ターボ」を造り上げたことで、メーカーとして正式に認められた。つまりアルピナの歴史において、ミドルサイスのサルーンこそ基準といえる、という結論にたどり着いたのである。異論反論、当然あるかと思うが、最新のB5で走り始めると、まんざらその結論も間違いではないように思えてくる。

4.4LのV型8気筒ツインターボエンジンといえば、B7と同じエンジンかと思うが、チューニングが違い、パワーは13馬力アップして621馬力。ちなみにトルクは800Nmとどちらも同じである。そして比較対象とされることが多いBMW・M5が600馬力であるから、本家よりもパワフルな仕上げである。

アルピナのど真ん中にあるのがB5と納得

エンジンをスタートさせ、走行モードをコンフォートのままで走り出してみる。静かに、しかし力強くスルスルするっとスタートしたかと思うと、何とも自然なフィーリングのまま、あっと言う間に制限速度に達する。次にスポーツへとモードをセットしてみると、信号待ちですらエンジンの鼓動を感じ取れるほどエキサイティングな状況である。アクセルを踏み込めば、脱兎のごとくの加速を見せ、こちらの自制心が試されるのである。

一般路ではデフォルトであるコンフォートで十二分である。というかアルピナならではの上質感と、刺激たっぷりのスポーツの両立を、もっとも安心して“らしさ”を味わうにはこれでいいのである。するとV8ならではのスムーズネスと力強さを感じながら、上質で心地いい時間を過ごすことが出来るのだ。

ワインディングでもハイウェイでも、ピュア・アルピナを平和に味わうならこのバランスこそ、最良ではないだろうかとさえ思えてくる。ボディの大きさもまた悪くない。軽快感のあるB3でもなく、重厚さが際立つB7でもない、ある種のジャスト感を持ったサイズはB5のエンジンパワーと実によく合っていて、これぞベストバランスだ、と思えるのである。何もかもが悪くない。これならば助手席に大切な人を乗せようが、ファミリー4人で乗ろうが、終始心地よさというか、爽やかさのような味わいを楽しみ続けられるような気がしてくる。

621馬力もあれば多少の凶暴さを見せるのかと思いきや、どこまでもジェントリーである。かりにスポーツモードがなかったとしても、不足感などを感じなく過ごすことが出来るのであるが、モードのセレクトが可能であれば、しっかりと試してみたくなる。ワインディグや高速では、その切れ味の変化をよりはっきりと感じ取れる。全長4980mm、全幅1870mm、車両重量2,030kgの、ボディがライトウエイト・スポーツのようにひらりひらりと軽やかに振る舞うのである。

優れたエンジンのチューニング、そして4WDや後輪操舵の味つけで見せた老舗ならではの技は一種の魔力を持っていて、ドライバーの大人度を試そうとするのである。我が身のためにもライセンスを守るためにも、このままではいけない。ハッとしてコンフォートに戻して気持ちをクールダウンさせる。少しずつジェントリーとスポーツを程よく調和させたアルピナ・マジックにゆっくりと浸ることが出来るようになる。同時にピュア・アルピナを敢えて決めるならB5かな、と納得できるのだ。

伝統あるバンホーテンも時代に合わせて色々なバリエーションを誕生させ、存分にその世界観を楽しめた。だが、やはり基本となるのはピュア・ココアのパウダーをゆっくりと練りながら味わうことと気が付く。アルピナとは何かを知りたければ、そしてアルピナのモデル選びで迷ったなら、まずB5を試して見なさい、となる訳である。

大柄なボディだが実際にドライブすると、すべてが手の内にあるようなサイズ感。

アルピナストライプとホイールがB5のエレガントさをより際立たせてくれる。

作り込みの丁寧さが隅々から伝わってくるコクピット。

ワインディングでの体に張り付くようなホールド感が大きな魅力。

コンフォートを選択すればリアシートの居住性は極上のレベルになる。

ダイヤル下にあるシリアルナンバーのプレートと操作性のいいシフトやスイッチ類がアルピナらしさ。

B7同様、奥行きが確保された、実用性十分なトランク。

どこからでも痛快な加速感を見せるV8エンジン。そのスムーズさも特筆できる魅力。

スペック

モデル名:アルピナB5 リムジン アルラッド
価格:18,980,000円(税込み)
ボディサイズ:全長×全幅×全高:4,980×1,870×1,480mm
車重:2,030kg
駆動方式:4WD
トランスミッション:8速AT
エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ 4,394cc
最高出力:457kw(621PS)/5,500~6,500rpm
最大トルク:800Nm(81.6 kgm)/2000~5000rpm
問い合わせ先:ニコル・オートモビルズ 合同会社 アルピナコール 0120-866-250

TEXT : 佐藤篤司(AQ編集部)
男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行う自動車ライター。著書「クルマ界歴史の証人」(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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