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メキシコの美しい自然や文化を描いたNetflixのダークサスペンス映画「悲哀の密林」

2021.06.19

メキシコ・マヤに古くから伝わる妖怪シュタバイの伝説にもとづく、ダークで美しいファンタジー・サスペンス。

2021 年6月9日よりNetflixで独占配信中の映画『悲哀の密林』は、メキシコ人のユレネ・オライゾラ監督が手がけ、2020年のウィーン国際映画祭とヴェネツィア国際映画祭で受賞した。

あらすじ

メキシコと英国領ホンジュラス(現ベリーズ)の国境にあるオンド川流域。

主人公アグネス(インディラ・アンドレウィン)は、恋愛経験もないまま親子ほど歳の離れた英国人男性と結婚させられそうになったため、仲間とともにマヤの密林へ逃亡した。

しかし英国人男性は探知犬と使用人らを引き連れて、執念深く追いかけてくる。

仲間たちは撃たれて死亡。アグネスも負傷し密林の中で気絶するが、偶然通りかかった男性の集団に救出される。

見どころ

本作のナレーションで引用されているのは、メキシコの詩人アントニオ・メディス・ボリオ(Antonio Mediz Bolio)による『雉と鹿の大地(The land of the Pheasant and the deer)』。マヤの密林で旅人を誘惑して殺害するという、美しい女性の妖怪シュタバイの伝説を詩にしたものだ。

本作は、ダークかつ残酷でありながらも、厳かで雄大な美しさもたたえた作品。

深い緑色の幻想的な映像などは、スタジオジブリのアニメーション映画『もののけ姫』にも通じる魅力がある。

主人公アグネスは、もし英国人男性と結婚すれば、生涯にわたって豊かで安定的な生活が保証されていたはずだ。

しかしたとえ物質的には豊かであっても、精神的自由がなければ生きている実感が持てない人だっている。そのような人にとって、自由のない生活を送ることは“生きながら死んでいる”ような感覚なのかもしれない。

反対に、たとえ厳しく危険な環境であっても眠っていた本能が呼び起こされ、生きている実感がわいてくることもある。

安定よりも自由を愛するアグネスにとって、密林は危険地帯どころか独擅場だったようだ。

密林には、人間社会の法律や慣習とはまた別の、厳格なルールがある。

人間社会では権力者の横暴に対してなす術なく無力だった若い女性が、ジャングルのルールに従い大自然と一体化したとたん、妖怪シュタバイとなって神秘的で強大な力を手に入れるのだ。

シュタバイと化したアグネスの魅力の前ではひれ伏すしかない男性陣だが、「それでも感じるのは恐れや痛みではなく、無上の喜びである」とナレーションは語る。

大自然の中で潜在的な魔力を解放したアグネス自身がいったい何を思い感じていたのかは、視聴者の判断に委ねられる。

個人的には、ジェンダーやフェミニズムの問題をいったん脇に置いてから、自然の摂理をジャッジすることなく、ありのまま“感じ取る”べき作品かと思う。

Netflix映画『悲哀の密林』
独占配信中

文/吉野潤子

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