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新卒若手社員が感じる入社後のギャップTOP3、3位成長環境やキャリア開発、2位組織の特徴・社風、1位は?

2021.06.14

学生生活と社会人生活は、まるで別物だ。そのため、新入社員の約8割が「リアリティ・ショック」と呼ばれる、入社前に抱いていたイメージとは違う現実にショックを受ける経験をすると言われている。

就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワークではこのほど、「新卒若手社員の入社後ギャップ」に関する調査レポートを発表した。

本レポートは、OpenWorkに投稿された「入社後ギャップ」に関する社員クチコミを分析したもの。「入社後ギャップ」のフリーアンサーにはどのようなワードが多く使われているのかを集計し、カテゴライズした内容をランキング化している。詳細は以下の通り。

<新卒若手社員の入社後ギャップ>

「入社後ギャップ」によるミスマッチを防ぐ、先輩からのアドバイス

2018年以降に新卒入社した若手社員による「入社後ギャップ」クチコミを集計しカテゴライズした今回のランキングでは、「仕事内容や配属について」の関連ワードが5割以上の出現率で1位となった。新卒においては総合職での入社が多くを占めるため、希望の部署や業務に就くことが出来ない「配属ガチャ」のリスクが伴う。

内閣府調査(※)でも、最初の就業先を離職した理由の1位として「仕事が自分に合わなかったため」が挙げられており、入社後に感じたギャップが埋められない場合にはそれが退職理由に繋がることが容易に推察される。

近年では、競争力強化や優秀人材の確保を目的に、従来の「メンバーシップ型」から「ジョブ型」の雇用の導入を発表する日本企業も増え、働く個人も自律的なキャリア選択が求められてきている。OpenWorkに投稿された「入社後ギャップ」には、「認識しておくべき事」として後輩へのアドバイスも多く、特に就業経験の無い学生にとっては、会社の実情を知るための有益な情報だ。

まだまだ「ジョブ型」へは移行期である今、配属リスクも視野に入れた企業研究や、仕事内容を深く理解することで、自らミスマッチを防いでいく必要があると言える。

※)内閣府「就労等に関する若者の意識調査」(平成29年度)

■1位:仕事内容や配属について

・「新卒入社の場合、1ヶ月の全体研修を経て直ぐに現場へ配属になるので他社の新入社員よりも早く現場や仕事を知ることができると思う。ただ、自分がどこの業界やどの言語をやりたいかなどは考慮されないため、現場によって雰囲気も仕事内容も全く異なる。そのため、あまり自社意識というものはない。そして現場によって、あるいは人によって異動の頻度は変わるため、10年以上同じ現場の人もいれば、極端に言うと数カ月単位で現場が変わる人など様々である。独立系だから様々な業界に関わることができるチャンスはあるが、それを掴み取れるかは運任せでしかないと思っても良いだろう。(SE、女性/SIer、ソフト開発、システム運用)」

・「若手でも海外に出るチャンスは多くあるし、特にインフラ系の事業は規模も大きく影響力のある仕事ができる。海外留学制度も適度に活用されており、希望し続けることでほぼ確実に行くことができる。認識しておくべきは事業と職種など、配属によって状況は大きく異なること。いわゆる配属リスク。自分は本社希望で配属も本社であったが、本社希望でも広島に配属された同期もいた。また営業希望で総務配属ということもあった。他社も同様だが、必ずしも希望の仕事ができるとは限らない。(営業、男性/総合電機、家電、AV機器)」

・「どの業務も自治体すなわち県民・市民の皆様の利益になるようなものであるのはもちろんのことである。しかし、定期的な部署移動があり、希望配属先に行けるのは数年、数十年後と、いつ行けるのかは当然わからない。全く未知の事業を行う部署も多数存在する。どのような人が自治体職員に向いているのか、持論であるが、全く関心のない分野についても勉強し、目の前の与えられた仕事をこなせる人材、すなわち世の中の幅広いことに興味を持てる人が向いていると考える。(行政事務、男性/官公庁)」

■2位:組織の特徴や社風について

・「外から見たイメージは風通しが良さそうで、ボトムアップ経営が取り入れられているように見えるが、実際はトップダウン経営。幹部の一声で、会社の方針が急転換することもあり、現場は大慌てで一から業務をやり直したりすることも多々ある。実情は普通の大企業の経営と同じであり、大半の社員も大企業病を常々感じていて社内では問題視されている。しかし、ここまで大きな会社になってしまった以上、ベンチャー気質を維持するのはなかなか困難だと感じている。(P&M、男性/通信、ISP、データセンター)」

・「認識しておくべき事として、当社のプログラマーは客先常駐型での勤務となるため、他社の方々と関わる機会が多いということがあります。大抵、同じ現場に勤務する社員同士以外はほとんど関わりがないため、実際に毎日出社して勤務する現場が自身にとって居心地の良い場所かどうかは入社時の段階では分かりません。他社の方々との関わりは良い刺激となりますが、勤務先にアットホームな安心感を求めている方には運次第の結果であるといえます。私自身は、客先の方々とは仕事上の関係以外の関わりはありませんでしたので、人との関わりによる居心地の良さは可もなく不可もなくでした。働くうえで特に仕事仲間の雰囲気や職場の空気感を重視している方は、この事情を理解してから入社を決断することをおすすめします。(プログラマー、女性/SIer、ソフト開発、システム運用)」

・「社風をもう少ししっかり確認しておくべきだった。体育会系や社内政治が辛い方や、向上心のある真面目な方はあまり入社を勧められない会社である。歓迎会や送別会が非常に多く、いい意味では人を大切にしているとも言えるのだが、参加しないと若干肩身が狭く感じるところがある。(SE、女性/SIer、ソフト開発、システム運用)」

■3位:成長環境やキャリア開発について

・「1年目から相当な負荷がかかり、良くも悪くも新人扱いはされないので、新卒で入ってすぐに裁量の大きい、かつ影響力の非常に大きい仕事ができるので成長にはつながる。一方で現場ではマニュアルなどが不足しており、基本的に最初から自分1人で考えて動ける人じゃないと本当に基礎的な業務すら滞ることになる。先輩も取材や現場に出ていて忙しく、正直何もかも後輩のことを丁寧に気にかけることは時間的にも無理なので、元々ある程度要領の良い、自然とスケジュール管理ができる、自分で考えて動ける人でないと本当に業務が回りません。(記者、男性/放送、出版、新聞、映像、音響)」

・「コロナとリコール問題の影響で会社の業績が悪化した結果、コスト削減の取り組みの一環で海外トレーニー制度が当面凍結になり、目標の実現の見通しが立たなくなった。凍結していない状況でも年功序列の会社なので自分に海外駐在の順番が回ってくるまで待つ必要があり、モチベーションを保つことが難しい。また、上司からは日本でそれなりの経験を積まないと海外に行けないと言われるが、具体的にいつまでに・何を・どれくらいやれば海外赴任枠に選ばれるか明確になっていない。(営業、女性/自動車、自動車部品、輸送機器)」

・「営業活動は全てマニュアル化されているため、成長し続けている会社の仕組みは十分に学ぶことができる。しかし、日々の営業活動は完全にマニュアル化されているため、そのマニュアル以上のことを身につけられるかと言われると難しい。本人のやる気とセンスに左右される気がする。(営業、男性/半導体、電子、精密機器)」

■4位:ワークライフバランスや勤務時間について

・「待遇面への不安は無く、日々困難な仕事にコミットすることで過去の自分と比較した成長も実感できる。またやはり上司も同期も部下も、全員優秀で非常に働きやすい。ただやはり業務内容自体がストレスフルかつ、当然長時間労働であることは(入社前から分かっていたとはいえ)、入社前に強く意識しておくべき。自分の場合はそのあたりは元々深く考えていなかったので、現在自分のワークライフバランスをどのようにとっていくかが重要なテーマとなっている。(コンサルティング、男性/コンサルティング、シンクタンク)」

・「社員の人柄、風通しの良さに関しては想像通り良かった。認識しておくべきことは、残業時間の多さ・業務量の多さ。当たり前ではあるが、若いうちは一生懸命働け!という社風なのでどうしても残業は増える。残業を強制させる文化はないので、早く帰れるが業務量は配属後すぐから多いほうだと思う。この会社で成長したいという思いが無いと早期離職に繋がると思う。(営業、男性/人材サービス)」

■5位:給与や待遇、福利厚生について

・「仕事へのやりがいも教える業務が好きであれば、感じられる部分は多いです。ただ、福利厚生や給与などの待遇と勤務形態はしっかり確認して考える必要があります。というのも、平日の実労働時間は9.5時間と長めです。週末は7時間でシフト制ですが、トータルの業務時間の兼ね合いで実際シフトの希望が思った通りに行かないことがあるからです。また、退職金や家賃補助もなくボーナスも控えめなので待遇面を気にされる方はしっかり確認しておくべきです。(インストラクター、女性/教育、研修サービス)」

・「社員は全体としてやりがいや将来像を大切にして働いていたり、新入社員に対してもありたい自分像へ近づくためにはという個々のキャリア観を大切にして指導している印象を覚える。当時認識しておくべきことは、やりがいや印象での企業選びも大切だが、住宅補助や福利厚生のような条件面も併せて見ていくべきだった。もちろん見てはいたが、なかなか働いて見ないとわからないことも多いので、大学の先輩やOB訪問などで現場の声をよく聞いて、客観的に企業のことを見ていくことも大切だと思う。(キャリアアドバイザー、男性/人材サービス)」

■6位:人間関係について

・「すべて独学なので、ある程度入社する前に勉強しておかないとついていけなくなります。上下関係が厳しく、新卒や新入社員が働きやすい環境ではないので、ある程度の覚悟が必要です。また、並程度の常識はここの会社では通用しないので、体育会の方ではないと、なかなか厳しい環境なのではないかと思います。(社員、女性/小売(百貨店・専門・CVS・量販店))」

・「私の入社理由だけでは十分な妥当性があるとは言えない。認識しておくべき事項として、風通しが悪く縛りがきつい。また体育会系特有の上下関係などがある。一番大切なのは人間関係なので、どのような人間が働いているのかしっかり把握しておくことがミスマッチを防ぐために重要。(消防官、男性/官公庁)」

■7位:会社や業界の展望や景気について

・「コロナ禍で業界全体的に経営が苦しい状況で、再編も見込まれている。今後は店舗営業やパンフレットを無くしていく方向性に大きくシフトしていくだろうことを見込んで入社するべき。おそらく採用もどんどん減っていくのだろうと思う。上司や雰囲気はとても良く、全員で目標を達成しようという空気がある。(営業、女性/旅行、ホテル、旅館、レジャー)」

・「環境の厳しさについては認識しておくべき。既存の金融業界、特に銀行は未曽有の大変革期の真っただ中にあり、IT、DX、他業種の参入など、脅かされる要因はいくらでもある。現状は生き残りをかけた熾烈な競争が日夜行われていると考えるのがベスト。なお、想像しているような『銀行』の業務の担い手は少なくなってきており、保険会社・証券会社のような仕事も多いので注意が必要。(営業、男性/銀行(都市・信託・政府系)、信金)」

<対象データ>
OpenWorkに投稿された会社評価レポートのうち、2019年以降に投稿された新卒入社社員による「入社後ギャップ」回答13042件を対象データとしている。

出典元:オープンワーク株式会社

構成/こじへい

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