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新卒や中途社員の採用で多くの人が陥りやすい罠

2021.06.17

■連載/あるあるビジネス処方箋

 今回は、新卒や中途の採用において多くの人が陥りやすいワナを紹介したい。半年ほど前に取材をした男性(社員数2000人ほどの一部上場企業の管理職・部長級)が話していたことだ。40代前半でありながら、部下が数百人いる立場だ。

 この会社には、中途入社者の定着や活躍をサポートするために、次の考え方があるという。

①How to live(職場に適応する)
②How to learn(知識・スキルを学ぶ)
③How to work(仕事で成果を出す)
④How to influence(組織や他者に影響を与える)

① から④に進んでいくことが大切なのだそうだ。男性は、こう話していた。

「会社からの期待に応えようとするがあまり、最初に④のHow to Influence をしようとする人がいます。例えば、以前に勤務した会社のよいところを転職先の職場で話したり、転職先の悪い部分を指摘したりします。

 何かを成し遂げたい時、謙虚であることはとても大切です。転職においては、内定となる方は何かしら必要とされる優れた部分を持っています。しかし、成果を出そうと急ぐと、受け入れる側は自分たちを否定されていると捉える場合があり、うまくいかないことが多々あります。周りの人に「この人には協力したい」と感じてもらうようにしないと、パフォーマンスはなかなか上がらないと思います。自分が大切にしていることを周囲からも大事にしてもらえなくなるのではないでしょうか。」

 私は、特に次の部分に共感した。会社員のころ(1990年~2005年)を振り返っても思い当たることが多い。

「最初に④のHow to Influence をしようとする」

「成果を出そうと急ぐと、受け入れる側は自分たちを否定されていると捉える場合があり、うまくいかないことが多々あります」

 ③のHow to work(仕事で成果を出す)や④のHow to influence(組織や他者に影響を与える)を必要以上にこだわった結果、反発を招いた人はいないだろうか。ビジネス雑誌や経済雑誌、一部のニュースサイトはこのような実態に触れることなく、「実力があれば認められる」と煽る。

 だが、その伝え方は誤解を招きやすいがゆえに好ましくない。会社員は組織の一員である以上、部署内で少なくとも半数の支持を得ていないと、通常、大きな成果は上がらないはずだ。ひとりよがりな「実力主義」は本来、ありえない。あらためて①から④の順番の意味を考えたい。

 この指摘は、中途採用で入社した人に限らず、新卒入社にも言える。まずは、組織の一員であることを自覚したうえで発言や行動をとる習慣を身につけたい。27~28歳を超えてからでは遅い。周囲から認められ、良好な人間関係=インフラを作らないと、絶対に活躍できないのが会社員。それが嫌ならば、自営業やフリーランス、創業経営者をしたほうがいい。会社員にこだわる理由はない。

 この男性は、中途採用試験の面接では、次のことが大切だと語っていた。

「志をともにするためにも、価値観が合うか合わないかが大切。誰もが過去にいろいろな判断をしています。例えば、受験や職業選択の際に何らかの判断したはず。それに正しい、間違いはないと思いますが、その人が大切にしている価値観が必ず、何らかの形で影響している。だからこそ、「どういう考えで、なぜ、そのように判断したのか」をお聞きしたい。それを丁寧に伺うと、大切にしていることが見えてきます。

 私たちは、合う・合わないも大切だと考えています。そのために自社の採用において相互に変わりにくいところを中心にすり合わせたい。事業は時代や市場、環境の変化に伴い、変わっていきますが、会社としての価値観はぶれません。だからこそ、面接でせっかく時間をいただいた求職者の価値観を理解しあいたい」

 すべてに納得したのだが、私が特に重視するのは次の部分だ。エントリーシートを書く前に、面接試験を受ける前にぜひ、ここを繰り返し読んでほしい。

「その人が大切にしている価値観が必ず、何らかの形で影響しているはずです。だからこそ、「どういう考えで、なぜ、そのように判断したのか」をお聞きしたい。それを丁寧に伺うと、大切にしていることが見えてきます」

「相互に変わりにくいところを中心にすり合わせたい」

 確かに、判断する際には何らかの価値観がある。価値観=大切にしているもの、が合わないと会社と社員、上司と部下の関係はうまくいかない。だからこそ、エントリーシートや面接では、「どういう考えで、なぜ、そのように判断したのか」を具体的にわかりやすく説明したい。ただし、簡潔に。面接官には、あなたの素顔がある程度見えるはず。それで判断がしやすくなる。不採用ならば、入社するべきではなかったのだ。

 なお、本コラムの「なぜ、一流企業やメガベンチャーの新卒採用は優れているのか?」「なぜ、一流企業やメガベンチャーは「通年採用」に消極的なのか?」をお読みいただくと、一流企業の採用がいかに優れているかをご理解いただけると思う。ぜひ、ご覧いただきたい。

文/吉田典史

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