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企業のDX推進のカギを握るCIOの視点と役割

2021.06.04

ジェンパクトとマサチューセッツ工科大学スローンCIOシンポジウムがCIOに関する調査を共同実施

デジタルトランスフォーメーションを支援するグローバル・プロフェッショナル・サービス企業のジェンパクト(NYSE: G)はこのほど、「CIOを対象としたデジタルトランスフォーメーションに関する調査」の結果を発表した。

本調査は、マサチューセッツ工科大学スローンCIOシンポジウム(以下、MITスローンCIOシンポジウム)と共同で実施し、調査時期は2021年3月、調査対象者は世界のCIOおよびテクノロジー、デジタルトランスフォーメーション責任者500名(うち50名は日本在住)を対象としている。

■調査結果概要

本調査は、CIOやテクノロジーリーダーがパンデミックの嵐を乗り切るために得た教訓と、今後に向けての準備についての洞察を提供している。

調査では、デジタル・インフラストラクチャーやデジタルトランスフォーメーションに対し、かつてないほどの投資が行われているにもかかわらず、日本のCIO(最高情報責任者)の約3分の2(62%)は、自社が大きなビジネス・ディスラプションに耐えられるための準備が完全にはできていないと考えており、パンデミック後の企業の成長をサポートする態勢が整っていると強く同意しているのは半数以下(40%)であることが明らかになった。

■調査結果に対する洞察

調査では、CIOやテクノロジーリーダーの中に、企業内の変革を導く上でさまざまなレベルの影響力を持つ3つの役割 ― 変革をリードする「パイロット(pilots)」、変革を手助けする「共同パイロット(co-pilots)」、実行のみを担当する「エンジニア(engineers)」 ― が存在することが明らかになった。

日本の回答では、中核的なビジネス部門で戦略的に変革を推進しているパイロットは全体の26%に過ぎず、60%がビジネスリーダーと協力して変革を計画し、実現を手助けする共同パイロットの役割を担っている。残りの14%がエンジニアであり、変革を推進するのではなく、単に実行するだけの役割に留まっている。

また、デジタルトランスフォーメーションを推進する上で、CIOの能力が最適な分野とタイミングで発揮されることが、ビジネスの成否を左右することがわかった。

昨年の新型コロナウイルス感染症のパンデミックに端を発したビジネス・ディスラプションにおいても、データセンターのクラウドへの移行、プロセスの自動化、従業員の迅速なスキルアップ、高度なアナリティクス、人工知能(AI)、機械学習(ML)の導入などの分野に投資を実施したCIOが、ポストパンデミックに向けて最も柔軟に適応している。

今後、これまで以上にパイロットが変革をリードし、共同パイロットがモダナイズを推進し、エンジニアは対応が後手に回り、後れを取り戻すために苦慮することが考察される。

ジェンパクトのチーフ・デジタル・オフィサー、サンジェイ・スリバスタバ氏は、MITスローンCIOシンポジウムの基調講演で調査結果を発表し、以下のように述べている。

「今回のグローバル調査では、当社のお客様で見られる傾向が顕著に表れる結果となりました。クラウド、データ、AIの進化が働き方の未来を再定義する中で、CIOの役割は指数関数的に進化しています。しかし、全てのCIOが同様に進化しているわけではありません。トランスフォーメーションにおける『パイロットCIO』は、経営陣との連携を促進し、組織の焦点をレジリエンスとイノベーションの構築に置くことで、新しいビジネスモデルと未来の環境に対応した企業の共同事業者の役割を担っています。その役割に満たないCIOは、今後組織が苦境に立たされる姿を目の当たりにすることでしょう」

ジェンパクトの「CIOを対象としたデジタルトランスフォーメーションに関する調査」から得られたその他の主要な洞察は以下の通り。

■CIOが変革を成功させるためには、CEOアジェンダに影響を与えることが重要である

調査結果では、単にCEOと連携するだけでは不十分であり、CEOアジェンダに影響を与える役割を担うことが重要であることを示している。戦略的変革を推進するためには、CIOが組織の最高峰レベル、理想的にはCEOに直接進言すること必要だ。最も成功しているCIOは、定期的なCEOとのミーティングにより、ビジネスとテクノロジーの専門知識を組み合わせ、会社の戦略的経営アジェンダに影響を与えている。

■データ主導型の組織であることが成功の必須条件

日本のCIOは、データドリブンであることの必要性について意見が一致している。ほぼ全員(98%)が、ビジネス価値を実現するためにデータに基づいた意思決定を行っていると回答している。

回答者は、CIOが目標を達成するために役立つテクノロジーとして、データセンターのクラウドへの移行、AIとMLを挙げており、追加の財源がある場合の投資先としては、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)、AI、MLを挙げている。これらのテクノロジーにより、CIOは自由に使えるデータを最大限に活用し、より多くの情報に基づいた意思決定のための予測的な洞察を生み出すことができる。

■バーチャルな職場環境において、CIOは人事機能の変化を見落としている

パンデミックの影響で従業員の健康や安全に一層焦点が当てられるようになった一方で、日本の回答者のうち、従業員のウェルビーイングの把握を支援していると答えたCIOは42%に過ぎなかった。

加えて、今後2年間のフルスタック・テクノロジーへの投資を優先する業務分野の中で、人事部門は依然として最下位となっている。これは、新しいリモートオフィスやハイブリッドオフィスの働き方が登場、定着する中で、従業員のニーズを満たすことができない可能性を示唆している。

■CIOは従業員と顧客の体験を結びつける重要な役割を担っている

今回の調査では、日本のCIOの3分の1以上(36%)が従業員の体験に、4分の1以上(30%)が顧客の体験に責任を持っていると回答している。実際、CIOは顧客体験(CX)と従業員体験(EX)のテクノロジーを結びつけるユニークな立場にある。従業員がデジタル化に慣れて初めて、顧客が期待する体験を提供することができる。

バブソン大学特別教授、オックスフォード大学の客員教授を務め、MIT Initiative on the Digital Economyの研究員であり、ジェンパクトの調査報告書の共著者であるトム・ダベンポート氏は、「ビジネス・ディスラプションやパンデミック後の成長に備えていないCIOは、時代についていけなくなってしまう危険性があります。本調査は、3つのタイプのCIOがパイロットとして操縦席に座り、どのようにデジタルビジネスの変革とビジネスの成長を加速させることができるか、実用的な洞察を提供しています」と述べている。

<調査結果詳細>
調査結果の詳細は、以下より全文をダウンロードください(英語):Pilots, co-pilots, and engineers: digital transformation insights from CIOs for CIOs
https://www.genpact.com/lp/digital-transformation-cio-research-ng?utm_source=prrl&utm_medium=nswr&utm_campaign=mult_a_didi_prrl_nswr_cont_na_cxoctv_all_ts-ai_x_all

<調査概要>
調査タイトル: Pilots, co-pilots, and engineers: digital transformation insights from CIOs for CIOs(CIOを対象としたデジタルトランスフォーメーションに関する調査)
調査対象:年間売上高20億ドル(金融機関は運用資産500億ドル)以上の企業に勤めるCIO(80%)および同等の役職を持つ経営幹部(最高技術責任者、最高デジタル責任者、デジタルトランスフォーメーション担当役員等)
調査対象業種:銀行・金融サービス、保険、ヘルスケア・ライフサイエンス、ハイテク、消費財・小売、メディア・エンターテイメント、産業用製造業等
調査期間:2021年3月
調査方法:オンライン調査、及びMIT Sloan CIO Leadership Awardの受賞者を含む25名以上のCIOを対象とした詳細なインタビュー
調査地域:米国、カナダ、英国、ドイツ、シンガポール、日本、オーストラリア
調査対象数:500名(内日本在住者50名)

出典元:ジェンパクト株式会社

構成/こじへい

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