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南米チリではSNSで憲法が作られているって知ってた?

2021.05.28

憲法もSNSで決まる時代・・・そんなバカなと思われるかもしれないが、そんな現代的な動きが地球の裏側、南米チリで起きている。

前置きになるが、近年改憲の機運高まるチリでは、半年ほど前に改憲の是非を問う国民投票が行われ、結果、約8割の賛成をもって改憲にGOサインが出た。

その次のステップとして、5月16日に新憲法を起草する議員を選ぶ選挙が行われた次第である。

そして、この選挙結果が、いま、チリで波紋を広げている。それは、右派も勝利せず左派も勝利せず、いわゆる無党派が大躍進してしまったことだ。

それだけ聞くと、一つの政治の流れということで”よくあること”と思われるかもしれない。

ただ、その無党派の”中身”が問題だ。

いわゆる泡沫候補と言われる人が当選してしまっていることだ。

その象徴と言われているのが、”Aunt Pikachu"。

上述した半年前の改憲の是非を問う国民投票、ここで改憲派の活動の中で、”被り物軍団”がいた。ピカチュウ、スパイダーマン、恐竜、などなど。

その中でもひと際目立っていたのは、ピカチュウの被り物をかぶっていた女性である。

(ピカチュウやスパイダーマンが権利上問題ないのかどうかは筆者は分からないということは予めご容赦ください。)

彼女は、”被り物パフォーマンス”がメインで、政治的な主張はほぼ皆無。

でも、”改憲の象徴”としてTwitterをはじめとするSNSで大きく拡散された結果、彼女は、この新憲法起草議員に当選してしまったのだ。

確かに、任期終了のたびに左派⇒右派⇒左派と政権がコロコロ変わるチリ。チリの通貨ペソの下落も止まらず、輸出頼みのチリ経済は一向に改善の兆し無し。そんな背景から右派・左派ともに嫌われ無党派が躍進した今回の起草議員選挙。ただ、チリ国民の中で根強く残る感情が、”まともな無党派なら期待するけど、ピカチュウのような泡沫候補で私たちの憲法は本当に大丈夫か・・・”という点だ。

地球の裏側の話と侮るなかれ、政治家に対する期待が盛り上がらず、かつて以上にいわゆる”泡沫候補”がSNSなどで面白おかしく取り上げられるのは我が国日本も共通するところがある。

日本では、現状、”盛り上がりは盛り上がり”、”選挙結果は選挙結果”と、まだ、SNSが選挙結果に大きく影響はしていないように思われる。

ただ、南米チリでは、憲法という国家の基盤中の基盤ともいうべきものの作成者(起草者)選びにもSNSが大きく影響したという結果に対し、選挙が終わって1週間以上経つ今でも複雑な感情が入り交じり波紋として残っている現状は、日本の未来の姿を映していると思わずにはいられない。

SNS次第で憲法すら変わる時代、、、もはや、新しいことがSNSなしで成り立つことは無いのだろうと感じさせる、南米チリの憲法改正の動きである。

関連動画を筆者のYoutubeチャンネルでもアップしています。

宜しければご笑覧ください。

文/小林邦宏
旅するビジネスマン。これまで行った国は100ヶ国以上。色んな国で新しいビジネスをつくるおじさん。
現在は新型コロナウィルスの影響で海外渡航制限中により国内で活動中。
オフィシャルサイト:https://kunihiro-kobayashi.com/
Youtubeチャンネル:「旅するビジネスマン 小林邦宏チャンネル
Twitter: @kunikobagp
著書:『なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?』(幻冬舎)

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