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娘を殺害した犯人をSNSを駆使して捜し出す母親の姿を描いたNetflixのドキュメンタリー映画「なぜ殺したの?」

2021.05.27

科学・環境・犯罪・社会問題など、様々なジャンルの良作が揃っているNetflixオリジナルドキュメンタリー。

今回ご紹介するのは、4月14日より独占配信中のNetflix映画『なぜ殺したの?』。

製作は、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』『ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡』ルーシー・ウォーカー、『The Crash Reel(原題)』でニュース&ドキュメンタリー・エミー賞受賞のジュリアン・コーザリーほか。

あらすじ

2006年2月24日夜、カリフォルニア州リバーサイドで、家族と共に車で出かけていた24歳のクリスタル・シオボルドさんが銃撃を受けて殺害された。

現場はリバーサイドのギャング集団“5150”の縄張りであったことから、5150犯人説が濃厚だった。

当初はすぐに解決するものと楽観視されていたが、手がかりや証拠の少なさから捜査は難航。

警察に不信感を募らせていたシオボルド家は、10代の若者に人気のSNS“マイスペース”を活用し、独自に犯人の捜査を始めた。当時の“マイスペース”のユーザー数は、約6600万人。

復讐に燃える遺族は、架空の美女“エンジェル”に巧みになりすまし、5150メンバーから情報を引き出そうとする。

見どころ

以前ご紹介したNetflixのドキュメンタリー『猫イジメに断固NO!:虐待動画の犯人を追え』『事件現場から: セシルホテル失踪事件』でも、ネット特定班によるSNS捜査や私刑が取り上げられている。その背景には、警察や司法制度への不信感があるのかもしれない。

被害者遺族であるシオボルド家の人々には、それぞれ複数の犯罪歴(薬物、窃盗、無免許運転など)があり、過去の犯罪絡みのトラブルによる怨恨も警察から疑われた。

このような経歴から、警察に対して元々あまり良い感情は抱いていなかったのだろう。

警察は、SNS捜査と復讐計画を中断するよう、何度も警告していたようだ。

しかし警察の説得によっても、遺族の怒りは収まらない。

とくに母親ベリンダさんは凄まじかった。

過去には薬物の売人も行っていたベリンダさんには警察や世間から厳しい目が向けられるが、当然ながら子どもたちへの愛情は本物だ。

そもそも売人の仕事も、貧困の中で子育てをするためにやむを得ず手を出した経緯があることも考慮するべきだろう。

愛する子どもを殺された母親の怒りほど、激しい感情はない。

世界中のあらゆる呪いのグッズにまで手を出すなど、まさに手当たり次第、藁をも掴む思いでクリスタルさんの無念をはらそうとしたことも伝えられている。

たしかにベリンダさんが取った行動は、警察の捜査を妨害し社会秩序を乱すものであり、法律上は許されるものでなかった。しかし血の通った心を持つ人であれば、ベリンダさんの行動を「愚か」だと責めることはできないはずだ。

復讐の炎に身を焦がしそうになっていたベリンダさんだったが、犯人逮捕後は心境に大きな変化が訪れたという。

こんなにも怒りと憎しみと暴力の連鎖が止まらないのは、一体なぜなのか。悲しい事件の“真の犯人”を知りたい方は、ぜひNetflixを観た上で考えてみてほしい。

Netflix映画『なぜ殺したの?』
独占配信中

文/吉野潤子


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