人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

いまだ市民権は得られず?イベント別に見た「投げ銭」支持率の実態

2021.06.08

ネットプロテクションズ「エンタメイベントチケットの支払い方法に関する意識調査」

昨今のコロナ情勢も相まって、エンタメ系コンテンツのオンライン化が急速に進む中、会場のグッズ購入の代わりとして、投げ銭でのタレント応援が盛んになっている。

こうした背景を受けてこのほど、ネットプロテクションズでは「エンタメイベントチケットの支払い方法に関する意識調査」を実施した。

はじめに、10代~50代の男女2,402人に、オンラインイベントでの投げ銭経験を聞いたところ、投げ銭経験があるのは11.2%だったが、うちファン層に限るとその4倍の40.6%が投げ銭をしたことがあると回答した。

さらに1コンテンツあたりの平均投げ銭金額をみると、3,000円以上の投げ銭をすると回答した人は、全体では2.8%だった一方、ファン層の場合は14%と7倍もの差があり、ファンであることと投げ銭での応援との相関関係が顕著に表れた。

最近ではYouTubeに続き、Twitterや音声SNSのClubhouseも投げ銭機能を開始するなど、様々なコンテンツでの投げ銭の実装が進んでいるが、果たしてどんなコンテンツにおいても投げ銭はユーザーに求められるのだろうか。その点を検証するために、タレント種別・コンテンツ種別ごとに調査した。

投げ銭形式が支持されるのは、ライブチャットのみ

エンタメ系イベントのコンテンツ種別ごとに、ファン層における支払い方法の意識調査したところ、投げ銭支持率が25.1%と比較的高いのはオンラインでのライブチャットのみであり、その他のコンテンツでは1割程度しかないことがわかった。

さらに、タレント種別ごとにみても、オンラインでのチャット・トークイベントといったカジュアルなコンテンツにおいては投げ銭を求める声が多い一方、それ以外のコンテンツでは、投げ銭支持率は1割程度がほとんどだった。

ライバー(YouTuberのように、ネットでライブ配信を行っている人)や声優といった投げ銭文化が普及しているタレント種別においても、ライブチャット以外のコンテンツだと、投げ銭はあまり求められていないことがわかった。

律価格チケット支持も過半数割れ。ライブチャット以外のコンテンツでは「体験後に」自分で価格を決めたいという声が多数

では、ライブチャット以外のコンテンツでは、どのような支払い方法が求められているのだろうか。

エンタメイベント全体に求められる支払い方法を集計したところ、任意価格制を求める声が過半数で、従来の一律価格チケットを求める超えは半分以下に留まった。任意価格制のなかでも、最も支持率が高かったのは、イベント体験後に自分で価格を決められる「あと値決め」形式で、全体の25.8%だった。

利用が生配信中に限定される投げ銭に対して、あと値決めはアーカイブ動画やオフラインイベントでの利用も可能だ。ライブチャットなどのカジュアルなコンテンツは投げ銭と相性がよく、一方コンサート・ライブやファンミーティングなどの集中して観たいコンテンツにおいては、しっかりと体験した後で、価格を決めるあと値決めの方がより市場のニーズを満たしていることが明らかになった。

ファンの応援を対価としてマネタイズをするためには、イベント内容に応じて、投げ銭とあと値決めを上手く併用していくことが求められるだろう。

タレント種別問わず、あと値決め形式の支持率は高く、特に声優ファンにおいてはライブ・コンサート・ファンミーティング全てのオンラインイベントにおいて3割超えと顕著に高いことがわかった。また、アーティスト・お笑い芸人・ライバーのファンミーティングにおいて、23%以上があと値決めを支持するという結果になった。

投げ銭の4倍の入金率となる傾向の見られる「あと値決め」形式

さらにイベント参加者の入金率に関して、投げ銭とあと値決めでは大きな差がある。投げ銭の入金率(投げ銭率)は、最大同時接続者数の12~17%程度と言われている(参照元:https://logmi.jp/business/articles/322885)。

ファン層を対象に「投げ銭をしなかった際の理由」を聞いたところ、「コンテンツ自体に価値を感じなかった」の他に「投げ銭をすることで目立つことが恥ずかしい」や「カードの登録作業が面倒だった」といった声があった。こうした要因を背景に、一般的な投げ銭率は20%未満に留まり、投げ銭をする層としない層に二分されている現状がある。

対してあと値決めは、実証実験の結果、平均88%と投げ銭の4倍もの入金率となった。こうした投げ銭とあと値決めの入金率の違いには、顧客体験の差が顕著に影響していると考えられる。

まず、価格入力がイベントを体験した「あと」であるため、満足度に応じて納得して入金することができる。次に、値段を決める猶予が数日あるため、生配信中に限定される投げ銭と違い、イベント終了後数日間に渡って価格入力が可能だ。

さらに、値決めが完了していない方に向けて、数回に渡った価格入力のリマインド通知を行っている。これらの投げ銭とは異なるあと値決めの体験設計が、入金率を押し上げていると考える。

※ネットプロテクションズ調べ

<調査概要>
調査名:エンタメイベントチケットの支払い方法に関する意識調査
調査方法:他社サービスのインターネット調査
調査期間:2021/03/22~2021/03/23
調査対象:10代~50代の男女2,402人

出典元:株式会社ネットプロテクションズ

構成/こじへい

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年6月16日(水) 発売

DIME最新号の特別付録は「スマホシアタースタンド」! 特集は「理想のワーケーション」、「eスポーツギア」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。