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口座開設から預金までスマホで完結!デジタルネイティブ向けの新しい銀行「みんなの銀行」

2021.06.13

デジタルネィティブ世代を対象にした新しい銀行「みんなの銀行」が2021年5月28日に営業開始した。総称して「デジタルバンク」とも呼ばれ、口座開設から預金取引まですべてがスマートフォンで完結して利用できるのが特徴。

次世代を担う銀行となるのだろうか。またサービスの特徴とは何か。分析してみた。

■みんなの銀行のサービスのラインナップ

引用元:みんなの銀行ニュースリリース(以下、注釈なき場合は同)
預金と決済用のデビットカードサービスというシンプルなラインナップ。普通預金はWalletという名称。仮想の箱を作って目的別に預金ができる貯蓄預金Boxが特徴的。決済用のデビットカードはスマートフォンで券面を表示して使うバーチャル式。

■立て替えサービスが利用できる月額600円のプレミアムサービス

月額600円を支払うプレミアムサービス、いわゆるサブスクリプションで、以下のサービスが利用可能。中でも当座貸越という、預金残高が足りないときの立て替えサービスは銀行サービスとして目新しい。

◇プレミアムサービスの内容

・デビットカードのキャッシュバック率が0.2%から1.0%にアップ
・他銀行のデータを含めて入出金を確認できるRecordのデータ一括更新が可能に
・ATM出金手数料が月15回まで無料
・他行宛の振込手数料が月10回まで無料
・最大5万円までの当座貸越枠サービスCoverが利用可能

デジタルの中にある2つのネィティブを持つ「Z世代」が主な対象顧客

 みんなの銀行、ひいてはデジタルバンクが対象にしているデジタルネィティブ世代とは、概ね1980年以降に生まれた世代で、遅くとも学生時代にはデジタル機器やインターネットを使い始めた世代のこと。

中でも1990年後半頃から2012年頃に生まれた人達は「Z世代」と定義。

Z世代は、①スマホネィティブ ②SNSネィティブの2つのネィティブである特徴がある。

Z世代の2つのネィティブの特徴

①スマホネィティブ:Z世代は遅くとも学生時代にはスマートフォンが普及。ガラケーを使ったことがない世代ともいえ、スマホだけで就職活動したり、勉強したり、ゲームで遊んだり、ショッピングしたりを日常的に行っている。新しい技術も積極的に利用しようとする傾向もある。

②SNSネィティブ:Z世代はスマートフォンとともにTwitterやInstagramなどのSNSを日常的に使用。商品やサービスに関する感想を積極的に投稿する。そして、共感できるインフルエンサーの影響を強く受けて商品やサービスを利用する傾向にある。一方で、企業や芸能人を発端とした炎上事件を目の当たりにしたので、プライバシー管理には慎重になっている。

少子高齢化が進む日本で、10年後、20年後に消費、生産の主力となっているZ世代を主な対象顧客とすることで、銀行業としての生き残り、収益確保を狙っているのがみんなの銀行の方針だ。

サブスクによる立て替えサービスがZ世代に刺さるか?ブランドイメージは親しみやすい

 Z世代に対するみんなの銀行の施策は、ブランドイメージの醸成とサブスクリプションによる新しい金融サービスの2つであるようだ。

①ブランドイメージの醸成

2021年2月22日にみんなの銀行が発表したブランドイラスト「Minnaシリーズ」は、以下のような、旧来の銀行が持つイメージを払拭し、デジタルネィティブ世代が親しみやすい雰囲気を醸成。彼らにまず、みんなの銀行を使ってみたいと思わせることに注力している。

■旧来の銀行のイメージ
・煩雑で面倒くさい
・とっつきにくい
・古くて堅苦しい

■みんなの銀行のイメージ
・シンプルでミニマルなサービスの世界観
・デジタルネィティブ世代のライフスタイルをちりばめ

ミニマルとは「必要最小限」という意味。特にZ世代は幼少期にリーマンショック(2008年)や東日本大震災(2011年)を経験しているせいか、社会的な不安に対して身構える姿勢、消費や経済面での慎重さがある。現実主義なZ世代にミニマルなイメージが刺さると考えたようだ。

②サブスクリプション:月額600円で最大5万円の立て替えサービスが利用可能

電通デジタルが2020年9月28日に発表した調査結果によれば、コロナ禍をきっかけにサブスクリプションやキャッシュレス決済の利用が増加。Z世代の3分の2が利用している。サブスクリプションは、上の世代よりも利用率が高いという結果に。また、節約意識・貯蓄志向ではあるが、好きなことや趣味に費やすお金は増えている。という結果に。お金に対するメリハリを持っているのがZ世代の特徴といえそうだ。

引用元:電通デジタル調査結果

これら特徴に対するみんなの銀行の最適解はサブスクリプションによる最大5万円の立て替えサービスとみて間違いなさそう。ATM出金や振込手数料の無料回数も魅力に見えるが、とりわけ「足りないときは助けてもらえる」という安心さが、現実主義なZ世代には一番必要なのかもしれない。

月額600円のサービスをZ世代にコスパが良いと感じさせて、使ってもらえるのだろうかは今後の課題だろう。

革新的なサービスの今後は楽しみだが、「頭取」という肩書きは、旧来の銀行イメージではないのか?

 日本初のデジタルバンクとして革新的なイメージで出発したみんなの銀行が、どのようなサービス展開となるのか今から楽しみだ。デジタルネィティブ世代でなくともスマートフォンユーザーであれば、サービスを利用することで、彼らの思考を垣間見ることができるはず。

 ところで、揶揄するつもりは毛頭ないが、みんなの銀行の代表者の肩書が「頭取」なのは、旧来の銀行イメージを一新したいブランドの阻害要因とはならないのだろうか。住信SBIネット銀行やソニー銀行、PayPay銀行といったインターネット専業銀行の代表者の肩書はいずれも「社長」であるのに。

文/久我吉史

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