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SNS依存度の大きい人は対面よりオンラインでの社会的サポートを好む傾向

2021.06.02

ソーシャルメディアは気分の落ち込みの助けにはならない?

気持ちを奮い立たせてくれる言葉や励ましの言葉を求めているのであれば、ソーシャルメディアを介したオンラインでのサポートよりも対面でのサポートを受けた方が効果的であることが、約400人の大学生を対象とした調査データに基づく研究から明らかになった。

米ミシガン州立大学のDar Meshi氏と米デラウエア大学のMorgan E. Ellithorpe氏によるこの研究の詳細は、「Addictive Behaviors」8月号に発表された。

Meshi氏らは、18~38歳の男女403人(平均年齢20.25歳、女性63.3%)を対象にオンライン調査を実施し、ソーシャルメディアを介した社会的サポートがメンタルヘルスの向上につながるか否かについて検討した。対象者は全員が少なくとも1種類以上のソーシャルメディアを日常的に使用していた。

Meshi氏らは対象者のソーシャルメディアの使用時間や使用目的、依存を示す症状(ソーシャルメディアのことが常に頭から離れなかったり、使用を禁じられるとイライラしたりするなど)の有無など、使用習慣に関わる問題について調べた。

さらに、メンタルヘルス(抑うつ、不安、社会的孤立感)について評価したほか、ソーシャルメディア上または対面での社会的サポートを求めた経験のある学生については、その効果についての評価も行った。

その結果、ソーシャルメディアに依存している兆候のある学生は、対面よりもオンラインでの社会的サポートを受ける傾向が強いことが明らかになった。

しかし、ソーシャルメディアを介した社会的サポートは、抑うつや不安、孤立感を抱える人たちに対して悪影響を及ぼすことはないが、助けにもならないことが判明した。

これに対して、対面で社会的サポートを受けた学生では、抑うつや孤立感、不安の軽減が認められた。

Meshi氏らは、「このような結果になった理由については不明」とした上で、「ソーシャルメディアを介した交流では、メンタルヘルスの悪化に対して保護的に働く、深いつながりやサポートが得られにくいことが要因ではないか」と推察している。

この研究には関与していない、米ジョージ・メイソン大学のJames Maddux氏は、「効果が期待できない手段であるソーシャルメディアを利用して社会的サポートを得ようとすることで、気分が良くなるどころか、さらに悪化するという典型的な悪循環が生まれる」と指摘。

また、その最大の理由として、対面でのやり取りならではの即時性や効果をオンラインで得るのは難しいことを挙げている。

Maddux氏は、「サポートされていると実感できるかどうかは、相手が真に自分のことを理解してくれているかどうかによるところが大きい」と話し、「オンライン上、あるいはバーチャルなやりとりでは、相手の行動の細かな部分まで観察できないのではないか」と指摘する。

その上で同氏は、「相手が何を伝えようとしているのかは、言葉だけではなく、話し方や表情などの微妙な手掛かりによって、真に理解することができる。そのような微妙な手掛かりを与えたり受け取ったりすることで有効なコミュニケーションが成立し、サポートを必要とする人たちが、実際にサポートされていると感じることができるのだ」と説明している。(HealthDay News 2021年5月10日)

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306460321001349

Press Release
https://msutoday.msu.edu/news/2021/need-to-vent

構成/DIME編集部

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