■連載/阿部純子のトレンド探検隊
「Our Neighborhood!」をコンセプトに地元と共に成長する店舗を目指す
浅草にある複合施設「東京楽天地浅草ビル」の1~2階に「ユニクロ浅草」が6月4日オープンした。
店内のいたるところに、江戸文化の粋を伝える浅草らしさを感じる演出が施されている。正面入り口には1854年より江戸手描提灯を手掛ける「大嶋屋恩田」とコラボした大きさ1.8m×1.8mの巨大提灯を設置し、店内の各所に江戸文字の千社札風のサイン、のぼりなどで和の雰囲気を演出。浅草観光名物の人力車も燃料を使わないサステナビリティ乗り物ということで、グリーンをメインにしたエコデザインの人力車を展示している。
スタッフも法被を着用(モデルは「ユニクロ浅草」田島優太店長)。人力車の「時代屋」「東京力車」は、スタッフと同じユニクロ浅草仕様の法被で街を走るなど、オープン期間中は、浅草の職人、クリエイターとのコラボレーション施策を展開し、街と一体となって盛り上げていく。
試着室には、浅草を中心に活動しているグラフィティアーティスト・ESOWさんが手がけたウォールペイントがあり、1階は「昭和」、2階は「令和」。作品と合わせて1階には古い時代の浅草、2階には現代の浅草の写真を展示。写真フレームは浅草の家具ブランド「WOODWORK」が製作した。
1階~ウィメンズ/UNIQLO FLOWER/まるごとにっぽん
1階はウィメンズが中心。他の店舗では欠品も出ているセオリーとのコラボアイテムもフルラインナップで揃えている。昨年からユニクロの一部店舗に設けている生花売場「UNIQLO FLOWER」が浅草店にもお目見え。季節の生花を常時用意しており、一束・390円、三束・990円(組み合わせ自由)と価格もリーズナブル。
ユニクロ浅草がオープンした東京楽天地浅草ビルは、昨年閉店した全国の名産品を集めた商業施設「まるごとにっぽん」があった場所。まるごとにっぽんはリニューアルして1階に再オープンする。まるごとにっぽんでは地酒蔵と呼ばれる小さな酒蔵を約100社扱っており、ユニクロと17酒蔵がコラボしたアイテムも登場。
2階~メンズ・キッズ&ベビー/地域コラボ/UTme!
2階はメンズ、キッズ&ベビーを扱う。浅草の老舗店やクリエイターとのコラボレーションした「地域コラボ」や、浅草の街や文化を紹介した書籍を自由に閲覧できるブックシェルフなど、浅草の魅力を演出したフロアになっている。
キッズコーナーでは、地域コラボでも参加しているはしのちづこさんのイラストがウィンドーに描かれており、外からでも見ることができる。また、オープンを記念して雷おこしで知られている「浅草 常盤堂」とコラボレーションしたUT豆皿(590円)を浅草店限定で発売する。
「地域コラボ」は、浅草・台東区ブランド各店舗の商品と、そのブランドのイメージとリンクするようなユニクロの商品を合わせてディスプレイしている。参加している店舗は土産物屋「岡野弥生商店」、スケートボードショップ「BEAT」、洋食屋「ヨシカミ」、江戸手描提灯「大嶋屋恩田」、鞄・革小物「numeri」、文房具店「kakimori」、雪駄スニーカー・切子グラス「Goyemon」、家具「WOODWORK」、手ぬぐい・雑貨・アンティーク家具「soi」、ペーパークラフト「bogcraft」。
自分の選んだデザインでオリジナルTシャツやトートバッグを作れる「UTme!」は、タブレットを使って自由にデザインをしてオーダーすると、10分ほどで完成するのですぐに購入できる。UTme!ベーシックTシャツ(半袖) 1990円、ミニトートバッグ1990円、トートバッグ2490円。
ユニクロ浅草限定のUTme!スタンプも続々登場。第一弾は、まるごとにっぽんで扱う17酒蔵、昭和30年代から伝統の味とのれんを守り続ける「浅草うまいもの会」、浅草の人力車企業、ウォールペインティングも手掛けたアーティストのESOWさん、地域コラボの「Goyemon」など、ここでしか手に入らないUTme!スタンプに注目。
【AJの読み】浅草限定「UTme!」スタンプで、世界で1つだけのオリジナルTを作ろう!
本連載で開業の際に紹介した「まるごとにっぽん」が昨年に閉店し、寂しい思いをしていたが、「ユニクロ浅草」として華々しくオープン。建物はそのまま使われており、1階フロアの側面に沿った長いショーウィンドーは圧巻。規模は縮小しながらもまるごとにっぽんも再オープンしてうれしい限り。
ユニクロ浅草で見逃せないのが「UTme!」。他の大型店舗でも導入されているが、浅草店限定のスタンプも数多く用意されており、世界で1つだけのオリジナルTシャツは注目されること間違いなし。地元のアーティストのイラストや老舗店のロゴマークなど、デザインは無限大。和風のデザインも浅草らしく、何枚も欲しくなる。
私も雪駄スニーカーの「Goyemon」のスタンプを使ってオリジナルTを作ってみた。イラストやロゴなどの組み合わせは自由で、大きさも好みに変えられる。タブレットを使うのでいろいろと試しながらの作業は楽しく時間を忘れてしまうほど。10分ほどでできあがったTシャツはこちら。お気に入りの1枚になりそう!
文/阿部純子
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